てんかんで医療保険に一度断られたら?再申込み前に確認すること

結論|一度断られた結果より「前回と今の違い」を確認する

てんかんを告知して医療保険の申込みが一度見送りになっても、その一度の結果だけで「今後すべての医療保険に入れない」と決めることはできません。

一方で、「前回から時間がたったから大丈夫だろう」と、同じ内容のまま次の申込みへ進むのも避けたいところです。

再申込み前に確認したいのは、前回の申込時期、実際に回答した告知内容、当時の発作・服薬・通院状況と、現在の状態です。

ポイントは、前回と現在を横に並べ、何が変わったのかを確認することです。

はじめに|「一度断られたら、もう無理?」と思ったとき

「てんかんを告知して医療保険へ申し込みましたが、契約には至りませんでした」

「もう一度申し込んでも同じでしょうか」

一度見送りになると、次の申込みに慎重になるのは自然なことです。

入れるほけんの桐谷です。

このようなご相談なら、私はすぐ別の保険を探す前に前回の申込みを確認します。

「いつ申し込みましたか」

「どのような告知質問でしたか」

「そのとき発作はいつありましたか」

「当時はどの薬を飲んでいましたか」

「その後、治療内容に変化はありましたか」

という順番です。

この記事の対象は、てんかんを告知して一度医療保険へ申し込み、契約に至らなかった経験があり、もう一度医療保険を検討している方です。

初めて医療保険を検討する方の一般的な加入可否は、ここでは深掘りしません。

長期間発作がない人の確認方法や、最近薬を変更した人、入院後の確認についても、それぞれ別の現在地として考えます。

まず前回の申込みを「結果」ではなく内容から確認する

一度断られた後に最初に見るのは、新しい保険ではありません。

前回の申込みです。

前回申し込んだ時期

まず、いつ申し込んだのかを確認します。

申込日。

結果が分かった時期。

当時の通院時期。

などを整理します。

結果メール、申込控え、Web申込時の保存データなどがあれば確認しましょう。

「2年くらい前だったと思う」と記憶だけで決めず、確認できる資料を優先します。

前回の告知質問と回答

次に、前回どのような質問へ何と答えたのかを確認します。

てんかんについて、

診断時期。

発作。

通院。

服薬。

検査。

入院歴。

今後の治療予定。

などのうち、実際に何を質問されていたかを見ます。

医療保険の告知項目や質問期間は商品によって異なるため、前回の質問と今回の質問が同じとは限りません。

告知範囲の基本から確認したい場合は、医療保険の告知はどこまで?通院・検査・薬は何年前まで伝える?も参考になります。

前回どのような結果だったか

「断られた」と記憶していても、手元に結果通知などが残っていれば確認します。

ここで重要なのは、結果の理由を自分で推測しないことです。

「てんかんだから断られた」

「薬を飲んでいたからだ」

と原因を一つに決めず、まず確認できる申込み内容と結果を整理します。

前回の申込時期・告知内容・結果まで確認できたら、次は当時と現在の治療状況にどのような違いがあるか整理しましょう。

前回と現在で発作・服薬・通院がどう変わったか比べる

前回の資料を確認したら、現在の状態を同じ項目で並べます。

比較するときは、次のようにすると分かりやすくなります。

確認項目前回申込時現在
最後の発作いつだったか現在の最終発作時期
服薬当時の薬・量現在の薬・量
通院当時の頻度現在の頻度
入院当時までの入院歴前回以降の入院歴
治療変更当時の状況前回以降の変更
今後の予定当時の予定現在の受診・治療予定

この表の目的は、「良くなった」「悪くなった」と自己評価することではありません。

前回と現在で事実が変わっているかを確認することです。

発作の時期は変わったか

前回申込時には発作からあまり期間がたっていなかったとしても、現在は状況が変わっている場合があります。

反対に、前回以降に新しい発作があった場合もあります。

どちらの場合も、現在の最終発作時期を確認します。

薬や治療内容は変わったか

前回と同じ薬を継続しているのか。

薬が追加されたのか。

変更されたのか。

増量・減量があったのか。

現在のお薬手帳と、残っていれば前回申込時のお薬手帳を比べます。

ここでは薬変更そのものの診査結果を予測しません。

前回と現在の差を確認することだけが目的です。

通院・入院はどう変わったか

前回以降に通院頻度が変わったか。

検査が行われたか。

入院したことがあるか。

現在も定期受診しているか。

などを確認します。

一度断られた後の整理方法は病気が違っても共通する部分があります。

たとえば、脳梗塞で医療保険に断られたら?次の申込み前に確認する5項目でも、前回の告知内容と現在の状態を分けて確認しています。

「別の保険なら大丈夫」と考えて同じ申込みを繰り返さない

一度見送りになった後、

「違う会社なら入れるかもしれない」

と次々に申込みをしたくなることがあります。

しかし、次の申込み前に確認したいのは会社名ではなく、現在の事実と新しい告知質問です。

生命保険の契約では、現在の健康状態や過去の傷病歴などについて、保険会社から質問された事項へ事実をありのまま回答する必要があります。

傷病歴がある場合でも、申込みをする商品や内容によって、通常どおり契約できる場合や特別な条件が付く場合、契約に至らない場合があります。

つまり、前回の一度の結果だけから次の結果を決めることはできません。

同時に、前回とは別の商品だから結果も変わる、と断定することもできません。

必要なのは、

前回は何を告知したか。

その後に何が変わったか。

今回は何を質問されているか。

を一つずつ確認することです。

高血圧の例ですが、高血圧で医療保険に断られたら?次の申込み前に確認する5項目でも、別の商品を探す前に前回の質問と現在の治療状況を整理する流れを解説しています。

前回と現在の治療状況の違いまで整理できたら、新しい申込先の告知質問を読み、現在の事実に沿って一つずつ確認してください。

通常型・緩和型も前回の結果だけで決めない

一度通常の医療保険で契約に至らなかった場合、

「次は最初から引受基準緩和型にした方がよいのでは」

と考えることがあります。

しかし、一律には決められません。

生命保険文化センターは、健康状態に不安がある場合でも、まず通常の保険を契約できるか確認することが大切と案内しています。

引受基準緩和型医療保険は、一般に通常型より健康状態に関する告知項目が限定されています。

一方で、通常型より保険料が割高になる商品もあります。

したがって、

前回の申込み結果を確認する。

現在の治療状況を整理する。

通常型の告知内容を確認する。

必要に応じて引受基準緩和型も比較する。

という順番で考えます。

一度見送られたから通常型を二度と確認しない、という意味ではありません。

反対に、必ず通常型で再申込みできるという意味でもありません。

片頭痛の例でも、片頭痛で医療保険に断られたら?30代女性の告知と確認順で、前回の申込みと現在の状態を整理したうえで次の選択肢を確認しています。

よくある質問

一度医療保険に断られたら、ほかの医療保険にも入れませんか?

一度の結果だけで、今後すべての医療保険の結果を決めることはできません。

現在の健康状態や傷病歴などを今回の質問へ正確に回答し、加入可否や契約条件は個別の診査結果を確認します。

前回から時間がたっていれば再申込みできますか?

経過した年数だけで判断することはできません。

前回の申込み以降に、発作、服薬、通院、入院、治療内容などがどう変わったかも整理します。

そのうえで、今回の告知質問へ回答します。

前回の告知内容が残っていません

まず、申込控え、メール、Web申込時に保存した資料などがないか確認します。

健康状態については、当時のお薬手帳、診療明細、検査結果なども確認材料になります。

確認できない情報を、記憶だけで作らないことが大切です。

前回断られたことも告知しますか?

告知する内容は、今回申し込む保険の質問事項に従います。

過去の保険申込結果について質問されている場合は、その質問に沿って事実を回答します。

質問されていない内容を自己判断で省略・追加するのではなく、実際の質問文を確認してください。

一度断られたら最初から緩和型の方がよいですか?

一律には言えません。

現在の健康状態と告知項目を整理し、通常型を確認したうえで、必要に応じて引受基準緩和型の告知内容、保障、保険料などを比較します。

まとめ|再申込みの起点は「前回と今の差」

てんかんを告知して医療保険へ一度申し込み、契約に至らなかった場合でも、その結果だけで今後の選択肢を決めることはできません。

次の申込み前に、まず前回の申込時期を確認します。

次に、前回どの質問へ何と回答したかを確認します。

そして、

前回の発作状況。

前回の服薬。

前回の通院・入院歴。

現在の発作状況。

現在の服薬。

現在の通院・治療予定。

を横に並べます。

この記事で一番確認したいのは、前回から何が変わったのかです。

「前に断られたから無理」

「時間がたったから大丈夫」

「別の会社だから大丈夫」

と結論を先に置かないようにしましょう。

前回の申込みと現在の治療状況を整理し、新しい告知質問を読んでから次へ進む。

それが、一度見送りになった後の再申込みを考える出発点です。

前回の告知と現在の発作・服薬・通院状況を比較できたら、その情報を手元に置いて医療保険の告知内容を確認しましょう。

本記事は特定の相談者を再現したものではなく、一般的な相談場面として構成しています。

申込控え、お薬手帳、診療明細など個人情報を含む資料を送信・共有する場合は、送信先と必要な情報の範囲をご確認ください。

情報基準日:2026年10月6日

本記事は保険に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の保険会社・商品を推奨するものではありません。

具体的な告知項目、加入条件、契約条件、保障内容は、保険会社・商品・個別の状況によって異なります。
実際の申込みでは、告知書・契約概要・注意喚起情報・ご契約のしおり・約款等をご確認ください。

参考資料・出典

執筆者プロフィール

(株)ライフ・アート谷口
(株)ライフ・アート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。