空腹時血糖110~125は糖尿病予備群?再検査と保険の確認

結論|空腹時血糖110~125mg/dLは糖尿病予備群を疑う目安です

健康診断で空腹時血糖値が110~125mg/dLだった場合、糖尿病予備群や境界型に該当する可能性があります。

ただし、健診の数値だけで糖尿病が確定するわけではありません。

糖尿病情報センターでは、この範囲の方に75g経口ブドウ糖負荷試験を勧めています。

まずは健診結果を持って医療機関へ相談し、必要な検査と今後の健康管理を確認しましょう。

医療保険の加入についても、検査結果と医師の説明を整理してから考えることが大切です。

はじめに|血糖値が120と言われたら糖尿病?

「会社の健康診断で空腹時血糖が118mg/dLでした」

「糖尿病予備群かもしれないと言われましたが、もう糖尿病なのでしょうか?」

「病気と診断されていなくても、医療保険に影響しますか?」

こうした疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

入れるほけんの高橋です。

健康診断の結果に「血糖値がやや高い」「生活習慣の改善が必要」と書かれていても、どの程度注意すればよいか分かりにくいことがあります。

また、110mg/dLと125mg/dLでは意味が違うのか、126mg/dLになったら何が変わるのか、気になる方もいるでしょう。

この記事では、空腹時血糖110~125mg/dLと指摘された方を対象に、数値の意味、追加検査、生活習慣の確認、医療保険の告知について説明します。

空腹時血糖110~125mg/dLはどんな状態?

空腹時血糖値の判定区分を確認する

空腹時血糖値は、一定時間食事を取っていない状態で測定する血糖値です。

日本糖尿病学会では、血糖の状態を評価する際に、空腹時血糖値や75g経口ブドウ糖負荷試験の結果を使います。

代表的な数値の目安は次のとおりです。

空腹時血糖値主な考え方
100mg/dL未満空腹時血糖が正常域にある目安
100~109mg/dL正常高値と呼ばれる範囲
110~125mg/dL境界型を疑う範囲
126mg/dL以上糖尿病型の基準の一つ

※この表は空腹時血糖値についての整理です。正常型・境界型などの正式な判定は、必要に応じて75g経口ブドウ糖負荷試験の結果も含めて行います。

空腹時血糖値が110~125mg/dLだからといって、必ず糖尿病と診断されるわけではありません。

一方、糖尿病ではないと自己判断してよい数値でもありません。

健診機関から受診を勧められた場合は、その案内に従いましょう。

「糖尿病予備群」と「境界型」はどう違う?

糖尿病予備群は、糖尿病になる前の血糖状態について一般的に使われる言葉です。

医学的には、正常型と糖尿病型の間にある状態を「境界型」と呼びます。

糖尿病情報センターでは、空腹時血糖110~125mg/dLや、75g経口ブドウ糖負荷試験の2時間値140~199mg/dLなどを境界型の判断に関係する数値として説明しています。

ただし、HbA1cやそのほかの血糖値も含めて確認する必要があります。

健康診断で「糖尿病予備群」と言われた場合は、何の検査結果に基づく説明なのか確認しましょう。

HbA1cも一緒に確認する

HbA1cは、過去1~2か月程度の血糖の状態を反映する検査項目です。

空腹時血糖値が110~125mg/dLの場合でも、HbA1cの数値によって確認事項が変わることがあります。

糖尿病情報センターでは、HbA1c6.0~6.4%の方についても、糖尿病の疑いが否定できないため追加検査が勧められると説明しています。

ただし、HbA1cだけで境界型や糖尿病を決めるものではありません。

空腹時血糖値とHbA1cを別々に判断せず、医師に結果全体を確認してもらいましょう。

空腹時血糖値の意味を確認したら、まず健診結果を持って医療機関へ相談しましょう。
保障について情報収集したい場合は、引受基準緩和型医療保険の内容や告知条件も確認できます。

110~125mg/dLだった場合、再検査は必要?

75g経口ブドウ糖負荷試験とは

糖尿病情報センターでは、空腹時血糖値110~125mg/dLの方に、75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)を勧めています。

この検査では、75gのブドウ糖を含む飲み物を飲み、その後の血糖値の変化を調べます。

空腹時の血糖値だけでは分からない糖代謝の状態を確認するための検査です。

ただし、すべての方が同じ日に同じ検査を受けるわけではありません。

医師が健診結果や現在の健康状態を確認し、必要な検査を判断します。

検査前の食事や服薬については、医療機関の指示に従ってください。

検査結果によって対応が変わる

追加検査の結果、正常型、境界型、糖尿病型など、異なる判定になる場合があります。

検査後の状況次に確認すること
正常型と説明された今後の健診・経過観察の必要性
境界型と説明された生活習慣の見直しと次回の検査
糖尿病型と説明された糖尿病の診断確認と必要な追加検査
糖尿病と診断された治療方針と通院計画

糖尿病型という検査結果が出た場合も、必ずその時点で糖尿病の確定診断になるとは限りません。

実際の診断は医師が行います。

健診結果票を持って受診する

再検査や医療機関への相談の際は、次の資料を用意しましょう。

  • 今回の健康診断結果票
  • 過去の空腹時血糖値・HbA1cの記録
  • 再検査・精密検査の案内書
  • お薬手帳
  • 現在治療している病気の情報
  • 医師から指示された受診予定

結果票に診療科の指定がない場合は、内科や健診機関に相談しましょう。

健康診断後の一般的な受診手順は、健康診断で要再検査と言われたら?何科・費用・持ち物・受診の流れでも詳しく説明しています。

糖尿病予備群と言われた後の生活習慣は?

自覚症状がなくても放置しない

境界型や糖尿病予備群では、自覚症状がないことも少なくありません。

糖尿病情報センターでは、境界型の方は将来2型糖尿病になるリスクが高いことや、心臓や血管の病気にも注意が必要であることを説明しています。

ただし、境界型だから必ず糖尿病になるという意味ではありません。

医師の説明を確認しながら、生活習慣を見直すことが大切です。

食事・運動・体重管理を無理なく続ける

健康づくりでは、食事の内容や生活のリズム、日常の身体活動を確認することが役立ちます。

ただし、血糖値が高いという理由だけで、極端な食事制限や急激な減量をする必要はありません。

体格や年齢、ほかの病気、現在の生活によって必要な対応は異なります。

特に、体重が標準範囲の方も、糖尿病予備群と判断される場合があります。

「太っていないから大丈夫」「食べ過ぎたから自分が悪い」といった考え方ではなく、無理なく継続できる方法を医師や管理栄養士と相談しましょう。

次の健診だけでよいか確認する

血糖値が110~125mg/dLだった方は、今回の健診結果に対して、いつ医療機関を受診するべきか確認してください。

「次の健康診断まで待ってよい」と自己判断することは避けましょう。

再検査や経過観察を勧められた場合は、受診日や検査結果を記録しておくと、その後の健康管理に役立ちます。

医師からの説明と今後の検査予定を確認できたら、必要な医療保障も整理できます。
引受基準緩和型医療保険は選択肢の一つですが、通常型も含めて加入条件を確認することが大切です。

糖尿病予備群は医療保険の告知に関係する?

糖尿病と診断されていなくても確認が必要

医療保険の告知では、保険会社から質問された事項に対して、正確に回答する必要があります。

健康診断で空腹時血糖110~125mg/dLと指摘された場合も、商品によっては健診異常や再検査の指示について質問されることがあります。

そのため、糖尿病と診断されていないからといって、必ず告知不要とは限りません。

一方、糖尿病予備群と言われた事実だけで、すべての医療保険に加入できないと決まるわけでもありません。

実際の告知書を確認し、質問に該当する内容を正確に回答してください。

健診結果と再検査結果を分けて整理する

告知に備えて、次の情報を整理しておきましょう。

確認事項整理する内容
健診日空腹時血糖を測定した日
健診結果数値・判定・所見
HbA1c同時に検査された場合の数値
再検査実施日と検査結果
医師の説明正常・境界型・糖尿病型など
現在の状況通院・経過観察・治療の有無

質問の意味が分からない場合は、保険会社に確認しましょう。

健康診断の再検査前後における保険の申込時期については、健康診断で要再検査|医療保険は結果前・結果後どちらで申し込む?でも解説しています。

予備群なら最初から緩和型医療保険を選ぶ?

空腹時血糖値が110~125mg/dLという理由だけで、最初から引受基準緩和型医療保険を選ぶ必要があるとは限りません。

通常型の医療保険を検討できる場合もあります。

引受基準緩和型医療保険には、健康状態に関する告知項目を限定した商品があります。

ただし、通常型より保険料が高くなる傾向があり、保障内容や給付条件も商品によって異なります。

まずは医療機関で現在の血糖状態を確認し、必要な保障を整理しましょう。

そのうえで、申込先の告知条件を比較することが大切です。

よくある質問

Q.空腹時血糖値が120なら糖尿病ですか?

120mg/dLは、糖尿病予備群・境界型を疑う範囲です。

ただし、その数値だけで糖尿病の確定診断になるわけではありません。

必要に応じて75g経口ブドウ糖負荷試験などを受け、医師の説明を確認しましょう。

Q.空腹時血糖125mg/dLと126mg/dLは何が違いますか?

126mg/dL以上は糖尿病型の基準の一つです。

125mg/dL以下は、その空腹時血糖値だけでは糖尿病型の基準に達していません。

ただし、ほかの血糖検査によって糖尿病型と判断される場合もあり、確定診断は医師が行います。

Q.糖尿病予備群でも医療保険に入れますか?

加入を検討できる場合があります。

健診の数値、医師の診断、再検査や通院の状況、保険商品の告知・引受条件によって判断が異なります。

通常型と引受基準緩和型の両方について、必要に応じて確認しましょう。

まとめ|空腹時血糖110~125mg/dLなら検査結果を整理して受診する

健康診断で空腹時血糖値が110~125mg/dLだった場合、糖尿病予備群や境界型を疑う目安になります。

ただし、その数値だけで糖尿病と確定するわけではありません。

糖尿病情報センターでは、この範囲の方に75g経口ブドウ糖負荷試験を勧めています。

健診結果票と過去の検査記録を持って医療機関を受診し、必要な検査を確認しましょう。

境界型と説明された場合も、必ず糖尿病になるわけではありません。

医師の指示に従い、食事や身体活動、今後の検査予定を無理のない範囲で見直すことが大切です。

医療保険については、糖尿病と診断されていない場合でも、健診異常や再検査の指示が告知事項に該当することがあります。

まず健康管理を優先し、現在の状態と必要な保障を整理して検討しましょう。

空腹時血糖値と再検査の結果を整理できたら、必要な保障を確認しましょう。
引受基準緩和型医療保険の告知条件や保険料を比較し、ご自身に合う備えか検討してください。


本記事では一般的な健康診断の結果を例に説明しています。
個別の検査結果や病歴は医師の説明を優先し、健康情報を必要な範囲で適切に取り扱ってください。

情報基準日:2026年10月25日

本記事は一般的な情報提供を目的としています。
病気の診断と治療の判断は医師が行います。
保険への加入可否、告知事項、診査、引受条件、保障内容、給付金の支払条件は、保険会社・商品・個別の健康状態によって異なります。
申込みの際は実際の告知書、契約概要、注意喚起情報、約款等をご確認ください。

参考資料・出典

執筆者プロフィール

(株)ライフ・アート谷口
(株)ライフ・アート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。