緑内障の医療保険告知はどこまで?点眼・通院・検査・手術歴の確認方法

目次

結論|緑内障の告知は「病名だけ」ではなく実際の質問内容から確認する

緑内障で医療保険を申し込むとき、「緑内障と書けばそれで終わり?」「毎日の点眼も告知する?」「眼科で検査を受けているだけでも必要?」と迷うことがあります。

ここで大切なのは、緑内障について自分で「これは軽いから不要」「これは重要だから全部書こう」と範囲を決めないことです。

医療保険の告知では、申込先から質問された事項について、質問されている期間と内容を確認して事実を回答します。

そのため申込前には、

  • いつ緑内障と診断されたか
  • 現在も眼科へ通院しているか
  • 点眼薬などの治療を受けているか
  • どのような検査を受けているか
  • 入院や手術を受けたことがあるか
  • 今後の検査・治療・手術予定があるか

を、確認できる資料から整理しておくと告知画面を読みやすくなります。

はじめに|「点眼だけだから書かなくていい?」で止まったときに

たとえば、緑内障と診断され、数か月ごとに眼科へ通院しながら点眼治療を続けている方が医療保険を検討するとします。

日常生活では大きな支障を感じていなければ、

「薬といっても目薬だけだから大したことではない」

「入院したこともないから書かなくてもよいのでは」

と考えるかもしれません。

反対に、

「緑内障と診断された以上、昔の眼科受診を全部書かなければいけないのでは」

と不安になることもあります。

どちらも、告知の範囲を自分で決めようとしている状態です。

最初にすることは加入可否を予想することではありません。

実際の告知画面に何と質問されているか確認し、その質問に答えられるよう事実を整理することです。

この記事では、緑内障について医療保険の告知をするときに、手元の資料から何を確認すればよいかを順番に整理します。

緑内障の告知前にまず6項目を整理する

緑内障について告知する前は、一枚のメモに次の6項目を整理すると確認しやすくなります。

1.診断された時期

まず確認するのは、緑内障と診断された時期です。

「40代になってからだったと思う」

「2年くらい前だった」

という記憶だけで申込画面へ入力する必要はありません。

診療明細、医療機関の予約履歴、お薬手帳などから確認できるものがないか探します。

正確な日付が分からない場合も、推測で日付を作るのではなく、申込先の回答方法を確認します。

2.現在の通院状況

次に確認したいのが現在の通院です。

たとえば、

  • 現在も定期的に眼科を受診している
  • 次回受診日が決まっている
  • 経過観察として定期検査を受けている
  • 治療終了と言われている

など、現在地を確認します。

「症状がないから通院していないのと同じ」と考えるのではなく、実際に医療機関を受診しているかで整理します。

3.点眼薬など現在の治療

緑内障では薬物治療、レーザー治療、手術などが行われることがあります。

日本眼科学会が公開している緑内障診療ガイドラインでも、眼圧下降の手段として薬物、レーザー、手術が示されています。

そのため、告知前には現在どのような治療を受けているのか確認しておきます。

点眼薬を使用している場合は、

  • 薬の名前
  • いつ頃から使用しているか
  • 現在も継続しているか

をお薬手帳や薬剤情報から確認します。

「目薬なので薬ではない」と自己判断して外すのではなく、実際の質問が「投薬」「治療」などをどのように尋ねているか確認してください。

4.検査の状況

眼科では、緑内障の診断や経過確認のため複数の検査が行われることがあります。

ここで検査結果から自分で病状を判定する必要はありません。

確認したいのは、

  • 現在も検査を受けているか
  • 次回検査が予定されているか
  • 医師から追加検査について説明されているか
  • 検査結果についてどのような説明を受けたか

という事実です。

検査名から「悪化している」「軽症である」と推測せず、医師から説明された内容と手元資料に戻ります。

5.入院・手術歴

緑内障について入院や手術を受けたことがある場合は、

  • いつ受けたか
  • 入院したか
  • 手術名を確認できるか
  • その後も通院しているか

を整理します。

「何年前なら書かなくてよい」と先に決めず、実際の告知質問がどの期間を対象としているか確認します。

6.今後の検査・治療・手術予定

過去だけではなく、現在医師から今後について説明を受けている場合も整理します。

たとえば、

  • 次回検査が決まっている
  • 治療方針を検討中
  • レーザー治療について説明を受けている
  • 手術について説明を受けている

などです。

「まだ受けていない治療だから関係ない」と先に決めず、告知質問の文言から確認します。

「何年前まで告知する?」は緑内障という病名だけでは決めない

緑内障の告知でよく迷うのが、

「何年前まで書けばいいですか?」

という点です。

しかし、告知の対象期間を緑内障という病名だけで一律に決めることはできません。

申込先の告知画面では、質問によって確認している期間や内容が異なる場合があります。

そのため、

質問1 → 対象期間 → 自分の受診歴

という順番で確認します。

「医療保険は全部5年前まで」と覚えない

たとえば、ある質問が現在の治療について尋ねていて、別の質問が過去の一定期間の入院・手術について尋ねている場合があります。

ここをまとめて、

「医療保険は○年前まで」

と覚えると、実際の質問とずれる可能性があります。

告知期間全体の読み方は「医療保険の告知はどこまで?通院歴の書き方を具体例で解説」で詳しく整理しています。

緑内障の場合は、その基本ルールを、

診断・通院・点眼・検査・入院・手術

へ当てはめて確認するイメージです。

点眼治療中の場合に確認すること

緑内障で現在点眼薬を使用している方は、告知前にお薬手帳を手元へ置いておくと確認しやすくなります。

点眼薬の名前を記憶だけで書かない

毎日使っている点眼薬でも、正式な薬品名を正確に覚えていないことがあります。

容器、お薬手帳、薬剤情報などから確認します。

「たしか○○だった」と似た薬品名を推測して入力する必要はありません。

使用中か終了しているかを分ける

過去に点眼していた場合は、

  • 現在も使用中
  • 医師の指示で終了
  • 別の薬へ変更

など、現在地を確認します。

自己判断で中止している場合に「治療終了」と扱ってよいとは限りません。

医療上の判断については担当医へ確認し、告知では確認できる事実を整理します。

点眼回数から病状を推測しない

点眼回数や薬の本数だけを見て、

「薬が1種類だから軽い」

「2種類だから重い」

などと判断する必要はありません。

保険加入の判断材料を自分で作るのではなく、質問された事実へ回答します。

定期検査や経過観察中なら「通院している事実」を確認する

「治療は特にしていません。検査だけです」

という場合もあります。

このときも、「治療していない=告知不要」とは決めません。

実際の告知質問で、診察、検査、経過観察などがどのように尋ねられているか確認します。

検査結果から病名を増やさない

たとえば検査結果の数値や検査名を見て、自分で別の病気を推測する必要はありません。

医師から診断された内容と説明された事実を基準に整理します。

次回検査予定も確認する

現在経過観察中なら、次回の受診・検査予定も確認しておきます。

予約票やスマートフォンの予約履歴があれば、申込画面の途中で思い出すより確認しやすくなります。

緑内障の告知は「担当者へ言ったから大丈夫」ではない

医療保険を検討するときに、

「代理店の担当者へ緑内障だと話しました」

という場面があります。

しかし、担当者へ口頭で伝えただけで正式な告知が終わったことにはなりません。

告知では、生命保険会社の告知書やWeb申込画面、または生命保険会社が指定した医師から質問された事項へ回答します。

そのため、相談時に緑内障について説明したあとも、申込画面では質問を一つずつ確認してください。

代理店側が、

「それなら書かなくて大丈夫です」

と加入可否を先回りして決めるものでもありません。

確認したいのは、

「この質問は何を聞いているのか」

「この受診は対象期間に入っているのか」

「資料のどこを確認すれば事実が分かるのか」

という部分です。

告知画面を開く前に机へ置いておきたい資料

Webで申し込む場合は、先に資料を用意しておくと途中で画面を閉じて探し直すことを減らせます。

お薬手帳・薬剤情報

現在使用している点眼薬や過去の処方を確認できます。

診療明細・領収書

医療機関名や受診時期を確認する手がかりになります。

検査結果

手元にある場合は、医師から受けた説明とあわせて確認します。

予約票・受診履歴

次回の受診日や検査予定を確認できます。

入院・手術関係の資料

入院や手術歴がある場合は、退院時の書類や診療明細などから時期・内容を確認します。

すべての資料がそろっていないからといって、空欄を記憶で埋める必要はありません。

確認できない項目があれば、申込先の回答方法を確認します。

「加入できそうか」を考えて告知内容を増減させない

告知で避けたいのは、加入結果を予想して回答内容を変えることです。

たとえば、

「これを書いたら入れなさそうだから省こう」

「心配だから聞かれていないことまで全部書こう」

と考えるのではありません。

告知義務は、保険会社から告知を求められた事項について回答する仕組みです。

大切なのは、質問を正しく読み、該当する事実へ正確に回答することです。

加入できるか、条件が付くかなどは、その申込内容に基づく個別の診査で確認します。

告知内容を整理できたら通常の医療保険から確認する

緑内障の治療歴があるという理由だけで、最初から一つの保険種類へ決める必要があるとは限りません。

まず、

  • 診断時期
  • 通院
  • 点眼
  • 検査
  • 入院・手術
  • 今後の予定

を整理します。

そのうえで、通常の医療保険の告知画面を確認し、質問された事項へ事実を回答します。

この記事はその中でも、告知画面へ進む直前の情報整理を担当しています。


緑内障の診断時期・通院・点眼・検査・手術歴を整理できたら、実際の医療保険の告知画面で質問内容と対象期間を一つずつ確認してみましょう。

よくある質問

緑内障で点眼していることも告知しますか?

点眼中だから一律に「必要」「不要」と決めるのではなく、申込先の告知質問を確認します。

投薬や治療について質問されている場合は、対象期間と現在の点眼状況を照らして回答します。

お薬手帳や薬剤情報を準備しておくと確認しやすくなります。

眼科で検査だけ受けている場合も告知が必要ですか?

「検査だけだから不要」と自己判断せず、実際の質問が診察・検査・経過観察などをどのように尋ねているか確認してください。

対象期間に該当する場合は、その質問内容に沿って回答します。

緑内障の手術を昔受けています。何年前なら書かなくてもいいですか?

病名だけから一律の年数を決めることはできません。

実際の告知質問で、入院や手術についてどの期間を尋ねているのか確認してください。

手術時期が曖昧な場合は、診療明細や退院時資料などを確認します。

「経過観察」と言われているだけでも確認した方がいいですか?

はい。

経過観察中で定期的に受診や検査をしている場合は、その事実を整理しておくと告知質問と照合しやすくなります。

「治療していないから関係ない」と先に決めず、質問文を確認してください。

担当者へ緑内障と伝えれば告知したことになりますか?

担当者へ口頭で病歴を伝えただけでは正式な告知になりません。

生命保険会社の告知書やWeb画面、生命保険会社が指定した医師から質問された事項へ事実を回答します。

症状が安定していれば緑内障を書かなくてもいいですか?

症状が安定しているかどうかだけで告知の要否は決まりません。

質問されている対象期間・診察・治療・投薬・検査などを確認し、自分の状況が該当するか照らしてください。

まとめ|緑内障の告知は「軽い・重い」ではなく質問文と事実を照合する

緑内障で医療保険を申し込むときは、「緑内障だから全部書く」「軽いから書かない」という決め方をしません。

まず、

  1. 診断された時期
  2. 現在の通院
  3. 点眼などの治療
  4. 検査
  5. 入院・手術歴
  6. 今後の予定

を整理します。

そのあとに実際の告知画面を開き、

何を聞いているか → 何年間を聞いているか → 自分の事実が該当するか

の順番で確認します。

日付や薬の名前が曖昧なら、診療明細、お薬手帳、薬剤情報、検査結果、予約履歴などへ戻ります。

推測で入力せず、確認できる事実から一つずつ整理することが大切です。

そして、告知内容から加入結果を自分で予想するのではなく、質問された事項へ回答したうえで個別の診査結果を確認します。


点眼・通院・検査・手術歴を整理できた方は、資料を手元に置きながら、ご自身のペースで医療保険の告知項目を確認してみましょう。

本記事は2026年9月21日時点で確認できる公的資料・公開情報をもとに作成しています。

本記事は保険に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の保険会社や商品を推奨するものではありません。
具体的な商品内容、告知事項、加入条件、保障内容は、申込先の告知画面、契約概要、注意喚起情報、約款等をご確認ください。

参考資料・出典

執筆者プロフィール

(株)ライフ・アート谷口
(株)ライフ・アート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。