片頭痛の前兆があるとき、受診・検査・治療歴をどう整理する?

結論|前兆は「何が・いつ・何分続いたか」から記録する

片頭痛の前兆と思われる症状があるときは、「キラキラして見えた」だけで終わらせず、どんな症状がいつ始まり、どのくらい続き、その後に頭痛が起きたかを記録しておくと受診時に伝えやすくなります。

受診した場合は、診察日、検査、結果説明、薬、次回受診も追加します。

大切なのは、記録だけを見て自分で前兆と診断することではありません。

実際に起きた症状を時系列で医師へ伝えられる形にしておくことです。

はじめに|「頭痛の前に視界がおかしくなる」はどう伝える?

「頭が痛くなる前に、視界がキラキラします」

「見えにくくなったあと、頭痛が始まります」

入れるほけんの森川です。

こうした症状が起きても、診察室では、

「どちらの目でしたか?」

「何分くらい続きましたか?」

「しびれはありましたか?」

と聞かれると、意外に思い出せないことがあります。

日本頭痛学会では、片頭痛の前兆には視覚症状、感覚症状、言語症状などがあり、特に視覚性の前兆が多いと説明しています。

また、頭痛の前に感じる眠気や疲労感、集中力低下などの「予兆」と、神経症状として現れる「前兆」は区別されています。

この記事では、前兆を自分で診断する方法ではなく、症状から受診・検査・治療までをどう記録するかに絞ります。

前兆と思う症状が出たら5つを記録する

1.症状が始まった時間

まず、症状が始まった日時を記録します。

「10月7日の午前」

「仕事中の15時ごろ」

といった程度でも構いません。

そのあと頭痛が起きた場合は、頭痛が始まった時間も別に記録します。

これによって、

前兆と思う症状。

頭痛。

吐き気。

薬の使用。

がどの順番で起きたのかを振り返れます。

2.どのような症状だったか

次に、実際に起きた症状を自分の言葉で記録します。

たとえば、

キラキラした光が見えた。

ギザギザしたものが見えた。

視界の一部が見えにくかった。

手や顔がチクチクした。

感覚が鈍く感じた。

言葉が出にくかった。

などです。

日本頭痛学会では、典型的な前兆として視覚症状、感覚症状、言語症状を挙げています。

ただし、自分の症状をこの分類へ無理に当てはめる必要はありません。

実際に経験した内容をそのまま記録します。

3.どのくらい続いたか

症状が何分くらい続いたかも記録します。

日本頭痛学会の解説では、典型的な前兆は通常5~60分程度持続するとされています。

ただし、「60分以内だから片頭痛」と自己診断するための数字ではありません。

自分の場合にどれくらい続いたかを医師へ伝えるために記録します。

正確に時計を見ていなければ、

「10分程度」

「30分くらい」

「1時間以上続いたと思う」

など分かる範囲で残します。

4.その後に頭痛が起きたか

前兆と思う症状のあとに頭痛が始まった場合は、その時間も記録します。

逆に、頭痛が起こらなかった場合も、そのまま記録します。

「前兆のあとには必ず頭痛がある」と自分で決める必要はありません。

実際の経過を残します。

5.ほかの症状がなかったか

吐き気。

嘔吐。

光や音への過敏。

しびれ。

言葉の出にくさ。

めまい。

など、同時に気になった症状があれば記録します。

「片頭痛らしい症状を書こう」と考えるのではなく、そのとき実際にあったものだけを残します。

「前兆」と「予兆」は同じ言葉として記録しない

片頭痛について調べると、「前兆」と「予兆」という似た言葉が出てきます。

日本頭痛学会では、キラキラした光や感覚症状、言語症状などを片頭痛の「前兆」としています。

一方、

なんとなく頭痛が来そう。

眠い。

疲れる。

集中しにくい。

首がこる。

といった頭痛前の変化は「予兆」として前兆とは区別されています。

自分で医学的に分類する必要はありません。

記録するときは、

「15時ごろ視界にギザギザした光」

「14時ごろから眠気」

というように、実際の症状を書き分けておけば十分です。

診察時に、その記録を医師へ見せます。

初めての症状やいつもと違う症状は自己判断しない

以前から似た症状があったとしても、

「今回もいつもの片頭痛だろう」

と決めつける必要はありません。

片頭痛の前兆には視覚・感覚・言語などの神経症状が含まれますが、似た症状が別の原因で起こる場合もあります。

特に、

初めて経験した症状。

以前と明らかに違う症状。

強い脱力感。

意識の変化。

などがある場合は、記録を完成させることより医療機関への相談を優先してください。

日本頭痛学会の診療ガイドラインでも、典型的な前兆とは別に、運動症状や脳幹症状などを伴う片頭痛について区別して解説しています。

記録は診断の代わりではありません。

医師へ経過を伝えるための材料です。

病院へ行ったら「受診・検査・結果」を追加する

受診日

医療機関を受診した日を残します。

診療明細や領収書を保管しておけば、後から確認できます。

複数の病院へ行った場合は、医療機関も分けておきます。

検査を受けた日

前兆と思う症状についてMRIやCTなどの検査を受けた場合は、検査日を記録します。

何の検査を受けたか分からなければ、診療明細や検査結果用紙を確認します。

検査結果

結果説明を受けたら、その日も記録します。

結果用紙がある場合は保管します。

まだ結果説明を受けていない場合は、

「検査済み・結果待ち」

として現在地をそのまま残します。

次回受診

再診や再検査の予定がある場合は、日付を記録します。

予約票や病院アプリ、スマートフォンのカレンダーなどを利用できます。

治療が始まったら薬と症状を同じ時系列へ追加する

受診後に薬が処方された場合は、お薬手帳を残します。

確認できれば、

薬を開始した日。

薬の名前。

頭痛があった日。

前兆と思う症状があった日。

発作時に使用した薬。

を同じ時間軸で見られるようにします。

治療内容を自分で評価することが目的ではありません。

次回の診察時に、

「前兆と思う症状は何回あった」

「その後の頭痛はこの日だった」

と伝えやすくするためです。

片頭痛の予防薬を開始している場合は、予防薬開始後の記録方法を扱う別記事へ分けて確認します。

記録は後から医療保険を考えるときにも役立つ

この記事では、片頭痛の前兆がある人が医療保険へ加入できるかどうかは判断しません。

まず受診・検査・治療の経過を整理することが目的です。

ただし、

初めて受診した日。

MRIやCTを受けた日。

検査結果。

薬を開始した日。

最終受診日。

次回受診。

を記録しておくと、後で医療保険を検討するときにも役立ちます。

自分が現在、

定期通院中なのか。

服薬中なのか。

検査結果待ちなのか。

経過観察中なのか。

治療終了後なのか。

を判断しやすくなるためです。

すでに一度医療保険への申込みを見送られた方は、中心記事で前回申込みと現在の状態を分けて確認できます。

FAQ

キラキラしたものが見えたら片頭痛の前兆ですか?

片頭痛の前兆では、キラキラした光やギザギザした光などの視覚症状がみられることがあります。

ただし、症状だけで自分で診断せず、初めての場合や気になる症状がある場合は医師へ相談してください。

前兆は何分くらい続きますか?

日本頭痛学会では、典型的な前兆は通常5~60分程度と説明されています。

実際に自分の症状が何分続いたかを記録し、受診時に伝えてください。

頭痛が起きなくても記録した方がよいですか?

前兆と思う症状のあとに頭痛が起きなかった場合も、そのまま記録します。

「症状あり・その後の頭痛なし」と残しておけば、診察時に経過を伝えやすくなります。

まとめ|前兆から受診・検査までを一つの時系列にする

片頭痛の前兆と思う症状があるときは、まず症状が始まった日時を記録します。

次に、

どのような症状だったか。

どのくらい続いたか。

その後に頭痛が起きたか。

ほかの症状があったか。

を残します。

病院へ行ったら、受診日、検査、結果説明、次回受診も追加します。

治療が始まった場合は、薬の開始日も同じ時系列へ加えます。

ポイントは、症状を「片頭痛の前兆だ」と自分で確定させることではありません。

実際に何が、どの順番で起きたかを残すことです。

その記録は診察に役立つだけでなく、後から医療保険を考えるときにも、通院中・服薬中・検査中・経過観察中・治療終了後のどこにいるかを整理する材料になります。

まずは次に症状が出たとき、症状の内容・始まった時間・続いた時間の3つを記録してみましょう。

本記事は特定の相談者を再現したものではなく、一般的な受診場面として構成しています。

診療明細、お薬手帳、検査結果など個人情報を含む資料を送信・共有する場合は、送信先と必要な情報の範囲をご確認ください。

情報基準日:2026年10月7日

本記事は医療および保険に関する一般的な情報提供を目的としており、診断や治療方針を示すものではありません。

視覚症状、感覚症状、言語症状などの診断、検査、治療、受診時期については医師等の医療専門職へご確認ください。

具体的な保険の告知項目、加入条件、契約条件、保障内容は、保険会社・商品・個別の状況によって異なります。

参考資料・出典

執筆者プロフィール

(株)ライフ・アート谷口
(株)ライフ・アート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。