高血圧で医療保険に断られたら?次の申込み前に確認する5項目

40代女性

会社の健康診断で『高血圧』の指摘をされました。
心配になって医療保険に加入しようとして『高血圧』のと告知をしたら
加入を断られました。
医療保険に加入したいと思っています。私、加入できますか?

社長さん

大丈夫です。ご加入できます。
保険会社によっての取扱いの違いや、保険商品によっての違いはありますが、
最近は以前にくらべて加入しやすい医療保険も多くなっています。

目次

結論|一度断られても「今後すべて入れない」とは決まりません

高血圧を告知して医療保険の申込みを一度断られたとしても、その結果だけで「今後どの医療保険にも入れない」と決まるわけではありません。
一方で、「別の会社なら大丈夫だろう」と理由を決めつけて次々に申し込むのも避けたいところです。

まず確認したいのは、前回どの質問にどう回答したのか、健康診断や再検査の結果はどうだったのか、現在の通院・服薬状況はどうなっているのかです。

生命保険の加入可否や契約条件は、健康状態や過去の傷病歴などを踏まえて個別に診査されます。
健康状態に不安がある方向けには引受基準緩和型医療保険などもありますが、最初から一つの選択肢だけに決める必要はありません。

はじめに|この記事は「申込み前」ではなく「一度断られた後」を担当します

もとの記事は、会社の健康診断で高血圧を指摘され、再検査を受けて服薬をしている40代女性が、医療保険の告知後に申込みを断られたという相談を起点にしていました。
現在ページでも「私はもう保険に加入できないのでしょうか?」という疑問が中心になっています。

そこで今回のリライトでは、サイト内に複数ある「高血圧でも医療保険に入れる?」という記事と役割を分離します。

この記事が担当するのは、高血圧を告知して一度医療保険に断られた人が、次の申込みを考える前に何を確認するかです。

高血圧そのものの一般的な説明や「血圧がいくつなら加入できる」といった一律の線引きではなく、告知内容と手元資料を整理し、次の選択肢を考える順番に絞って解説します。

個人情報保護のため、一部の情報を変更しています。

一度断られた理由を血圧だけで決めつけない

「高血圧と書いたから断られた」と考えたくなりますが、申込者側から診査の内部基準を正確に推測することはできません。

保険では、現在の健康状態や過去の傷病歴などについて、保険会社が定める質問へ事実をありのまま回答する必要があります。
申込みの結果も、契約できる場合、条件が付く場合、契約できない場合などがあり得ます。

医療上の「高血圧」と保険の診査基準は同じではない

国立循環器病研究センターでは、高血圧症は繰り返し血圧を測定して判断することを説明しています。一方、これは医療上の診断についての説明であり、保険会社の加入基準を示したものではありません。

したがって、「この血圧なら入れる」「この数値を超えたから入れない」と、一般的な血圧値だけから保険の診査結果を予測するのは適切ではありません。

以前の記事にあった年齢別の具体的な引受数値や、「一定の血圧を超えると加入できる保険がどんどん少なくなる」といった説明は今回の役割から外し、実際の告知質問と現在の健康状態を確認する構成へ変更します。

まず「何を告知して、どの結果になったか」を確認する

一度断られた後に最初に確認したいのは、新しい保険ではなく前回の申込み内容です。

告知書やWeb申込画面の控えが残っていれば、どの期間について、どのような質問をされ、何と回答したのかを確認します。

「高血圧」と病名だけを覚えていても、診断時期、現在の通院、服薬、健康診断の結果など、実際に質問された内容までは分からないことがあります。

告知範囲そのものを確認したい場合は、医療保険の告知はどこまで?通院歴の書き方を具体例で解説も参考にしてください。

次の申込み前に確認したい5項目

一度断られた後は、やみくもに次の申込みへ進むより、まず手元の情報を整理しておく方が判断しやすくなります。

1.前回の告知質問と回答内容

告知書や申込画面の控えがあれば、質問文と自分の回答を確認します。

特に「いつからいつまでの期間について尋ねられていたか」「診察・検査・治療・投薬・健康診断の指摘のどこまでが質問対象だったか」を見直します。

控えがない場合は、記憶だけで前回の回答内容を作らないことが大切です。

2.健康診断結果と再検査の結果

会社や自治体などの健康診断で高血圧を指摘された場合は、健康診断結果票を確認します。

その後に再検査を受けていれば、再検査の時期、医師から受けた説明、検査後の対応も整理します。

まだ再検査を受けていない段階で申込時期を迷っている方は、健康診断で要再検査|医療保険は結果前・結果後どちらで申し込む?で、結果前と結果後に整理する内容を確認できます。

3.現在の通院と服薬状況

高血圧で通院中なら、いつごろ治療が始まったのか、現在も通院しているのか、薬を処方されているのかを確認します。

お薬手帳や薬の説明書があれば、薬品名を記憶で書くより正確に確認できます。

医師の指示で家庭血圧を記録している場合は、その記録も現在の状態を整理する材料になります。
ただし、どの資料を提出する必要があるかは申込先によって異なるため、自分の判断ですべてを提出するのではなく、告知質問や案内に沿って回答します。

4.ほかの治療・検査・入院・手術歴

高血圧だけを確認すればよいとは限りません。

告知書で一定期間内の診察、検査、治療、投薬、入院、手術などを尋ねられている場合は、その範囲に該当する事実を整理します。

大切なのは「軽い病気だから省略する」「高血圧とは関係なさそうだから書かない」と自己判断しないことです。生命保険協会も、正しい告知を受けるためのガイドラインを公表しています。

5.現在の保険と、次に必要な保障

すでに医療保険へ加入している場合は、現在契約している保険の内容も確認します。

「新しい保険に入れるか」だけに目が向くと、現在の契約で確保できている保障を見落とすことがあります。
保険証券や契約内容のお知らせを手元に置き、入院・手術など何に備えているのかを確認しましょう。

現在契約を見直すケースについては、50代女性の医療保険見直し|高血圧でも申込める?でも、告知と既存契約を分けて考える方法を整理しています。

ここまで確認できれば、「高血圧だから入れるか」という一問だけではなく、自分は何を告知する必要があり、現在どの状態なのかを整理したうえで次の候補を比較できます。
前回の告知内容と現在の治療状況を整理できたら、まず通常型の医療保険で確認される内容と現在検討できる候補を見てみましょう。

通常型と引受基準緩和型は「断られたから」で決めない

一度通常型の医療保険に断られると、「もう緩和型しかない」と考える方もいるかもしれません。

しかし、引受基準緩和型医療保険は、通常型と告知項目や保険料などの仕組みが異なります。生命保険文化センターでは、引受基準緩和型は健康状態に関する告知項目が限定された商品で、通常の医療保険より保険料が割高になることがあると説明しています。
また、健康状態に不安がある場合でも、まず通常の医療保険を契約できるか確認する考え方が示されています。

一度目と同じ結果になるとは限らない一方、加入できるとも断定できない

保険会社や商品によって告知項目や診査の考え方は異なります。

そのため、一度の結果をそのまま別の商品へ当てはめることはできません。

反対に、「別の商品なら必ず入れる」「緩和型なら必ず入れる」とも言えません。
実際の告知項目を確認し、申込み後の診査結果を待つ必要があります。

「申込みやすさ」だけで比較しない

通常型と引受基準緩和型を比べるときは、告知項目だけではなく、保険料、保障内容、保障が始まる時期、給付条件なども契約概要・注意喚起情報・約款等で確認します。

金融庁も、保険商品を購入する際には契約概要や注意喚起情報などを読み、自分に必要な保障や不明点を確認するよう案内しています。

通常型での検討が難しい場合も、そこで終わりとは限りません。告知項目や保険料、保障条件を確認しながら緩和型医療保険も比較できます。

現在の医療保険がある人は先に解約しない

すでに医療保険を契約している人が新しい医療保険を検討するときは、現在の契約を先に解約するかどうかにも注意が必要です。

生命保険文化センターは、既契約を解約して新しい生命保険へ乗り換える場合、健康状態によって新しい契約が成立しない場合があり、解約した契約は元に戻せないため、新契約の成立後に解約手続きをするなど慎重な対応が必要と説明しています。

また、申込みをしただけで直ちに保障が始まるとは限りません。契約の承諾や責任開始時期についても確認が必要です。

高血圧を告知して一度断られた経験がある場合こそ、「次へ急ぐ」よりも、現在持っている保障を確認し、新しい契約の診査結果や保障開始を確認してから判断する方が整理しやすくなります。

よくある質問

Q1.高血圧で一度医療保険に断られたら、ほかも全部入れませんか?

一度の診査結果だけで、ほかの医療保険もすべて同じ結果になると決まるわけではありません。
ただし、加入できるとも断定できません。
告知項目や診査は申込先によって異なるため、前回の告知内容と現在の健康状態を整理したうえで確認します。

Q2.一度断られたら、すぐ引受基準緩和型へ申し込むべきですか?

一律には決められません。
引受基準緩和型は告知項目が限定された商品がありますが、通常型より保険料が割高になる場合があります。
通常型を検討できる可能性があるか確認し、そのうえで緩和型を含めて比較します。

Q3.健康診断の血圧だけ分かれば申込みできますか?

必要な情報は告知質問によって異なります。
健康診断の結果だけでなく、再検査、現在の通院、服薬、その他の診察・検査歴などについて質問される場合があります。
質問文を確認して、該当する事実を正確に回答してください。

Q4.前に書いた告知内容を覚えていません。どうすればよいですか?

申込書やWeb申込の控えがあれば確認します。健康診断結果票、お薬手帳、診療明細なども役立ちます。
分からない日付、薬品名、病名などを記憶だけで作らず、確認できる資料を優先してください。

まとめ|次の保険を探す前に、前回の告知と現在の状態を整理する

高血圧を告知して医療保険に一度断られると、「もう入れないのでは」と考えてしまうかもしれません。

しかし、次に行うことは、加入できる保険を当てにいくことではありません。

まず、前回の告知質問と回答、健康診断・再検査、現在の通院・服薬、その他の治療歴、現在の保障を一つずつ確認します。

そのうえで通常型医療保険を検討できるか確認し、必要に応じて引受基準緩和型も比較します。
加入可否や契約条件は個別の診査で決まるため、「高血圧なら入れる」「一度断られたら入れない」と一律に判断しないことが大切です。

本記事は※2026年8月22日時点で確認できる公的制度・公開情報等をもとに作成・更新しています。

本記事は保険に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の保険会社や商品を推奨するものではありません。
具体的な商品内容、加入条件、保障・補償範囲は、契約概要、注意喚起情報、約款等をご確認ください。

参考資料・出典

国立循環器病研究センター「高血圧」
確認用直接URL:https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/hypertension-2/

生命保険文化センター「健康状態に不安がある人でも、契約できる医療保険とは?」
確認用直接URL:https://www.jili.or.jp/knows_learns/q_a/medical_security/423.html

生命保険協会「正しい告知を受けるための対応に関するガイドライン」
確認用直接URL:https://www.seiho.or.jp/activity/guideline/12.html

生命保険文化センター「生命保険の『見直し方法』と留意点を確認しましょう」
確認用直接URL:https://www.jili.or.jp/tebiki/chapter3.html

金融庁「保険契約にあたっての手引」について
確認用直接URL:https://www.fsa.go.jp/ordinary/hokenkeiyaku/index.html

執筆者プロフィール

(株)ライフ・アート谷口
(株)ライフ・アート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。