緑内障の手術後でも医療保険に入れる?手術日・術後通院・再手術予定の確認方法

- 1. 結論|緑内障の手術歴だけで医療保険の加入可否は決まりません
- 2. はじめに|手術が終わったあと、医療保険を考え始めた方へ
- 3. 手術後の申込前に確認したい6項目
- 3.1. 1.緑内障の手術日
- 3.2. 2.受けた手術の内容
- 3.3. 3.入院の有無と期間
- 3.4. 4.手術後の通院状況
- 3.5. 5.現在の点眼・治療状況
- 3.6. 6.今後の検査・追加治療・再手術予定
- 4. 「手術から何年たったら入れる?」だけで考えない
- 4.1. 手術からの期間だけでは現在の状況が分からない
- 4.2. 「○年以上なら告知不要」と覚えない
- 5. 術後通院中でも、自分で加入可否を決めない
- 5.1. 「経過良好」という言葉だけで判断しない
- 5.2. 「完治」という言葉を自分で作らない
- 6. 手術名が分からないときは資料へ戻る
- 6.1. 診療明細
- 6.2. 退院時の書類
- 6.3. 領収書
- 6.4. お薬手帳
- 6.5. 病院の予約票・受診履歴
- 7. 手術後だから最初から緩和型と決めなくてよい
- 8. 手術後に申込画面を開く前の確認順
- 8.1. STEP1|手術関係の資料を集める
- 8.2. STEP2|現在の通院・点眼を確認する
- 8.3. STEP3|今後の予定を確認する
- 8.4. STEP4|実際の告知質問を読む
- 8.5. STEP5|質問された事実へ回答する
- 8.6. STEP6|診査結果を確認する
- 9. よくある質問
- 9.1. 緑内障の手術をしたら医療保険には入れませんか?
- 9.2. 緑内障手術から何年たてば申し込めますか?
- 9.3. 手術後も点眼しています。申込みできますか?
- 9.4. 日帰り手術なら告知しなくてもよいですか?
- 9.5. 緑内障のレーザー治療も手術歴として確認した方がよいですか?
- 9.6. 「経過良好」と言われています。それでも通院中と伝えますか?
- 9.7. 再手術の予定がなければ問題ありませんか?
- 10. まとめ|緑内障の手術後は「いつ手術したか」+「現在どうなっているか」を確認する
- 10.1. 参考資料・出典
結論|緑内障の手術歴だけで医療保険の加入可否は決まりません
緑内障の手術を受けたことがあっても、その事実だけで「医療保険には入れない」と決めることはできません。
反対に、
「手術が終わったからもう大丈夫」
「退院したから治療は終了している」
と決めることもできません。
申込みを考えるときは、
- いつ手術を受けたか
- どのような手術だったか
- 入院したか
- 現在も通院しているか
- 現在も点眼などの治療を続けているか
- 今後の検査・追加治療・再手術予定があるか
を整理します。
そのうえで、検討する医療保険の実際の告知質問へ事実どおり回答し、個別の診査結果を確認します。
大切なのは、「手術したから入れない」と予想するのではなく、手術後の現在地を確認することです。
はじめに|手術が終わったあと、医療保険を考え始めた方へ
緑内障の手術を終えて少し落ち着いた頃、
「今から医療保険に入れるのかな」
と考えることがあります。
ここで迷いやすいのが、
「手術から何か月たてばいい?」
「まだ眼科には通っているけれど大丈夫?」
「点眼を続けていると手術後とはいえない?」
「再手術の話は出ていないけれど、定期検査中ならどうなる?」
という部分です。
こうした疑問に、手術からの期間だけで一律に答えることはできません。
申込前に確認したいのは、
手術前ではなく、手術後の現在地です。
退院していても通院が続いていることがあります。
手術後も点眼を続けていることがあります。
今後も定期的な検査が必要な場合があります。
日本眼科学会も、緑内障は手術後に眼圧が下がっても定期的な管理が必要で、状況によっては再手術が必要になる可能性があると説明しています。
そのため、
手術日だけ確認して終わりではなく、術後の経過まで一緒に整理する
という順番が大切です。
手術後の申込前に確認したい6項目
資料を集めるときは、次の6項目に分けると整理しやすくなります。
1.緑内障の手術日
最初に、いつ手術を受けたか確認します。
「去年の春だったと思う」
「1年くらい前」
という記憶だけで入力せず、確認できる資料へ戻ります。
たとえば、
- 診療明細
- 入院時の書類
- 退院時の書類
- 領収書
- 医療機関の受診履歴
などです。
申込先から手術時期について質問された場合に、事実を確認できるようにしておきます。
2.受けた手術の内容
次に手術内容を確認します。
緑内障には薬物療法だけではなく、レーザー治療や手術療法など複数の治療方法があります。
日本眼科学会では、手術療法について、房水を眼外へ流す方法や、房水の排出路を改善する方法などがあると説明しています。
ただし、保険申込のために自分で術式を分類する必要はありません。
退院時資料や診療明細などに手術名が記載されていれば、その名称を確認します。
正式な名称が分からない場合は、
「おそらくこの手術だろう」
と推測して別の術式名を書くのではなく、確認できる資料へ戻ります。
3.入院の有無と期間
手術に伴って入院した場合は、
- 入院日
- 退院日
- 入院した医療機関
を確認します。
日帰りで治療を受けた場合も、
「入院していないから手術歴には関係ない」
と自己判断するのではなく、実際の告知質問の表現を確認します。
申込先が「入院」と「手術」を別々に質問している場合もあるためです。
4.手術後の通院状況
手術後の申込みで特に整理しておきたいのが、現在の通院です。
たとえば、
- 術後診察が続いている
- 数か月ごとの定期受診になった
- 定期的に検査を受けている
- 次回受診日が決まっている
など、現在地を確認します。
「手術が終わった=通院終了」とは限りません。
現在も定期的に眼科を受診しているのであれば、その事実を整理します。
5.現在の点眼・治療状況
手術後も点眼薬を継続している場合があります。
現在治療中であれば、
- 点眼薬の名前
- 現在も使用しているか
- 医師の指示で変更されたか
- その他の治療を受けているか
を確認します。
お薬手帳や薬剤情報が残っていれば、記憶より資料を優先します。
点眼をしていることだけから、
「まだ手術が終わっていない」
「この状態なら加入できない」
と判断する必要もありません。
保険の申込みでは、質問された事実を整理して回答します。
6.今後の検査・追加治療・再手術予定
最後に確認したいのが、今後について医師からどのような説明を受けているかです。
たとえば、
- 次回の定期検査が決まっている
- 経過観察が続いている
- 追加治療について説明を受けている
- 再手術について説明を受けている
- 別の処置を予定している
などです。
「まだ手術日は決まっていないから書かなくてよい」
とは先に判断しません。
実際の告知画面が、今後の入院や手術についてどのように質問しているか確認します。
「手術から何年たったら入れる?」だけで考えない
緑内障の手術後に医療保険を探していると、
「手術から何年たてば申し込めますか?」
と知りたくなることがあります。
しかし、特定の年数だけで加入可否を一般化することはできません。
手術からの期間だけでは現在の状況が分からない
同じ「手術から1年」でも、
Aさんは定期検査だけになっているかもしれません。
Bさんは点眼治療を継続しているかもしれません。
Cさんは追加治療について医師と相談中かもしれません。
この3人を、
「全員手術から1年だから同じ」
とは扱えません。
重要なのは、
手術からの期間+現在の通院+現在の治療+今後の予定
です。
「○年以上なら告知不要」と覚えない
告知では、申込先が質問している対象期間を確認します。
すべての質問が同じ期間を尋ねているとは限りません。
そのため、
「緑内障手術は○年以上前なら書かなくてよい」
という覚え方ではなく、
質問内容 → 対象期間 → 自分の手術歴
の順番で確認します。
緑内障の告知そのものについては、NO2「緑内障の医療保険告知はどこまで?点眼・通院・検査・手術歴の確認方法」で詳しく整理しています。
術後通院中でも、自分で加入可否を決めない
手術後も眼科への定期通院が続いている場合、
「まだ通院しているから医療保険は無理だろう」
と思うかもしれません。
しかし、その段階で申込みの結果を自分で決める必要はありません。
確認するのは、
- 手術日はいつか
- 現在何のために通院しているか
- 現在治療を受けているか
- 検査を受けているか
- 今後の治療予定があるか
です。
この内容を整理し、実際の告知質問へ回答してから個別の診査結果を確認します。
「経過良好」という言葉だけで判断しない
診察で医師から、
「経過は良好です」
と言われることもあります。
それは重要な情報ですが、その一言だけで保険加入について判断するわけではありません。
現在も通院中なのか。
点眼薬を使っているのか。
今後も検査を予定しているのか。
それぞれを事実として整理します。
「完治」という言葉を自分で作らない
緑内障は治療後も継続的な管理が必要になることがあります。
そのため、
「手術したから完治」
と自分で表現するのではなく、医師から説明を受けている内容と現在の通院・治療状況を確認します。
手術名が分からないときは資料へ戻る
数年前の手術の場合、
「何という手術だったか覚えていない」
ということも珍しくありません。
この場合も焦る必要はありません。
診療明細
手術名や治療内容を確認する手がかりになる場合があります。
退院時の書類
入院期間や治療内容が記載されていることがあります。
領収書
受診や入退院の時期を確認する材料になります。
お薬手帳
手術前後に使用していた薬と、現在の薬を確認できます。
病院の予約票・受診履歴
現在も通院している場合は、次回受診や検査予定を確認できます。
分からない部分が残ったときは、似た名称を探して推測するのではなく、申込先で必要な回答方法を確認します。

手術後だから最初から緩和型と決めなくてよい
緑内障の手術歴があると、
「普通の医療保険は難しいだろうから、最初から引受基準緩和型にしよう」
と考えることがあります。
しかし、病歴があることだけで保険種類を決める必要はありません。
生命保険文化センターも、健康状態に不安がある場合でも、まず通常の医療保険に契約できるか確認することを案内しています。
まず、
- 手術歴を整理する
- 術後の現在地を整理する
- 通常の医療保険の告知質問を確認する
- 個別の診査結果を確認する
- 必要であれば次の選択肢を検討する
という順番で考えます。
引受基準緩和型医療保険には告知項目が限定されている商品がありますが、商品によって告知項目は異なります。
「手術歴あり=必ず緩和型」と一般化せず、順番に確認します。
緑内障の手術日・手術内容・術後の通院や治療・今後の予定を整理できたら、通常の医療保険の告知項目から一つずつ確認してみましょう。
手術後に申込画面を開く前の確認順
ここまでの内容を、実際の順番に並べます。
STEP1|手術関係の資料を集める
退院時資料、診療明細、領収書などから、手術日と手術内容を確認します。
STEP2|現在の通院・点眼を確認する
お薬手帳や予約履歴を使い、現在も何を続けているのか整理します。
STEP3|今後の予定を確認する
次回検査、追加治療、再手術などについて、医師から説明を受けている内容を確認します。
STEP4|実際の告知質問を読む
申込先が何について、どの期間を質問しているか確認します。
STEP5|質問された事実へ回答する
「加入できそうだから書かない」「心配だから全部書く」ではなく、質問された事項へ事実を回答します。
STEP6|診査結果を確認する
加入できるか、どのような条件になるかは、個別の診査結果で確認します。
この順番なら、
「手術したからどうしよう」
という大きな不安を、
「まず手術日を確認しよう」
「次に今の通院を確認しよう」
と、確認できる事実へ分けて考えられます。
よくある質問
緑内障の手術をしたら医療保険には入れませんか?
手術歴だけで一律に加入できないとは判断できません。
手術時期、手術内容、現在の通院や治療、今後の予定などを整理し、実際の告知質問へ回答したうえで個別の診査結果を確認します。
緑内障手術から何年たてば申し込めますか?
一律の年数だけでは判断できません。
申込先の告知質問がどの期間について質問しているかに加えて、現在の通院・治療・今後の予定も確認します。
手術後も点眼しています。申込みできますか?
点眼しているという事実だけで加入可否を決めることはできません。
使用している薬、現在の通院状況、検査、今後の予定などを整理し、告知質問へ回答して診査結果を確認します。
日帰り手術なら告知しなくてもよいですか?
日帰りだったことだけで告知不要とは判断できません。
実際の告知質問が「入院」と「手術」をどのように質問しているか確認してください。
緑内障のレーザー治療も手術歴として確認した方がよいですか?
申込みのために自分で治療を分類して判断する必要はありません。
受けた治療の正式名称や時期を資料で確認し、申込先の質問内容と照らして回答します。
「経過良好」と言われています。それでも通院中と伝えますか?
現在も医療機関を受診しているのであれば、その事実を整理します。
「経過良好」という医師の説明と、現在の通院・治療・検査状況は分けて確認すると整理しやすくなります。
再手術の予定がなければ問題ありませんか?
再手術予定の有無だけで加入結果は決まりません。
手術歴、現在の通院や治療、検査予定などを含め、実際の告知質問へ回答して個別に確認します。
まとめ|緑内障の手術後は「いつ手術したか」+「現在どうなっているか」を確認する
緑内障の手術後に医療保険を検討するとき、手術歴だけで加入できる・できないを決めることはできません。
まず、
- 手術日
- 手術内容
- 入院の有無・期間
- 術後の通院
- 現在の点眼・治療
- 今後の検査・追加治療・再手術予定
を確認します。
特に大切なのが、
「手術をした事実」と「現在の状態」を分けて整理することです。
手術が終了していても、現在も通院や点眼が続いている場合があります。
反対に、手術歴があるという理由だけで申込み前から選択肢を狭める必要もありません。
退院時資料、診療明細、お薬手帳、検査結果、予約履歴などへ戻り、確認できる事実を整理します。
そのうえで、通常の医療保険の実際の告知質問へ回答し、個別の診査結果を確認します。
緑内障の手術日・術後通院・点眼・今後の予定まで整理できた方は、資料を手元に置きながら医療保険の告知項目を確認してみましょう。
本記事は2026年9月21日時点で確認できる公的資料・公開情報をもとに作成しています。
本記事は保険に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の保険会社や商品を推奨するものではありません。
具体的な商品内容、告知事項、加入条件、保障内容は、申込先の告知画面、契約概要、注意喚起情報、約款等をご確認ください。
参考資料・出典
- 日本眼科学会「緑内障診療ガイドライン(第5版)」
- 日本眼科学会「緑内障」
- 日本眼科学会「緑内障治療」
- 公益財団法人 生命保険文化センター「健康状態に不安がある人でも、契約できる医療保険とは?」
執筆者プロフィール

-
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。
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