糖尿病治療中で医療保険を追加したい40代女性|既契約を残して確認する5項目

結論|糖尿病治療中なら「入れるか」より、今の保険を残して5項目を確認する

糖尿病の治療中でも、医療保険への新規申込みを最初からあきらめる必要はありません。

ただし、

「HbA1cがこの数値なら入れる」

「入院していなければ通常型に入れる」

「糖尿病なら引受基準緩和型へ進めばよい」

とは一律に判断できません。

健康状態や過去の傷病歴などを告知したうえで、契約できるか、条件が付くかなどは申込先によって個別に診査されます。

今回の記事で大切なのは、もう一つあります。

すでに医療保険を持っている人が「保障を増やしたい」と考えているなら、現在の契約を先に解約せず、今の保障を確認してから不足部分を整理することです。

順番は次の5つです。

  1. 現在加入している医療保険
  2. 現在の糖尿病治療と検査
  3. 新規申込みで答える告知事項
  4. 本当に不足している保障
  5. 新しい契約の診査結果と保障開始

「糖尿病でも医療保険に入れるか」という一問だけで考えず、この5項目を順番に確認すると、今ある保障を生かしながら次の選択肢を整理できます。

はじめに|すでに医療保険がある人は「追加する理由」から考える

今回整理するのは、40代後半で糖尿病の治療を続けながら、すでに加入している医療保険へ保障を追加したいというケースです。

現在の契約はあるものの、

「入院保障が少ない気がする」

「昔入った保険なので今のままでよいか心配」

「糖尿病になった後でも、もう1本追加できるのか知りたい」

という状況です。

ここで、いきなり新しい保険を探し始める必要はありません。

まず確認したいのは、今の医療保険で何が保障され、どこが不足しているのかです。

現在契約を残したまま保障を追加する場合は、医療保険は複数加入できる?2つ契約したときの給付金と見直し方で、2つの契約の役割を分ける考え方も確認できます。

個人情報保護のため、一部の情報を変更しています。

糖尿病治療中に医療保険を追加するときの5つの確認

1.今ある医療保険の保障を先に書き出す

最初に用意したいのは、新しい保険のパンフレットではありません。

現在加入している医療保険の、

  • 保険証券
  • 契約内容のお知らせ
  • 契約概要
  • Web上の契約内容画面

などです。

確認したい項目は、

  • 入院給付
  • 入院一時金
  • 手術給付
  • 通院保障
  • 先進医療
  • その他の特約
  • 1入院・通算の支払限度
  • 保障期間
  • 保険料
  • 保険料払込期間

です。

「入院日額が少ないから、もう1本必要」と思っていても、手術保障や一時金まで確認すると、不足している部分が別に見つかることがあります。

反対に、すでに十分な保障がある部分へさらに同じ保障を足せば、保障だけでなく保険料も重なります。

医療保険を追加する目的を一言で説明できるかを最初に確認してください。

たとえば、

「現在の契約では手術時の備えをもう少し確認したい」

「今の契約を残しながら、不足する部分だけ補いたい」

という状態まで整理できれば、比較する内容が絞れます。

2.糖尿病の治療状況は検査結果だけでなく時系列で整理する

次に、現在の糖尿病について整理します。

糖尿病は血糖値が慢性的に高くなる病気で、厚生労働省の情報では、進行すると網膜症、腎症、神経障害などの合併症や、動脈硬化性疾患につながることがあると説明されています。

一方、保険への申込みでは、医療情報から自分で診査結果を予測するのではありません。

申込先から質問された事項へ正確に回答できるよう、事実を整理します。

手元にあると確認しやすいのは、

  • 健康診断結果
  • 血液検査結果
  • お薬手帳
  • 診療明細
  • 入院・手術があればその時期が分かる資料
  • 現在医師から説明されている治療予定

などです。

HbA1cは糖尿病の状態を確認するための重要な検査項目ですが、その数値だけで医療保険の加入可否を決めることはできません。

以前のこの記事では、HbA1cや血糖値、入院・手術歴から「加入できる可能性が高い」といった方向へ話を進めていました。

しかし、保険会社がどの事項を質問し、どのように診査するかは一律ではありません。

「数値が良いから大丈夫」と先に結論を出さず、告知画面や告知書の質問へ戻ることが大切です。

3.告知は「糖尿病です」と伝えるだけでは終わらない

生命保険の契約では、現在の健康状態や過去の傷病歴などについて、保険会社から求められた事項を事実に沿って告知します。

生命保険文化センターは、現在の健康状態や傷病歴などによって契約できない場合がある一方、無条件で契約できる場合、特別条件が付く場合、引受基準緩和型などを選択できる場合があると案内しています。

つまり、

「糖尿病だから不可」

でも、

「数値が落ち着いているから可」

でもありません。

申込画面で、

  • いつ診断されたか
  • 現在通院しているか
  • 治療・投薬を受けているか
  • 入院・手術歴があるか
  • 検査で異常を指摘されているか
  • 医師から今後の入院・手術等を勧められているか

などが質問された場合は、その質問に沿って回答します。

必要な期間や質問の範囲は申込先によって異なるため、自分で「これは軽いから書かなくてよい」と判断しないことが大切です。

50代で糖尿病治療中の人が、診断時期・投薬・検査歴などを整理する基本的な順番は、糖尿病治療中でも医療保険に入れる?50代女性の告知と確認点でも確認できます。

4.新しい保険は「今の不足部分」だけ比較する

現在契約と告知情報を整理したら、次に新しい医療保険へ何を求めるかを決めます。

ここで、

「今の保険が少し不安だから、全部手厚くする」

とすると、保障が重なりやすくなります。

たとえば現在の契約で、

  • 基本的な入院保障はある
  • 手術給付もある
  • 先進医療特約も付いている

のであれば、同じ保障をそのまま追加する必要があるかは別途確認します。

先進医療特約についても、「付いていた方が安心」という理由だけで増やすのではなく、現在契約に付いているか、どの費用が対象なのか、貯蓄との役割を確認します。

必要性から整理したい場合は、先進医療特約は必要?高額療養費との違いと付ける前の判断基準で確認できます。

新しい契約の目的は、

今の契約で不足している部分を補う

まで絞るのがポイントです。

ここまでで、現在契約、糖尿病の治療状況、告知する情報、不足する保障が整理できました。

次は、新しい医療保険について申込条件と保障内容を確認する段階です。

現在の医療保険を残したまま、不足する保障と現在の健康状態を整理したうえで、新しい医療保障の条件を確認できます。

5.新しい契約の結果が分かる前に今の医療保険をなくさない

「新しい保険を検討するなら、今の保険はいらないのでは?」

と考えることがあります。

しかし、現在の健康状態で新たに申し込む場合、新しい契約は新しい診査の対象です。

すでに持っている契約と、新しい契約へ同じ条件で加入できるかどうかは別の問題です。

今ある契約を見直す場合も、

  1. 現在契約の保障を確認
  2. 新しい契約を検討
  3. 告知して申し込む
  4. 診査結果・条件を確認
  5. 新しい保障の開始を確認
  6. その後に旧契約を残すか見直すか判断

という順番で考えると、保障の空白を作りにくくなります。

今回のように「解約ではなく追加」を考えている場合も、新しい契約が成立することを前提に現在契約を変更しないことが重要です。

通常型と引受基準緩和型は「病名」だけで振り分けない

最初から通常型を除外しない

糖尿病の治療中だからといって、この記事だけを根拠に通常型医療保険を除外する必要はありません。

生命保険文化センターでは、健康状態に不安がある場合も、まず通常の医療保険に契約できるか確認することを案内しています。

そのため、

「糖尿病=引受基準緩和型」

という固定した振り分けにはしません。

ただし、通常型へ加入できることを約束するものでもありません。

実際の告知事項と診査結果を確認します。

引受基準緩和型は「入りやすさ」だけで選ばない

引受基準緩和型医療保険は、一般に健康状態に関する告知項目が限定された医療保険です。

通常型より契約しやすい場合がありますが、生命保険文化センターは、通常の医療保険より保険料が割高になることや、商品によって保障上の制約がある場合も示しています。

したがって、

「通常型は面倒そうだから緩和型」

「糖尿病だから緩和型なら大丈夫」

と先に決めるのではなく、

  • 告知項目
  • 保険料
  • 保障内容
  • 支払条件

を確認します。

すでに通常型医療保険へ申し込んで見送りになった場合は、この記事で再び同じ説明を広げず、糖尿病で医療保険に断られたら?緩和型を検討する前の4確認で次の確認順を整理してください。

この記事では、まだ新しい医療保険へ申し込む前で、現在契約を持ちながら追加を検討している人に範囲を絞ります。

HbA1cが安定していれば医療保険に入れますか?

HbA1cの数値だけから加入可否を判断することはできません。

HbA1cは糖尿病の状態を確認する重要な指標ですが、保険申込みでは申込先が求める告知事項に回答し、その内容をもとに個別に診査されます。

現在の検査結果だけではなく、診断時期、通院、投薬、入院・手術歴などについて質問される場合があります。

よくある質問

Q1.糖尿病の薬を飲んでいると医療保険には入れませんか?

服薬していることだけから加入可否を断定できません。

申込先の告知事項に沿って、現在の治療、服薬、検査、過去の傷病歴などを回答し、個別の診査結果を確認します。

Q2.HbA1cが6%台なら通常型に入れますか?

特定の数値だけで「入れる」とは判断できません。

検査結果は整理しておきたい資料の一つですが、保険会社の告知項目・診査は商品等によって異なります。

Q3.すでに医療保険があるなら2つ目にも入りやすいですか?

現在契約があることと、新規契約の診査結果は別です。

新しい契約では、その申込時点の健康状態や告知内容等をもとに個別に診査されます。

Q4.糖尿病なら最初から引受基準緩和型の方がよいですか?

一律には決められません。

引受基準緩和型は告知項目が限定されていますが、通常型より保険料が割高になる場合があります。

通常型を確認できるか、新しい保障に何が必要かを整理したうえで比較します。

Q5.新しい医療保険へ申し込むなら今の契約は解約してよいですか?

新しい契約の診査結果や保障開始を確認する前に、現在の保障をなくさないことが大切です。

現在契約を残した状態で、新しい契約の条件と保障を確認してください。

まとめ|糖尿病治療中の「追加加入」は今ある保障から確認する

糖尿病治療中で医療保険を追加したいとき、最初に考えるのは、

「入れる商品はどれか」

ではありません。

まず、

  1. 今ある医療保険
  2. 現在の糖尿病治療
  3. 告知事項へ答えるための資料
  4. 今の契約で不足する保障
  5. 新しい契約の診査結果と保障開始

を確認します。

特に、HbA1cのような一つの数値だけで加入可否を予測しないことが重要です。

また、すでに保障を持っている人は、新しい契約を増やすこと自体が目的ではありません。

「今の保険では、何が足りないのか」

を先に確認します。

不足が明確になり、新しい医療保障を検討する場合も、現在契約を維持したまま申込条件を確認します。

新しい契約の成立・条件・保障開始を確認した後で、2つの契約をどう持つかを判断すれば、既契約を生かしながら整理できます。

現在の契約と糖尿病の治療情報を並べて、不足する保障まで整理できた方は、その範囲に合う医療保険の条件を確認してください。

今ある医療保険を残しながら、現在の治療状況と不足する保障を整理したうえで、追加する医療保障の条件を確認できます。

個人情報保護のため、一部の情報を変更しています。

本記事は※2026年9月14日時点で確認できる公的制度・公開情報等をもとに作成・更新しています。

本記事は保険に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の保険会社や商品を推奨するものではありません。
具体的な商品内容、加入条件、保障・補償範囲は、契約概要、注意喚起情報、約款等をご確認ください。

参考資料・出典

執筆者プロフィール

(株)ライフ・アート谷口
(株)ライフ・アート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。