緑内障の疑い・検査中でも医療保険に入れる?診断前に確認する5つのこと

目次

結論|「緑内障の疑い」だけで加入できる・できないを決めません

眼科で、

「緑内障の疑いがあります」

「念のため詳しく調べましょう」

「しばらく経過を見ましょう」

と言われると、医療保険を検討していた方は戸惑うかもしれません。

まだ緑内障と確定診断されていないのに、

「緑内障として告知するの?」

「検査中でも申し込める?」

「結果が出るまで保険は何もできない?」

と迷いやすいところです。

ここで大切なのは、検査名や自分の予想から病名を作らないことです。

申込前には、

  1. 医師から何と説明されているか
  2. 緑内障と診断されているか
  3. 現在どのような検査を受けているか
  4. 現在も通院・治療をしているか
  5. 今後どのような受診・検査予定があるか

を整理します。

そのうえで、医療保険の実際の告知質問を読み、質問された事項へ事実どおり回答して個別の診査結果を確認します。

はじめに|「疑いと言われただけ」でも申込画面で迷う理由

たとえば健康診断や眼科受診をきっかけに、

「眼圧が気になるので詳しく検査しましょう」

と言われたとします。

この段階では、

「まだ病気じゃないから何も書かなくていい」

と思う方もいるでしょう。

逆に、

「緑内障かもしれないなら、緑内障と書かなければいけない」

と考える方もいるかもしれません。

どちらも、自分で診断や告知範囲を先に決めてしまっています。

私たちが最初に確認したいのは、

「あなたは緑内障ですか?」だけではありません。

むしろ、

「医師から何と説明されましたか」

「検査結果は出ていますか」

「次回の検査はありますか」

「現在、治療は始まっていますか」

という事実を一つずつ整理することが大切です。

まだ診断が確定していないなら、確定していない状態をそのまま整理します。

緑内障の疑い・検査中なら最初に確認したい5項目

申込画面を開く前に、次の5項目をメモしておくと整理しやすくなります。

1.医師から何と説明されているか

まず確認したいのは、医師から受けた説明です。

たとえば、

  • 緑内障と診断された
  • 緑内障の疑いと言われた
  • 詳しい検査が必要と言われた
  • 定期的に経過を確認すると言われた
  • 特に病名は説明されていない

では、現在地が異なります。

「たぶん緑内障だと思う」

「ネットで調べたら緑内障に見える」

という自己判断ではなく、実際に医師から説明された内容を確認します。

2.診断が確定しているか

次に、

緑内障という診断を受けているのか、まだ検査中なのか

を分けます。

これがNO1との大きな違いです。

NO1は、すでに緑内障と診断された方が医療保険を考えるときの全体の確認順を扱います。

この記事では、まだ診断が確定していない段階を扱います。

診断の有無が分からないときは、

「緑内障と言われたような気がする」

と記憶だけで決めず、診療時の説明や手元資料を確認します。

3.どのような検査を受けているか

緑内障の診療では、眼圧、視神経、視野など複数の情報を確認しながら評価されます。

ただし、保険申込のために検査結果を自分で医学的に判定する必要はありません。

たとえば、

「視野検査を受けたから緑内障だ」

「眼圧が高かったから緑内障だ」

とは決めません。

確認するのは、

検査名から病気を推測せず、確認できる事実だけを整理します。

4.現在、通院や治療をしているか

次に現在の状況です。

たとえば、

  • 検査のため通院中
  • 定期的な経過観察中
  • 点眼を開始している
  • まだ治療は始まっていない
  • 次回受診まで様子を見るよう言われている

などに分けて整理します。

「治療していないから受診歴は関係ない」と決める必要はありません。

実際の告知質問で、診察、検査、治療、投薬などのどこまで尋ねられているか確認します。

5.次回の検査・受診予定

最後に今後の予定を確認します。

  • 次回の眼科予約
  • 視野検査などの予定
  • 検査結果を聞く予定
  • 追加検査
  • 治療方針を決める予定

などです。

まだ診断が確定していなくても、検査や受診予定が残っている場合があります。

この予定を含めて整理すると、申込時点の現在地が分かりやすくなります。

「検査中」は「緑内障と診断済み」と同じではありません

ここは特に大切です。

緑内障の可能性を調べるための検査を受けていることと、緑内障と確定診断されていることは同じではありません。

検査を受けた事実と診断を分ける

たとえば、

「視野検査を受けた」

というのは検査を受けた事実です。

そこから、

「だから緑内障である」

と自分で病名を作らないようにします。

同じように、

「眼圧が高いと言われた」

という情報だけから、緑内障と確定したことにはしません。

申込時には、

医師から診断された内容と、検査・通院という事実を分けて整理する

ことが大切です。

「異常なし」と自分で決めない

反対に、

「痛くない」

「普通に見えている」

「薬も出ていない」

という理由だけで、

「異常なしだから何も確認しなくていい」

とも決めません。

現在検査中なのか。

次回受診があるのか。

医師から経過観察を指示されているのか。

確認できる事実へ戻ります。

医療保険の告知では「検査中だからどうなる?」を質問文から確認する

医療保険へ申し込むときは、健康状態や傷病歴について、生命保険会社から質問された事項へ事実を回答します。

緑内障の疑いがある場合も同じです。

病名だけを見るのではなく質問全体を読む

告知画面では、

  • 医師の診察
  • 検査
  • 治療
  • 投薬
  • 入院
  • 手術
  • 今後の予定

などについて質問される場合があります。

そのため、

「まだ緑内障と診断されていない」

という一点だけで回答を決めず、質問文全体を確認します。

対象期間も確認する

もう一つ大切なのが期間です。

「最近」「過去○年」など、質問によって対象期間が設定されている場合があります。

一律に、

「検査は全部書く」

「病名がないから何も書かない」

と決めるのではありません。

質問内容 → 対象期間 → 自分の受診・検査状況

の順番で確認します。

緑内障の告知全体については、NO2「緑内障の医療保険告知はどこまで?点眼・通院・検査・手術歴の確認方法」で詳しく整理しています。

「結果が出る前に申し込んだ方がいい」と考えない

検査中に保険を考えると、

「診断が付く前に申し込んだ方が有利なのでは」

と感じるかもしれません。

しかし、保険のために受診や検査の予定をずらしたり、現在の検査状況を伏せたりすることは考えないようにします。

生命保険を契約する際には、生命保険会社から質問された現在の健康状態や過去の傷病歴などについて、事実をありのまま告知する必要があります。

確認したいのは、

診断名を付ける前か後かを利用することではなく、申込時点で何が事実なのか

です。

医療上必要な受診や検査を優先し、その時点の状態を告知質問と照合します。

検査結果待ちなら確認すること

「検査は終わったけれど、まだ結果を聞いていない」

というケースもあります。

この場合は、結果を自分で予想しません。

結果が出ているか

まず、医師から結果について説明を受けたか確認します。

まだ説明を受けていなければ、その状態を事実として整理します。

次回受診日

結果説明のための予約があるなら、日付を確認します。

予約票やスマートフォンの予約履歴も利用できます。

現時点で治療が始まっているか

検査結果待ちでも、すでに治療が始まっている場合と、まだ治療をしていない場合があります。

その違いも整理します。

医師から今後について何と説明されているか

追加検査、経過観察、治療開始などについて具体的な説明を受けている場合は、その内容を確認します。

推測ではなく、説明された事実を基準にします。

経過観察中なら「何もしていない」と考えない

「半年後にまた来てください」

「定期的に視野を確認しましょう」

などと言われている場合があります。

薬を使っていなければ、

「治療していないから何もしていない」

と感じるかもしれません。

しかし、定期的に診察・検査を受けているなら、現在の状態は「何もしていない」と一括りにはできません。

告知で重要なのは、自分で治療中・治療終了というラベルを作ることではありません。

  • 現在通院している
  • 定期検査を受けている
  • 次回受診が決まっている
  • 点眼はしていない

というように、事実を分けます。

申込画面を開く前に用意したい資料

検査中の方は、次の資料を近くに置いておくと確認しやすくなります。

診療明細・領収書

いつ眼科を受診したのか確認できます。

検査結果

手元に結果がある場合は、医師から説明された内容と一緒に確認します。

数値から自分で診断しないことが大切です。

次回予約票

結果説明や再検査の予定を確認できます。

お薬手帳・薬剤情報

点眼薬などが処方されている場合に、薬の名前や開始時期を確認できます。

健康診断結果

健康診断をきっかけに眼科受診を勧められた場合は、当時の指摘内容を確認する材料になります。

検査中でも最初から緩和型医療保険と決めない

「緑内障の疑いと言われたから、普通の医療保険は無理だろう」

と考えて、最初から引受基準緩和型だけを見る必要があるとは限りません。

生命保険文化センターも、健康状態に不安がある場合でも、まず通常の医療保険に契約できるか確認することを案内しています。

順番は、

  1. 現在の検査状況を整理する
  2. 診断の有無を確認する
  3. 次回の受診・検査予定を確認する
  4. 通常の医療保険の告知質問を読む
  5. 質問された事実へ回答する
  6. 個別の診査結果を確認する

です。

通常の医療保険を希望どおり検討できなかった場合に、必要に応じて次の選択肢を確認します。

「疑い=緩和型」と先回りして決めないことが大切です。


医師からの説明・検査状況・診断の有無・次回の受診予定を整理できたら、通常の医療保険の告知項目と現在の状況を一つずつ照らして確認してみましょう。

よくある質問

「緑内障の疑い」と言われただけでも医療保険へ申し込めますか?

「疑い」と言われた事実だけで、加入できる・できないを一律に判断することはできません。

現在の検査・通院状況、診断の有無、今後の予定を整理し、実際の告知質問へ回答したうえで個別の診査結果を確認します。

検査結果がまだ出ていなくても申し込めますか?

検査結果待ちであることだけから加入可否は決められません。

結果待ちであること、次回受診、現在の治療状況などを整理し、実際の告知質問を確認してください。

眼圧が高いと言われました。緑内障として告知しますか?

眼圧について指摘を受けたことだけから、自分で緑内障と診断しないようにします。

医師から何と説明されているのか、緑内障の診断を受けているのか、現在検査中なのかを分けて確認します。

視野検査を受けたら緑内障ということですか?

検査を受けたという事実だけから病名を推測することはできません。

検査結果について医師からどのような説明を受けているのか確認してください。

薬が出ていなければ告知しなくてもいいですか?

薬を使用していないことだけで告知不要とは判断できません。

申込先が診察、検査、経過観察などをどのように質問しているか確認します。

半年後に再検査と言われています。これは経過観察ですか?

医学的な表現を自分で決める必要はありません。

「半年後に再受診・再検査するよう説明を受けている」という事実を整理し、告知質問と照合します。

代理店に「緑内障かもしれない」と伝えれば告知になりますか?

代理店担当者へ口頭で伝えただけでは正式な告知にはなりません。

生命保険会社の告知書やWeb画面、または生命保険会社が指定した医師から質問された事項へ事実を回答します。

まとめ|緑内障の疑い・検査中なら「診断を予想しない」ことから始める

緑内障の疑いと言われたときに大切なのは、

「緑内障なのか、違うのか」

を自分で判断することではありません。

まず、

  1. 医師から受けた説明
  2. 診断の有無
  3. 現在の検査
  4. 通院・治療状況
  5. 今後の受診・検査予定

を確認します。

検査名や検査結果の数字から病気を推測せず、医師から説明された内容と手元の資料へ戻ります。

そして医療保険の告知では、

病名だけではなく、実際に何を質問されているのか

を確認します。

検査中だから加入できないとも、まだ診断されていないから告知と関係ないとも先に決めません。

現在地を整理し、質問された事実へ回答して個別の診査結果を確認します。

緑内障の診断の有無・検査状況・次回受診まで整理できた方は、資料を手元に置きながら医療保険の告知項目を確認してみましょう。


本記事は2026年9月22日時点で確認できる公的資料・公開情報をもとに作成しています。

本記事は保険に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の保険会社や商品を推奨するものではありません。
具体的な商品内容、告知事項、加入条件、保障内容は、申込先の告知画面、契約概要、注意喚起情報、約款等をご確認ください。

参考資料・出典

  • 日本眼科学会「緑内障診療ガイドライン(第5版)」
  • 公益財団法人 生命保険文化センター「契約申込みから契約成立までの流れと重要事項」
  • 公益財団法人 生命保険文化センター「病歴があったのに告知するのを忘れていたら?」
  • 公益財団法人 生命保険文化センター「健康状態に不安がある人でも、契約できる医療保険とは?」

執筆者プロフィール

(株)ライフ・アート谷口
(株)ライフ・アート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。