高眼圧でも医療保険に入れる?緑内障診断・検査・通院を申込前に確認

目次

結論|「眼圧が高い」と言われただけで加入可否や病名を決めません

健康診断や眼科で、

「眼圧が高めです」

「眼圧が高いので詳しく調べましょう」

と言われると、

「緑内障なのかな」

「医療保険にはもう入りにくい?」

と不安になるかもしれません。

しかし、眼圧が高いと言われたことだけから、緑内障と自分で診断することはできません。

医療保険への加入可否も、眼圧の数値だけで一律には決まりません。

申込前には、

  1. 医師から何と説明されたか
  2. 緑内障と診断されているか
  3. どのような検査を受けたか
  4. 現在も眼科へ通院しているか
  5. 点眼などの治療を受けているか
  6. 今後の再検査・受診予定があるか

を整理します。

そのうえで、実際の医療保険の告知質問を確認し、質問された事項へ事実どおり回答して個別の診査結果を確認します。

はじめに|「眼圧が高い=緑内障?」で止まっている方へ

たとえば健康診断で眼圧について指摘を受け、眼科を受診したとします。

まだ医師から緑内障とは言われていない。

点眼薬も使っていない。

でも、

「半年後にもう一度検査しましょう」

と言われている。

こうした状態で医療保険を申し込もうとすると、

「高眼圧と書くの?」

「緑内障と書くの?」

「病気ではないなら何も書かなくていい?」

と迷いやすくなります。

ここで大切なのは、保険申込のために自分で病名を決めることではありません。

私たちが一緒に整理したいのは、

「眼圧はいくつでしたか」

だけでもありません。

それより先に、

「医師から何と説明され、現在どの段階にいるのか」

を確認します。

高眼圧と緑内障を自分で同じものにしない

日本眼科学会では、眼圧とは眼球内部の圧力であり、通常10〜20mmHgが正常範囲と考えられていると説明しています。

一方、緑内障は眼圧の数字だけで診断する病気ではありません。

視神経の形や視野などの特徴的な変化を確認して診断されます。

また、日本人には眼圧が正常範囲でも緑内障となる「正常眼圧緑内障」が多いことも知られています。

つまり、

眼圧が高い=必ず緑内障

でも、

眼圧が正常=緑内障ではない

でもありません。

医療保険の申込前にも、この区別を崩さないことが大切です。

数字だけから病名を作らない

たとえば、

「眼圧が21だったから緑内障だ」

「20以下になったから緑内障ではない」

という判断はしません。

確認するのは、

  • 医師から緑内障と診断されたのか
  • 高眼圧について指摘されただけなのか
  • 追加検査中なのか
  • 経過観察中なのか

という事実です。

高眼圧と言われたら申込前に6項目を確認する

1.どこで眼圧を指摘されたか

最初に、眼圧を指摘されたきっかけを確認します。

たとえば、

  • 健康診断
  • 人間ドック
  • 眼科の定期受診
  • 別の目の症状で眼科を受診
  • コンタクトレンズの診察

などがあります。

健康診断で指摘され、その後まだ眼科を受診していない場合と、すでに眼科で精密検査を受けている場合では現在地が異なります。

2.医師から何と説明されたか

眼科を受診している場合は、医師からの説明を確認します。

たとえば、

  • 眼圧が高い
  • 高眼圧なので経過を確認する
  • 緑内障の疑いがある
  • 緑内障と診断された
  • 現時点では治療せず経過観察する

などです。

「高眼圧」と「緑内障の疑い」と「緑内障診断済み」を、自分で一つにまとめないことが大切です。

3.どのような検査を受けたか

緑内障の診断・評価では、眼圧検査だけでなく、眼底検査、視野検査、網膜光干渉断層計検査などが行われることがあります。

しかし、

「視野検査をしたから緑内障」

「OCTを受けたから重い」

と判断する必要はありません。

確認したいのは、

  • 検査を受けた時期
  • 医師からどのような説明を受けたか
  • 結果が出ているか
  • 追加検査が必要と言われているか

です。

4.現在も通院しているか

高眼圧について定期的に確認するため、眼科へ通院している場合があります。

たとえば、

  • 3か月後に再診
  • 半年ごとに検査
  • 次回視野検査
  • 経過観察

などです。

薬を使っていなくても、定期的な受診・検査が続いている場合があります。

「薬がない=何もしていない」と一括りにせず、

現在通院しているか

を分けて整理します。

5.点眼などの治療が始まっているか

高眼圧について、すでに点眼薬が処方されている場合は現在の治療を確認します。

  • 点眼薬の名前
  • 使用開始時期
  • 現在も使用しているか
  • 薬が変更されたか

などです。

薬の名称は、お薬手帳や薬剤情報から確認します。

点眼薬が出ていることだけから病名や加入結果を推測する必要はありません。

6.次回受診・再検査の予定

最後に、今後の予定を確認します。

  • 次回診察
  • 眼圧の再測定
  • 視野検査
  • その他の追加検査
  • 治療方針の確認

などです。

まだ診断が付いていなくても、検査・診察が続いている場合があります。

申込時点の現在地として整理しておきます。

健康診断で高眼圧を指摘された場合の確認順

健康診断がきっかけの場合は、次の順番にすると分かりやすくなります。

STEP1|健康診断結果を見る

まず、

「眼圧」

「眼科受診」

「要再検査」

など、実際にどのような記載があるのか確認します。

記憶だけで、

「緑内障の疑いだったと思う」

と書き換えないようにします。

STEP2|眼科を受診したか確認する

健康診断後に眼科を受診した場合は、

  • 受診日
  • 医師からの説明
  • 受けた検査
  • 診断の有無

を確認します。

STEP3|今後の予定を見る

再診や再検査を指示されている場合は、その予定を確認します。

まだ眼科を受診していない場合も、健康診断で受診を勧められている事実と現在の状況を整理します。

STEP4|告知質問と照合する

そのあとで、医療保険の告知画面が健康診断、診察、検査、治療などについて何を質問しているか確認します。

最初から、

「高眼圧だから告知する」

「緑内障ではないから告知しない」

と決めないことが大切です。

高眼圧で経過観察中なら「治療していない」だけで判断しない

高眼圧を指摘されても、すぐには点眼を開始せず、定期的に眼圧や視神経などを確認する場合があります。

このとき、

「薬を飲んでいないから治療中ではない」

だけで告知の回答を決めないようにします。

申込先によっては、診察や検査について質問される場合があります。

そのため、

  • 現在の診断
  • 通院
  • 検査
  • 投薬
  • 今後の予定

をそれぞれ分けておきます。

「経過観察」という言葉を自分で作らなくてもよい

医師から、

「半年後にもう一度見ましょう」

と言われている場合があります。

それを自分で医学的に、

「これは経過観察だ」

と分類する必要はありません。

「半年後に再受診するよう言われている」

という確認できる事実を整理すれば十分です。

「眼圧が下がったから、もう関係ない」と決めない

再検査で眼圧が前回より低くなったとします。

すると、

「今回は正常だったから、前に高かったことは関係ないかな」

と考えるかもしれません。

しかし、告知については現在の数字だけを見て判断するものではありません。

生命保険会社から質問されている期間の中で、

  • 医師の診察を受けた
  • 検査を受けた
  • 健康診断で指摘を受けた
  • 治療や投薬を受けた

などに該当するかを確認します。

数値が変化したことと、受診・検査した事実は分けて整理します。

医療保険の告知では「高眼圧」という言葉だけを探さない

告知画面を開いたときに、

「高眼圧という病名が一覧にないから関係ない」

と判断するのは早すぎます。

告知では、病名だけでなく、

  • 医師の診察
  • 検査
  • 治療
  • 投薬
  • 健康診断の指摘
  • 入院や手術

などについて質問されることがあります。

実際の質問と対象期間を一つずつ読みます。

生命保険文化センターも、生命保険契約では告知書や生命保険会社が指定した医師の質問について、過去の傷病歴や現在の健康状態などを事実どおり告知する必要があると説明しています。

代理店担当者へ、

「眼圧が高いと言われました」

と口頭で話しただけでは正式な告知にはなりません。

実際の告知書やWeb申込画面で回答します。

眼圧の数値を覚えていなくても資料から整理できる

「眼圧が高いと言われたことは覚えているけれど、数字までは覚えていない」

という場合もあります。

記憶で数字を作る必要はありません。

健康診断結果

健康診断で指摘された場合は、当時の測定値や判定を確認できることがあります。

診療明細

眼科を受診した時期や医療機関を確認できます。

検査結果

手元に検査結果があれば確認します。

ただし、数値から自分で緑内障かどうかを判定しません。

お薬手帳

点眼薬が処方されている場合は、薬の名前や処方時期を確認できます。

次回予約票

次回受診・再検査の予定を確認できます。

高眼圧と言われても最初から緩和型医療保険と決めない

眼圧について指摘されると、

「健康状態に問題があるから、普通の医療保険は無理かもしれない」

と考えることがあります。

しかし、高眼圧と言われた事実だけで最初から引受基準緩和型医療保険へ決める必要があるとは限りません。

まず、

  1. 指摘された内容を確認する
  2. 緑内障診断の有無を確認する
  3. 現在の検査・通院・点眼を整理する
  4. 今後の予定を整理する
  5. 通常の医療保険の告知質問を確認する
  6. 個別の診査結果を確認する

という順番で考えます。

通常の医療保険を希望どおり検討できなかった場合に、必要に応じて次の選択肢を確認します。

高眼圧を指摘された経緯、緑内障診断の有無、現在の検査・通院・点眼、次回予定まで整理できたら、通常の医療保険の告知項目と一つずつ照らして確認してみましょう。

「緑内障疑い・検査中」とは何が違う?

以前の記事で

「緑内障の疑いと言われ、診断が確定していない人」

を中心に整理しました。

この記事の出発点は、

「眼圧が高いと指摘された人」

です。

高眼圧の指摘を受けても、その後の状態は人によって異なります。

  • 緑内障ではないと説明される
  • 緑内障の疑いとして検査が続く
  • 定期的に眼圧を確認する
  • 点眼が始まる
  • 緑内障と診断される

などの可能性があります。

だからこそ、検索した時点で「自分は緑内障」と決めず、

眼圧の指摘から現在まで何が確認されているか

を時系列で整理します。

よくある質問

眼圧が高いと緑内障ですか?

眼圧が高いという情報だけで緑内障と判断することはできません。

緑内障は視神経や視野などを含めて診断されます。

医師からどのような説明を受けているのか確認してください。

眼圧が20mmHgを超えたら必ず異常ですか?

日本眼科学会では通常10〜20mmHgを正常範囲と説明していますが、眼圧の数値だけで緑内障かどうかを自己判断するものではありません。

測定結果については眼科医の説明を確認します。

高眼圧でも医療保険へ申し込めますか?

高眼圧という一つの事実だけでは、加入可否を一律に判断できません。

診断、検査、通院、治療、今後の予定を整理して実際の告知質問へ回答し、個別の診査結果を確認します。

高眼圧で経過観察中ですが、告知が必要ですか?

経過観察中という言葉だけで一律に決めることはできません。

実際の告知質問が診察、検査、健康診断の指摘などをどのように尋ねているか確認してください。

点眼していなければ問題ありませんか?

点眼していないことだけでは加入可否や告知の要否を判断できません。

現在の通院や検査、診断の有無、今後の受診予定も含めて確認します。

再検査で眼圧が正常なら以前の高眼圧は関係ありませんか?

現在の数値だけで過去の受診・検査の扱いを決めないようにします。

告知画面が質問している期間と内容を確認し、その期間内の事実と照合します。

健康診断で高眼圧と言われただけでも確認した方がいいですか?

はい。

健康診断結果を確認し、眼科受診を勧められているか、その後受診したか、現在どの段階にいるかを整理しておくと告知画面と照合しやすくなります。

まとめ|高眼圧は「数字」ではなく指摘後の経過を整理する

高眼圧と言われたときに大切なのは、

「この数字なら緑内障なのか」

を自分で決めることではありません。

まず、

  1. 高眼圧を指摘されたきっかけ
  2. 医師から受けた説明
  3. 緑内障診断の有無
  4. 現在の検査・通院
  5. 点眼などの治療
  6. 今後の受診・再検査予定

を確認します。

眼圧の数字だけから緑内障と決めず、検査名から病状を推測することもしません。

健康診断結果、診療明細、検査結果、お薬手帳、予約票などへ戻り、確認できる事実を整理します。

そのうえで医療保険の告知画面を開き、

質問内容 → 対象期間 → 自分の事実

の順番で確認します。

高眼圧だから加入できないとも、緑内障と診断されていないから告知と関係ないとも先に決めません。

個別の診査結果を確認してから、次の選択肢を考えます。

高眼圧を指摘された経緯から現在の検査・通院・点眼・次回予定まで整理できた方は、資料を手元に置きながら医療保険の告知項目を確認してみましょう。


本記事は2026年9月22日時点で確認できる公的資料・公開情報をもとに作成しています。

本記事は保険に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の保険会社や商品を推奨するものではありません。
具体的な商品内容、告知事項、加入条件、保障内容は、申込先の告知画面、契約概要、注意喚起情報、約款等をご確認ください。

参考資料・出典

執筆者プロフィール

(株)ライフ・アート谷口
(株)ライフ・アート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。