子ども独立後の医療保険・がん保険(50代女性からの医療保険のご相談)

はじめに「子どもが独立した今こそ、自分の保険を見直したい」

このブログは、実際にご相談いただいた内容をもとに、「同じような悩みを持つ全国の方」に向けて書いている相談記録です。

今回ご登場いただくのは、50歳のパート勤務の女性
お子さん2人が独立し、「これからは自分と夫の老後のことを考えたい」と来店されました。

今までは教育費が優先で、ご主人の保険はしっかり整えてきた一方、ご自身は20年前に入った医療保険のみ。

そんな中、同級生の友人が子宮がんで入院し、「新しい医療保険とがん保険のおかげで、ほとんど自己負担がなかった」という話を聞き、自分の保険に急に不安を感じたそうです。

この記事が、同じように検索しながら悩んでいるあなたのヒントになればうれしいです。

相談者様の相談内容と家計の背景

まずは、相談者様の家族構成・収入・いまの保険の入り方、そしてどんな不安を抱えて来店されたのかを整理します。

ポイントは・・・
「子どもの独立で家計のステージが変わったこと」
「ご自身の医療保険が20年前のままということ」
「予算5,000〜6,000円で、保険料が途中で上がる更新型はイヤ」という3点です。
あなたご自身の状況と重ねあわせながら読んでみてください。

50歳・子ども独立後、「次は自分と夫の老後」へシフト

相談者様は50歳の女性。ご主人は54歳のサラリーマンで年収600万円、相談者様はパート勤務で年収80万円ほど。
長女25歳・長男23歳はすでに独立し、教育費等のお子さまにかかる費用のピークは越えたご家庭です。

「子どもに手がかからなくなってきたら、急に“自分と夫の老後”が気になってきて…」
と話してくださった姿は、とても多くの50代の方と重なります。
自宅は持ち家で、ローンも先が見えてきた状態。

これからは、老後資金づくりや健康管理に目を向けたいタイミングです。
今までは「大黒柱であるご主人の万一」を優先して生命保険を整えてきましたが、ご自身の医療保険は20年前に入ったまま見直しなし。
「このままで本当に足りるのか」が、今回の大きなテーマになりました。


きっかけは友人の子宮がん入院──「新しい保険で助かった」の一言

相談者様が本気で見直しを考えたきっかけは、同級生のご友人が子宮がんで入院したことでした。

お見舞いに行った際、そのご友人から・・・
新しい医療保険とがん保険に入っていて、本当に助かったよ。
自己負担はほとんどなくて、治療に専念できた
」という話を聞いたそうです。

一方で、相談者様が入っていたのは、20年前に契約した医療保険だけ。
がん専用の保障はなく、通院や先進医療へのカバーも心もとない内容でした。

「同じ50歳なのに、友だちはしっかり備えていた。
私はこの古い保険だけで大丈夫なのかな…」という不安が、一気に現実味を帯びてきます。

その日から・・・
「50代 医療保険 見直し」
「がん保険 必要?」
「女性 子宮がん 可能性」などでネット検索を繰り返すようになり、情報が増えるほど余計に迷うという、よくある状態に陥っていきました。


予算は5,000〜6,000円、更新型は絶対NGという本音


相談の中でまず行ったのが・・・
「何にどれくらい払えるか」
「絶対に避けたいことは何か」

をはっきりさせることでした。

相談者様のご希望は・・・
医療保険+がん保険あわせて月5,000〜6,000円くらいが上限。

これから老後の資産形成も増やしたいので、保険にかけるお金は“必要な分だけ”にしたいという考えです。
加えて、「途中で保険料が上がる更新型は絶対イヤ」という強い希望もありました。

将来の保険料が読めないと、老後の家計計画が立てにくくなります。
さらには70代・80代で負担に耐えられず解約…ということも避けたいからです。

一方で・・・
「がんになったときに困らない程度には、しっかり備えたい」
「短期入院や日帰り手術、通院もカバーしてほしい」という前向きな希望もあります。

このバランスをどう取るかが、今回の設計の肝になりました

相談者様が気にした「これからの病気リスク」と医療事情の変化

健康診断は「異常なし」でも、50代からは病気が一気に身近に

相談者様は、直近の健康診断では特に異常なし。
たばこも吸わず、定期的に運動をするなど、健康には気をつけているタイプです。
それでも不安になったのは、「自分と同じ年代の友人が、突然がんになった」という事実でした。

50代に入ると、多くの方が「今までは周りで聞かなかった病名」が一気に身近になります。
がんや心疾患、脳卒中、関節の病気、婦人科系のトラブルなど、ニュースや身近な話題として耳に入ってくる機会が増えます。

「今は元気だから大丈夫」と思っていても、「もし自分だったら…」と考え始めるタイミングが、まさにこの年代です。
相談者様も、「今のうちなら普通の条件で保険に入れるだろうけれど、病気が見つかってからだとどうなるんだろう」という不安を感じていました。


20年前の医療保険と、今の医療のズレ

相談者様の医療保険は、約20年前に加入したもの。
中心は「入院1日いくら」の日額保障で、日帰り入院や短期入院、通院などへの対応は十分とは言えませんでした。

一方で、今の医療は大きく変わっています。
検査や手術の技術が進み、入院日数は短くなる一方で、通院での治療が増えています。
内視鏡手術やカテーテル治療など、身体への負担が少ない治療が増えたことで、「1〜3日程度の入院+その後の通院」という形も珍しくありません。

この結果・・・
「長期入院で日額を受け取る」ことを前提にした保険だけでは、実際の自己負担にフィットしないケースが増えています。
短期入院や日帰り手術でもまとまった一時金が出るタイプや、通院への給付が充実した医療保険が主流になりつつある中で、「昔のままの保障で本当に足りるのか?」という疑問は、とても自然なものです。


友人の子宮がん入院から見えた「がん保険の必要性」

相談者様の友人は、子宮がんで手術・入院・通院と、長い期間治療が続きました。
それでも、「新しい医療保険とがん保険があったおかげで、治療費の心配はほとんどせずに済んだ」と言います。

がんになると、単純な医療費だけでなく、収入が一時的に減ったり、交通費や付き添いの費用、ウィッグや下着などの生活費が増えることもあります。

公的医療保険や高額療養費制度があるとはいえ、
「がんと診断されたときにまとまった給付金が受け取れる」
「治療が長引いても、通院のたびに給付が受けられる」といった、がん保険ならではの安心感は大きいものです。

相談者様も、「自分はがん保険に入っていない」という事実を改めて認識し、「50代に入った今こそ、医療保険と合わせてきちんと考えるべきだ」と感じるようになりました。

相談者様に保険が必要な理由と、Webですすめる理由

最後に・・・
「なぜ今、相談者様に医療保険+がん保険が必要だと判断したのか」
「なぜWebでの申込をおすすめしたのか」をまとめます。

健康状態に問題がない今だからこそ、無条件で加入できる可能性が高いこと。
更新型ではなく終身型にすることで、老後の保険料アップリスクを抑えたこと。

そして・・・
Web申込を活用することで、営業に何度も会わなくても、自分のペースで比較・申込ができること。
これらを整理していきます。

健康な今だからこそ、普通条件で備えられる

医療保険やがん保険は、病気が見つかってからだと
「加入できない」
「条件付きになる」
「保険料が高くなる」という可能性が出てきます。


相談者様は、現時点で健康診断に大きな異常はなく、たばこも吸わないという良好な状態です。
このタイミングなら、無理のない保険料で、標準的な条件での加入が期待できます。

「いま何も困っていないのに、保険を増やすのはもったいないのでは?」という考えもよくありますが、50代は病気が一気に身近になる時期。

「困ってから」では選べる選択肢が限られてしまうことも多いです。
今回の相談では、「今の元気なうちに、老後まで続けられる保障を整えておく」という考え方が、ご本人もご主人も納得できる方向性でした。

更新型NGだからこそ、終身払い+払込免除で設計

相談者様は、「更新のたびに保険料が上がるタイプは不安」というお気持ちを強く持っていました。
そこでご提案したのは、保障は一生涯続き、保険料は加入時から変わらない終身型。

そのうえで、がんや所定の三大疾病にかかった場合は、その後の保険料の支払いが免除されるタイプです。
こうした設計にすることで、50代〜60代はもちろん、70代・80代になっても、保険料が理由で保障を手放すリスクを減らせます。

相談者様の場合、医療保険が月約5,000円、がん保険が月約2,000円、合計約7,000円というプランを選択されました。
当初のご希望予算5,000〜6,000円は少しオーバーしましたが、「がんになったら保険料は止まって、保障だけが続くなら、その分を“安心料”と考えられる」と、ご本人が納得して選ばれたのが印象的でした。


営業に会わずにWebで完結──今どきの保険の入り方

相談者様は、最初の情報収集はすべてインターネットでした。
「営業さんと何度も会うのは気が重い」
「自分のペースでじっくり比較したい」
というお気持ちは、とてもよく分かります。

最近は、医療保険・がん保険でも、Web上で見積もり・比較・申込・告知まで完結できる商品が増えています。
自宅のパソコンやスマホから、夜のすき間時間にじっくり内容を読みくらべて、家族とも相談しながら決めることができます。

一方で・・・「どれを選べばいいか分からない」「公的医療保険とのバランスをどう取ればいいのか不安」という方も多いので、じっくりと検討して整理してからWeb申込で進める、という流れがおすすめです。

まとめ

子どもが独立し、「次は自分と夫の老後を考えよう」と思い始めた50歳の相談者様。
20年前の医療保険だけに入っている状態で、同級生が子宮がんで入院したことをきっかけに、「このままで本当に大丈夫?」という不安が強くなりました。

相談の結果、予算5,000〜6,000円という希望と、「更新型はイヤ」「がんにはしっかり備えたい」という本音をふまえ、医療保険とがん保険をセットで見直すことに。
終身払いで保険料を抑えながら、がんになったらその後の保険料は不要になる設計を選び、最終的には月約7,000円のプランに落ち着きました。
あなたも同じように、検索しながら悩んでいるかもしれません。

もし「うちの保険も、今の年齢や医療事情に合っているか不安…」と感じているなら、一度、自分のケースでも試算してみることをおすすめします。

執筆者プロフィール

ライフアート谷口
ライフアート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。