バセドウ病で甲状腺眼症があっても医療保険に入れる?眼科治療中の確認点

- 1. 結論|甲状腺眼症があるだけで加入可否は決まりません
- 2. はじめに|内科だけでなく眼科にも通い始めたら
- 3. 甲状腺と眼科の治療を一つにまとめない
- 3.1. 1.バセドウ病の現在地
- 3.2. 2.甲状腺眼症の現在地
- 3.3. 3.「症状」ではなく診療記録を確認する
- 4. 甲状腺眼症で確認したい5つの情報
- 4.1. 1.診断された時期
- 4.2. 2.現在の通院
- 4.3. 3.受けている検査
- 4.4. 4.受けている治療
- 4.5. 5.これから予定されている治療
- 5. 告知では「バセドウ病だけ書けばよい」と決めない
- 5.1. 手元に置いておきたい資料
- 6. 眼科治療が終わっても甲状腺の治療が続く場合がある
- 6.1. 手術を受けた後はさらに現在地を分ける
- 7. よくある質問
- 7.1. 甲状腺眼症があると医療保険には入れませんか?
- 7.2. バセドウ病は落ち着いていますが、眼科には通っています。この通院も確認しますか?
- 7.3. 目の症状が軽ければ書かなくてよいですか?
- 7.4. MRIを受けただけでも確認した方がよいですか?
- 7.5. 保険代理店へ甲状腺眼症のことを話せば告知になりますか?
- 8. まとめ|甲状腺と眼科を分けて整理すると迷いにくい
- 8.1. 参考資料・出典
結論|甲状腺眼症があるだけで加入可否は決まりません
バセドウ病に加えて甲状腺眼症と診断され、眼科へ通院している場合でも、医療保険へ入れるかどうかは一律には決まりません。
申込前には、バセドウ病だけでなく甲状腺眼症についても現在の状況を整理します。
いつ診断されたのか。
現在どの診療科へ通院しているのか。
どのような検査や治療を受けているのか。
現在服用している薬はあるのか。
入院や手術などを勧められているのか。
こうした確認できる事実を整理し、実際の告知質問へ回答します。
「目の症状だから甲状腺の告知だけでよい」「バセドウ病の一部だから眼科の受診は関係ない」と自己判断しないことが大切です。
はじめに|内科だけでなく眼科にも通い始めたら
バセドウ病で内科へ通っている途中に、
「目が腫れてきた」
「物が二重に見える」
「眼科にも通うことになった」
ということがあります。
日本眼科学会では、甲状腺眼症をバセドウ病などに関連して生じる目の病気として説明しています。
また、甲状腺機能が正常あるいは低下している場合でも、目の症状が現れることがあります。
つまり、甲状腺の血液検査が落ち着いていることと、眼科での治療が終わっていることは同じとは限りません。
医療保険を申し込むときも、内科と眼科の状況を分けて整理した方が分かりやすくなります。
バセドウ病そのものの治療中・服薬中について確認したい方は、まず次の記事で基本事項を整理してください。
バセドウ病でも医療保険に入れる?治療中・服薬中の告知と加入前の6項目
この記事では、バセドウ病に加えて甲状腺眼症と診断され、眼科で検査・治療・経過観察を受けている方に絞って整理します。
甲状腺と眼科の治療を一つにまとめない
申込前に最初にやりたいのは、二つの診療を分けることです。
同じバセドウ病に関連していても、受診先や治療内容が異なる場合があります。
1.バセドウ病の現在地
まず甲状腺について整理します。
診断された時期。
現在の通院状況。
現在の服薬。
最近受けた検査。
今後予定されている治療。
これらを、お薬手帳や診療明細などで確認します。
2.甲状腺眼症の現在地
次に眼科について整理します。
いつ目の症状を指摘されたのか。
いつ甲状腺眼症と診断されたのか。
現在も眼科へ通院しているのか。
どのような検査や治療を受けているのか。
次回受診が決まっているのか。
この二つを混ぜないようにします。
3.「症状」ではなく診療記録を確認する
「目が少し腫れただけ」
「最近は二重に見えない」
といった自覚症状だけで整理しないこともポイントです。
診断名や治療内容については、医師から受けた説明や診療資料を確認します。
自分で「軽症だから関係ない」「もう治った」と判断して告知範囲を決める必要はありません。

甲状腺眼症で確認したい5つの情報
甲状腺眼症では、症状や状態によって行われる検査・治療が異なります。
日本内分泌学会の「甲状腺眼症診療の手引き」でも、病気の活動性や重症度などを踏まえて治療方針を考えることが示されています。
保険の申込みでは医学的な重症度を自分で判定するのではなく、次の事実を確認します。
1.診断された時期
甲状腺眼症と診断された時期を確認します。
バセドウ病と同時とは限りません。
眼科の診療明細や紹介状などで確認できる範囲を整理します。
2.現在の通院
現在も眼科へ通院しているかを確認します。
最後の受診日と次回受診予定も整理します。
経過観察中の場合も、その事実を確認しておきます。
3.受けている検査
日本眼科学会では、甲状腺眼症の診断・評価に血液検査やMRIなどが用いられると説明しています。
実際に何の検査を受けたかは、自分の診療記録を確認します。
検査名を記憶だけで作らないようにします。
4.受けている治療
甲状腺眼症では、状態によって薬物療法、放射線治療、手術などが検討される場合があります。
自分が実際に受けた治療だけを整理します。
インターネットで見つけた一般的な治療を、自分が受けた治療として混ぜないようにします。
5.これから予定されている治療
医師から入院・手術などを勧められている場合は、その予定も確認します。
特に手術が具体的に予定されている場合は、単なる通院中とは現在地が変わります。
甲状腺の手術予定がある方は、こちらの記事で整理できます。
50代女性|バセドウ病で手術予定でも医療保険に入れる?申込前の確認点
告知では「バセドウ病だけ書けばよい」と決めない
生命保険へ申し込む際には、現在の健康状態や過去の傷病歴などについて、保険会社から尋ねられた重要な事実をありのまま回答する必要があります。
甲状腺眼症についても考え方は同じです。
まず告知画面の質問を読みます。
そのうえで、質問された期間の診察、検査、治療、投薬、入院、手術などを資料と照らします。
バセドウ病と甲状腺眼症が関連する病気だからといって、申込者側で「これは同じ病気だから一つだけ書けばよい」と判断する必要はありません。
逆に、質問されていない事実まで際限なく書き足す必要もありません。
告知範囲そのものに迷った場合は、次の記事で基本を確認できます。
手元に置いておきたい資料
申込前には、次の資料を確認できるようにしておくと整理しやすくなります。
- 内科・甲状腺科のお薬手帳
- 眼科を含む診療明細
- 検査結果
- 入院・手術をした場合の資料
- 次回受診や治療予定が分かる資料
分からない内容は、推測して入力するより資料で確認します。
ここまで整理できれば、「バセドウ病」と「甲状腺眼症」の両方について、何を確認すればよいかが見えやすくなります。
甲状腺と眼科それぞれの診断・通院・治療状況を整理できたら、現在の状態で検討できる医療保険の申込条件を確認してみましょう。
眼科治療が終わっても甲状腺の治療が続く場合がある
甲状腺眼症とバセドウ病は関連していますが、経過が完全に同じとは限りません。
目の症状が落ち着いていても、甲状腺の治療が続いている場合があります。
逆に、日本眼科学会が説明しているように、甲状腺機能が正常または低下していても、甲状腺眼症がみられることがあります。
だからこそ、
「甲状腺はどうなっているか」
「目はどうなっているか」
を別々に確認します。
片方だけを見て「治療終了」と判断しないことがポイントです。
手術を受けた後はさらに現在地を分ける
バセドウ病の手術を受けた場合は、手術日、入院期間、術後通院、現在の投薬なども確認します。
手術後の申込みについては、こちらで分けて整理しています。
50代女性|バセドウ病の手術後でも医療保険に入れる?術後経過と告知
新しい医療保険への加入と、現在持っている医療保険から給付金が受け取れるかどうかも別の問題です。
すでに契約している保険の給付を確認したい場合は、現在の約款や支払条件を確認します。
よくある質問
甲状腺眼症があると医療保険には入れませんか?
甲状腺眼症という診断名だけで、加入できないとは一律に判断できません。
現在の通院・検査・治療状況などを告知質問に沿って整理し、加入可否や契約条件は個別の診査で確認します。
バセドウ病は落ち着いていますが、眼科には通っています。この通院も確認しますか?
実際の告知質問が診察・検査・治療・投薬などを尋ねている場合は、眼科の受診も質問内容に沿って確認します。
甲状腺の状態だけで告知範囲を決めないようにします。
目の症状が軽ければ書かなくてよいですか?
症状の軽い・重いを自分で判断して、告知の要否を決めるものではありません。
実際の質問内容と、自分が受けた診察・検査・治療などの事実を確認してください。
MRIを受けただけでも確認した方がよいですか?
告知質問の中に検査が含まれている場合があります。
検査を受けた時期や理由など、質問された内容に該当する事実を確認します。
保険代理店へ甲状腺眼症のことを話せば告知になりますか?
担当者へ口頭で伝えただけでは正式な告知にならない場合があります。
保険会社が指定する告知書やWeb申込画面などで、質問へ正確に回答します。
まとめ|甲状腺と眼科を分けて整理すると迷いにくい
バセドウ病に加えて甲状腺眼症がある場合でも、医療保険への加入可否は一律には決まりません。
大切なのは、病名だけを見ることではありません。
バセドウ病の診断と治療。
現在の服薬。
甲状腺眼症の診断時期。
眼科への通院。
受けた検査。
現在の治療。
今後予定されている入院・手術。
これらを分けて整理します。
「甲状腺が落ち着いたから目も治療終了」「眼科の通院だからバセドウ病の告知とは関係ない」と自分だけで決めないようにします。
実際の告知質問を読み、確認できる事実を資料と照らして回答することが大切です。
甲状腺と眼科それぞれの治療状況を整理できた方は、その事実をもとに現在の状態で検討できる医療保険の申込条件を確認してください。
個人情報保護のため、一部の情報を変更しています。
本記事は※2026年9月19日時点で確認できる公的制度・公開情報等をもとに作成・更新しています。
本記事は保険に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の保険会社や商品を推奨するものではありません。
具体的な商品内容、加入条件、保障・補償範囲は、契約概要、注意喚起情報、約款等をご確認ください。
参考資料・出典
執筆者プロフィール

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三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。
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