糖尿病治療中でも医療保険に入れる?50代女性の告知と確認点

50代女性

いま50ウン歳なんだけどなんだけど、こないだ『糖尿病』の診断をされたんだよね。で今は治療をしています。
保険に何も入ってなくて医療保険に加入したいと思ってるんだけど~私でも入れるかな???

社長さん

『糖尿病』の治療中の方は一般的な医療保険へのご加入は難しいですね。
でもご安心ください。糖尿病で治療中の方でも治療・症状の状況ではありますが
ご加入いただきやすい『引受基準緩和型の医療保険』という医療保険があります。
本日は『引受基準緩和型の医療保険』についてご案内をさせていただきますね

結論|糖尿病の治療中でも、病名だけで加入可否は決まりません

糖尿病を治療中でも、医療保険への申込みを最初からあきらめる必要はありません。
ただし、加入可否や条件は病名だけでは決まらず、現在の健康状態や傷病歴などを告知したうえで個別に診査されます。
通常型を一律に除外せず、状況に応じて引受基準緩和型も確認する順番が大切です。

はじめに

「50代で糖尿病の治療中です。医療保険にはもう入れないのでしょうか」。

今回見直すのは、この疑問から始まった相談記事です。

ご相談者様は40代後半に糖尿病と診断され、現在は投薬治療を続け、定期的に検査を受けていました。

一方、医療保険には未加入でした。これは現在公開されている相談内容をもとに整理しています。

ここで最初に見るべきなのは「糖尿病」という病名だけではありません。
保険会社から質問された事項へ回答できるよう、現在の治療状況を事実ベースで整理することです。

個人情報保護のため、一部の情報を変更しています。

50代女性の相談で最初に確認したこと

この相談で代理店が先に確認したいのは、「入れる保険があるか」より前の情報です。
診断された時期、現在の治療、薬、検査、入院・手術歴などが分からなければ、告知で何を確認すべきか整理できません。

病名から結論を急がず、まず手元の資料で現在地を確認します。

診断時期・治療内容・現在の通院を整理する

最初に確認したいのは、いつ糖尿病と診断され、現在どのような治療を受けているかです。
今回のご相談者様は40代後半に診断され、現在は投薬治療を継続していました。

ここでは「薬を飲んでいる」という一言で終わらせず、受診時期、治療開始時期、現在も治療中か、どのような検査を受けているかなど、質問への回答に必要な事実を整理します。

医療保険の告知は「糖尿病ですか」と病名だけを確認するものとは限りません。
過去の傷病歴や現在の健康状態などについて、保険会社が求める事項へ回答する必要があります。

あなたが糖尿病を治療中なら、まず「診断時期」「現在の通院」「治療内容」「服薬」「次回受診予定」を確認してください。

入院・手術歴、検査状況、ほかの病気も確認する

次に、過去の入院や手術、現在治療しているほかの病気なども、実際の告知質問に応じて整理します。

今回の相談では定期的に血液検査を受け、医師から検査数値について説明を受けていました。
しかし、数値が良いと言われていることだけで加入可否を自己判断するのは避けます。

「数値が落ち着いているから入れる」「投薬だけだから大丈夫」と決めるのではなく、質問された事実を正確に回答して診査を受けます。
反対に、「糖尿病だから通常型は無理」と最初から決める必要もありません。

告知前に手元へ置きたい資料

申込みを始める前に、次のような資料を手元へ置いておくと整理しやすくなります。

  • お薬手帳
  • 診療明細
  • 血液検査などの検査結果
  • 健康診断結果
  • 受診日や次回受診日が分かるメモ
  • スマートフォンの予約履歴

全部そろわなくても構いません。確認できない日付や薬の名前を記憶だけで作らず、分かるものから時系列に整理します。

告知全体の書き方や通院歴の整理方法は、医療保険の告知はどこまで?通院歴の書き方を具体例で解説でも詳しく整理しています。

治療状況を整理できたら、通常型を含めて現在取り扱っている医療保険の選択肢と保障内容を確認してみましょう。

通常型と引受基準緩和型はどちらから確認する?

持病があると、すぐに引受基準緩和型だけを探したくなるかもしれません。
しかし、健康上の問題や傷病歴があっても、申込内容によって通常どおり契約できる場合や、特別な条件が付く場合があります。
また、通常型が難しいときに引受基準緩和型が選択肢になることもあります。

まず通常型を一律に外さない

糖尿病を治療しているという事実は重要ですが、それだけで全員が同じ診査結果になるとは限りません。

今回のように50代で投薬治療中なら、まず現在の治療状況を整理し、申込先の告知質問へ正確に回答できる状態をつくります。
そのうえで、通常型を検討できるか確認します。

「HbA1cが○%なら加入できる」といった一律の線引きを、この記事で作ることはできません。
加入可否や契約条件は、申込内容と各保険会社の診査によって異なるためです。

40代で糖尿病治療中のケースとの違いを見たい方は、40代女性のご相談、糖尿病を治療中でも医療保険に入れますか?も参考にしてください。

通常型が難しいときは引受基準緩和型も確認する

引受基準緩和型は、一般に告知項目が限定された保険です。
持病や傷病歴がある方の選択肢になり得ますが、「糖尿病なら必ず入れる」という意味ではありません。所定の告知項目や申込条件に基づいて判断されます。

また、「入りやすさ」だけで決めないことも重要です。
通常型と引受基準緩和型では、保険料、保障内容、給付条件などが異なる場合があります。
契約概要・注意喚起情報・約款などを確認し、自分が備えたい内容と照らし合わせます。

1型糖尿病で治療している60代女性の見直しについては、1型糖尿病でも医療保険に入れる?60代女性の保険見直しで別のケースとして整理しています。

通常型の条件が合わない場合に備え、持病がある方向けの医療保険についても告知項目と保障内容を確認できます。

糖尿病の告知で注意したいこと

告知では、病気を軽く見せることも、必要以上に広げて書くことも避けます。
基本は、保険会社が告知書や申込画面で尋ねている事項に、確認できる事実を正確に回答することです。

質問された範囲へ事実を正確に回答する

保険法では、保険会社が告知を求めた重要な事項へ契約者・被保険者が回答する仕組みが定められています。

今回の相談者様なら、糖尿病の診断時期、現在の投薬、検査、通院状況などを資料で確認します。
入院・手術歴やほかの治療歴について質問があれば、それも同じように回答します。

また、代理店担当者へ病歴を口頭で話しただけで正式な告知になるとは限りません。
保険会社が指定する方法で回答することが重要です。

「数値が良いから大丈夫」と自己判断しない

糖尿病は、インスリンが十分に働かないために血液中のブドウ糖が増える病気で、高血糖が長期間続くと慢性合併症につながることがあります。
治療や健康管理については、保険加入とは切り離し、主治医の指示に従うことが基本です。

一方、保険の加入可否については、特定の検査数値だけを取り出して断定しません。
実際の告知質問へ事実を回答し、診査結果を確認します。

この順番なら、「糖尿病だから無理」「数値が良いから大丈夫」という両極端な自己判断を避けられます。

加入可否だけでなく、保障内容と保険料も確認する

申込みができる可能性を確認できたら、次は「入れるか」だけではなく、何に備える契約なのかを見ます。

希望する入院・手術などの保障が契約内容に含まれているか、無理なく継続できる保険料かを確認してください。

引受基準緩和型を検討する場合も同じです。「入りやすそう」という理由だけで決めず、通常型との違い、契約概要、注意喚起情報、約款を確認します。

ここまで整理すると、最初の「糖尿病だから医療保険は無理なのか」という疑問を、「今の治療状況で何を確認すればよいか」という具体的な行動へ変えられます。

告知する情報と希望する保障を整理できた方は、現在取り扱っている医療保険の内容を確認し、自分の条件と照らし合わせてください。

よくある質問

糖尿病の治療中なら、最初から引受基準緩和型を選ぶべきですか?

一律には言えません。健康状態や傷病歴があっても通常型を検討できる場合があります。
通常型を最初から除外せず、告知内容を整理して確認し、必要に応じて引受基準緩和型も比較します。

HbA1cの数値だけで加入できるか分かりますか?

数値だけでは断定できません。告知質問や診査基準は申込先によって異なり、治療内容や受診状況などほかの情報も関係する場合があります。

投薬治療だけなら医療保険に入れますか?

投薬治療だけという理由で加入できる、できないとは断定できません。
実際の告知質問に沿って事実を回答し、個別の診査結果を確認します。

代理店の担当者へ病歴を話せば告知したことになりますか?

口頭で伝えるだけでは正式な告知にならない場合があります。
保険会社が指定する告知書や申込画面などで、質問された事項へ正確に回答してください。

まとめ|50代で糖尿病治療中なら、まず告知に必要な事実を整理する

糖尿病の治療中でも、病名だけを理由に医療保険をあきらめたり、反対に「この状態なら入れる」と決めつけたりする必要はありません。

今回の50代女性のように、診断時期、現在の治療、服薬、検査、入院・手術歴を手元の資料で整理し、申込先の告知質問へ正確に回答することが出発点です。
そのうえで通常型を確認し、条件が合わない場合には引受基準緩和型も選択肢として検討します。

あなたの場合も、まずお薬手帳や診療明細、検査結果をそろえ、「何を確認すればよいか」を見える状態にしてから次の手続きへ進むと判断しやすくなります。

本記事は保険に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の保険会社や商品を推奨するものではありません。
具体的な商品内容、加入条件、保障・補償範囲は、契約概要、注意喚起情報、約款等をご確認ください。

参考資料・出典

執筆者プロフィール

(株)ライフ・アート谷口
(株)ライフ・アート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。