糖尿病で医療保険に断られたら?緩和型を検討する前の4確認


私は30代から糖尿病の治療を始めてます。
先日、医療保険を申し込んだんですが、保険会社にお断りされてしまいました。
医療費が心配なので医療保険にはいりたいのですが、私でも加入できる医療保険はありますか?

ご安心ください
ご加入出来る医療保険はありますよ
『糖尿病』治療中の方は一般的な医療保険へのご加入は難しいですが。
ご加入しやすい『引受基準緩和型の医療保険』という医療保険があります。
本日は『引受基準緩和型の医療保険』についてご案内をさせていただきますね
- 0.1. 30代から糖尿病治療中の40代女性から医療保険のご相談がありました。
- 1. 結論|一度の見送りで、医療保険すべてが不可と決まるわけではありません
- 2. はじめに|通常型で見送りになった後、何から確認する?
- 3. 断られた後は「申込結果・告知・治療・保障」の4つを整理する
- 3.1. 申込結果|何に申し込み、どの申込みが見送りになったのか
- 3.2. 告知|前回の申込みで何を回答したのか
- 3.3. 治療状況|最近の入院・手術だけでなく今後の予定も確認する
- 3.4. 保障|「入れる保険」ではなく「入る意味がある保険」かを見る
- 4. 通常型と引受基準緩和型は「入りやすさ」だけで決めない
- 4.1. 通常型をもう一度確認する余地がある場合
- 4.2. 引受基準緩和型は告知項目を限定した医療保険
- 4.3. 緩和型でも「誰でも入れる」わけではない
- 4.4. 保険料と保障条件まで比べる
- 5. 糖尿病治療中の告知は「病名だけ」で終わらせない
- 5.1. 手元にそろえておきたい資料
- 5.2. 代理店へ口頭で話しただけでは告知にならない
- 5.3. 保険のために治療や服薬を止めない
- 6. よくある質問
- 6.1. 一度、通常型医療保険に断られたら別の医療保険も無理ですか?
- 6.2. 引受基準緩和型なら糖尿病治療中でも必ず入れますか?
- 6.3. 糖尿病ならHbA1cだけ確認すればよいですか?
- 6.4. 前回断られたこと自体も告知する必要がありますか?
- 6.5. 緩和型なら契約前からの糖尿病も保障されますか?
- 7. まとめ|「断られた後」を一つの相談担当として整理する
- 8. 参考資料・出典
30代から糖尿病治療中の40代女性から医療保険のご相談がありました。
結論|一度の見送りで、医療保険すべてが不可と決まるわけではありません
糖尿病の治療中に医療保険の申込みが見送りになっても、それだけで今後すべての医療保険に加入できないと決まるわけではありません。
まず申込結果・告知内容・現在の治療状況・必要な保障を整理し、通常型を再確認するのか、引受基準緩和型医療保険を検討するのかを分けて考えます。
加入可否は保険会社・商品ごとの個別判断です。
はじめに|通常型で見送りになった後、何から確認する?
「糖尿病で治療中です。通常の医療保険に申し込んだら見送りになりました。もう医療保険は無理なのでしょうか」
このような状況では、「別の保険へすぐ申し込む」ことから始めるより、なぜ次の確認が必要なのかを一つずつ整理することが大切です。
現行記事で扱っていた相談テーマを、読者が自分の状況へ当てはめやすいよう一般化して整理します。
個人情報保護のため、一部の情報を変更しています。
生命保険文化センターでは、健康状態や過去の傷病歴によって通常の保険を契約できない場合がある一方、特別条件付き契約や引受基準緩和型などを検討する方法も案内しています。したがって「一度断られた=保険全体が終了」ではなく、どの申込みで、どのような告知をし、現在どのような治療状況なのかを整理するところから再スタートします。
断られた後は「申込結果・告知・治療・保障」の4つを整理する
通常型医療保険の申込みが見送りになったとき、代理店側で最初に確認したいのは「次にどの商品へ申し込むか」ではありません。
確認したいのは
①申込結果
②告知した内容
③現在の治療や入院・手術の状況
④必要な保障と保険料です。
この4点が分かると、通常型をもう一度検討する余地があるのか、引受基準緩和型を確認した方がよいのかを整理しやすくなります。
申込結果|何に申し込み、どの申込みが見送りになったのか
最初に確認したいのは、「医療保険に断られた」という事実を必要以上に広げて受け止めていないかです。
現在の健康状態や過去の傷病歴などによって契約できない場合はありますが、引受けの考え方や告知項目は保険会社・商品によって異なります。
また、健康状態に不安がある方向けに、告知項目を限定した引受基準緩和型医療保険もあります。
そこで、手元に申込控えや結果通知があれば、
- 申し込んだ保険の種類
- 通常型か引受基準緩和型か
- 申込日
- 申込み時点の健康状態
- 申込結果
を確認します。
「断られた」という結果だけを覚えている状態より、申込み時点の情報を整理した方が、その後の確認がしやすくなります。
告知|前回の申込みで何を回答したのか
次に確認するのが告知です。
生命保険へ申し込む際は、保険会社から質問された現在の健康状態や過去の傷病歴などについて、事実を正確に回答する必要があります。
告知内容を忘れた、あるいは事実と異なる内容になっていた場合には、保険金・給付金の支払いなどに影響することがあります。
前回の告知書や申込控えが手元にあれば、
- 糖尿病と診断された時期
- 現在の治療・服薬
- 通院状況
- 入院・手術歴
- 医師から今後の入院・手術を勧められていないか
- ほかの病気や検査について質問された内容
を、実際の告知書の質問に沿って見直します。
「糖尿病だからこの数値なら通る」「この治療なら断られる」と自己判断で結論を出すのではなく、質問された内容と事実を照合することが先です。
治療状況|最近の入院・手術だけでなく今後の予定も確認する
引受基準緩和型医療保険では、一般に通常型より告知項目が限定されています。
生命保険文化センターでは一例として、最近の入院・手術の勧め、一定期間内の入院・手術、一定期間内の特定疾病の診察・治療などを挙げています。
ただし、具体的な質問内容や対象期間は保険会社によって異なります。
そのため、糖尿病そのものだけを見るのではなく、
- 現在の通院・服薬
- 最近の検査
- 入院・手術歴
- 医師から入院や手術を勧められているか
- 糖尿病以外の治療状況
まで手元の資料で確認します。
ここで大切なのは、保険加入のために糖尿病の治療を自己判断で中断しないことです。
糖尿病情報センターも、治療継続と定期受診の重要性を案内しています。
保障|「入れる保険」ではなく「入る意味がある保険」かを見る
加入できる可能性がある保険が見つかったとしても、そこで確認を終えないようにします。
見るべきなのは、
- 入院給付金
- 手術給付金
- 日帰り入院の取扱い
- 通院保障
- 保障期間
- 保険料の払込期間
- 契約後の保障制限の有無
- 毎月無理なく継続できる保険料
です。
引受基準緩和型医療保険は一般に通常型より保険料が高く、商品によっては契約後の一定期間に給付額の制約があるものもあります。「入れた」という一点ではなく、保険料を払い続けたうえで必要な保障を得られるかまで比べます。

ここまでの確認で、「見送り」という結果だけで判断せず、次の検討に必要な材料をそろえることが大切だと分かります。
現在の健康状態で引受基準緩和型医療保険の告知や保障を確認したい場合は、商品ごとの条件を比較してください。
現在の治療状況を整理できたら、引受基準緩和型医療保険の告知項目・保障内容・保険料を確認して、自分の条件に当てはめてみましょう。
通常型と引受基準緩和型は「入りやすさ」だけで決めない
引受基準緩和型は、通常型に申し込めなかった人にとって重要な選択肢の一つです。
しかし、「断られたから緩和型へ」と機械的に決めるのではなく、通常型を確認する余地、緩和型の告知、保険料、保障条件を順番に比べます。
生命保険文化センターも、健康状態に不安がある場合でも、まず通常の医療保険を契約できるか確認する考え方を示しています。
通常型をもう一度確認する余地がある場合
一つの通常型医療保険で見送りになったとしても、別の商品まで一律に同じ結果になるとは限りません。
ただし、これは「次々に申し込めばどこかに入れる」という意味ではありません。
現在の治療状況と告知内容を整理し、通常型を検討できる可能性があるのかを確認してから次へ進みます。
まだ通常型へ申し込んでおらず、「糖尿病治療中でそもそも医療保険に入れるのか」を知りたい方は、40代女性のご相談、糖尿病を治療中でも医療保険に入れますか?で、申込み前の加入可否を中心に整理しています。この記事とは担当を分けています。
引受基準緩和型は告知項目を限定した医療保険
引受基準緩和型医療保険は、通常の医療保険より健康状態に関する告知項目を限定した保険です。
生命保険文化センターでは、告知項目を3~5項目程度に限定した商品があること、所定の告知事項に該当しなければ契約できる場合があることを案内しています。
質問内容は生命保険会社によって異なります。
したがって確認すべきなのは、「糖尿病という病名があるか」だけではありません。
実際に申し込もうとしている商品の告知書に、今の自分がどう回答することになるかを確認します。
緩和型でも「誰でも入れる」わけではない
「緩和型」という名称から、持病があれば無条件で加入できると思わないようにしましょう。
告知項目が限定されていても告知は必要であり、質問内容に該当すれば契約できない場合があります。加入条件は商品ごとに異なります。
また、告知事項は推測で省略せず、質問された内容に正確に回答します。
保険料と保障条件まで比べる
引受基準緩和型医療保険は、通常型より保険料が高くなるのが一般的です。
また、一部の商品では契約当初の給付額に制約を設けている場合があります。
比較するときは、
「加入できるか」
→「何が保障されるか」
→「どのような支払条件か」
→「毎月いくらなら継続できるか」
の順で考えます。
ここまで整理すると、次に見るべきものは「入りやすさ」ではなく、自分に必要な保障と告知条件です。
通常型の見送り後に緩和型を検討する場合は、加入可否だけでなく告知項目、保障内容、保険料、契約後の保障条件まで並べて確認しましょう。
持病がある場合でも、最初から引受基準緩和型だけに選択肢を絞らず、通常型を確認したうえで条件を比較する考え方が基本です。
潰瘍性大腸炎がある方は、潰瘍性大腸炎で緩和型医療保険を検討するときの確認順で、告知項目・保険料・保障制限まで整理できます。
糖尿病治療中の告知は「病名だけ」で終わらせない
糖尿病治療中の人が医療保険を検討するとき、代理店側が確認したいのは「糖尿病です」という一言だけではありません。
大切なのは、実際の告知書へ正確に回答できるよう、治療経過を手元の資料で整理することです。
告知内容そのものは商品によって異なるため、特定の数値だけを合否基準のように扱いません。
手元にそろえておきたい資料
手元にある範囲で、
- お薬手帳
- 健康診断・血液検査等の結果
- 診療明細
- 入院・手術をした時期が分かる資料
- 今後の受診予定
- 前回の保険申込控え・告知書控え
- 前回の申込結果が分かる資料
を確認します。
すべての資料を保険会社へ提出するという意味ではありません。
告知書の質問へ正確に回答するため、自分自身の治療状況を確認する材料として整理します。
代理店へ口頭で話しただけでは告知にならない
「担当者には糖尿病のことを話したから大丈夫」と考えるのも注意が必要です。
生命保険文化センターでは、営業職員や保険代理店の担当者などへ健康状態や傷病歴を口頭で伝えただけでは告知したことにならず、告知書や保険会社の指定した方法で事実を告げる必要があると説明しています。
代理店との相談は、告知する内容を整理するためのサポートとして活用し、最終的な告知は指定された方法で正確に行います。
保険のために治療や服薬を止めない
「薬を飲んでいると不利かもしれないから、保険に入るまで薬をやめよう」と考えるのは避けてください。
糖尿病情報センターは、糖尿病治療の継続と定期的な受診が重要だと案内しています。
保険加入を目的に医師の指示と異なる治療中断をするのではなく、治療は治療として継続し、その事実を告知書の質問に沿って回答します。
糖尿病と同時に脂質異常症など別の生活習慣病でも治療・服薬している場合は、脂質異常症で服薬中でも保険に入れる?緩和型医療保険・がん保険の選び方で、複数の治療がある場合の確認材料も整理できます。
また、1型糖尿病で60代になってから現在の保障を見直したい場合は、1型糖尿病でも医療保険に入れる?60代女性の保険見直しが年齢・既契約・家計を含めた見直し担当です。
よくある質問
一度、通常型医療保険に断られたら別の医療保険も無理ですか?
一律には言えません。健康状態や過去の傷病歴によって契約できない場合がある一方、引受基準緩和型など別の選択肢もあります。
まず前回の申込みと現在の健康状態を整理してください。最終的な加入可否は保険会社・商品ごとの個別判断です。
引受基準緩和型なら糖尿病治療中でも必ず入れますか?
必ずではありません。通常型より告知項目が限定されていますが、商品ごとに告知事項があり、その内容への回答によって契約できない場合もあります。
糖尿病ならHbA1cだけ確認すればよいですか?
特定の数値だけで一律に判断することはできません。
実際に申し込む保険の告知書が何を質問しているかを確認し、現在の治療や傷病歴など、質問された事実へ正確に回答します。
前回断られたこと自体も告知する必要がありますか?
何を告知するかは、申し込む保険の質問事項に従います。
過去の申込結果について質問がある場合はその質問に正確に回答し、質問の意味が分からない場合は自己判断せず確認してください。
金融庁も、保険加入時の告知書には正確に回答する必要があると案内しています。
緩和型なら契約前からの糖尿病も保障されますか?
商品条件によります。
生命保険文化センターは、契約前からの病気の悪化や再発が支払対象となる商品例を示す一方、契約前に医師から勧められていた入院・手術は対象外となる例も示しています。契約概要、注意喚起情報、約款で必ず確認してください。
まとめ|「断られた後」を一つの相談担当として整理する
糖尿病治療中に通常型医療保険へ申し込み、見送りになったら、そこで「もう医療保険には入れない」と決める必要はありません。
最初に確認するのは、申込結果・告知内容・現在の治療状況・必要な保障と保険料の4点です。
そのうえで、通常型を確認する余地があるのか、引受基準緩和型を検討するのかを分けます。
緩和型も無条件ではなく、告知項目、保険料、保障内容、支払条件を商品ごとに確認することが必要です。
ここまで整理できれば、「断られた」という結果だけで動くのではなく、自分の現在地から次の選択肢を検討できます。
通常型の見送り後に何を確認するか整理できた方は、現在の治療状況で検討できる緩和型医療保険の告知・保障を確認し、自分に必要な備えか判断してください。
本記事は保険に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の保険会社や商品を推奨するものではありません。
具体的な商品内容、加入条件、保障・補償範囲は、契約概要、注意喚起情報、約款等をご確認ください。
参考資料・出典
- 生命保険文化センター|健康状態に不安がある人でも、契約できる医療保険とは?
- 生命保険文化センター|健康上問題があると、生命保険は契約できないの?
- 生命保険文化センター|病歴があったのに告知するのを忘れていたら?
- 金融庁|金融サービス利用者相談室・告知義務に関する相談等
- 糖尿病情報センター|糖尿病の治療ってどんなものがあるの?
執筆者プロフィール

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三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。
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