高血圧と糖尿病を併発しても医療保険に入れる?告知と選び方

結論|二つの病気があっても医療保険は検討できる

高血圧と糖尿病の両方で治療していても、医療保険への加入を検討できる可能性があります。

ただし、通常型医療保険では、二つの病気の治療状況などによって診査が難しくなる場合があります。

まずは両方の診断・服薬・検査結果を整理しましょう。

通常型を検討できるか確認したうえで、難しい場合は引受基準緩和型医療保険も比較します。

はじめに|「高血圧と糖尿病の両方があります」

入れるほけんの橘です。

「血圧の薬を飲んでいますが、糖尿病の治療も始まりました」

「二つの持病があると通常型医療保険は難しいですか?」

「緩和型なら入れますか?」

このような疑問を持つ方もいるでしょう。

ここで最初に確認したいのは、それぞれの病気の診断時期です。

次に、現在の薬と検査結果、ほかの病気の有無を確認します。

二つの病歴を一つにまとめず、別々に整理することが告知準備の出発点です。

高血圧と糖尿病があると保険は難しくなる?

二つの病名だけで結果は決まらない

生命保険文化センターでは、健康状態によって通常の条件で契約できる場合や、特別条件付きで契約できる場合があると説明しています。

一方、健康状態によっては契約が難しい場合もあります。

高血圧と糖尿病の両方を治療している方も、一律に判断することはできません。

現在の診断・治療・検査結果などを踏まえて個別に判断されます。

医学的な健康管理も重要

日本糖尿病学会の「糖尿病診療ガイドライン2024」では、糖尿病に合併した高血圧について独立した章を設けています。

両方の病気は、心臓・血管や腎臓に関わる健康管理と関係します。

ただし、両方の病気があることだけで、合併症が発症していると決めつけることはできません。

医師から実際に受けた診断と検査結果を確認しましょう。

通常型が難しい場合も選択肢はある

通常型医療保険への加入が難しい場合は、引受基準緩和型医療保険を検討できます。

ただし、緩和型にも所定の告知項目があり、必ず契約できるわけではありません。

保障内容や保険料も比較する必要があります。

高血圧と糖尿病の両方で治療中の場合、通常型医療保険の診査が難しいことがあります。
引受基準緩和型の告知項目と入院・手術保障を確認しましょう。

二つの治療歴はどう整理する?

診断と治療の開始時期を分ける

高血圧の治療開始と糖尿病の治療開始が、同じ時期とは限りません。

高血圧は数年前から治療し、糖尿病は最近診断された場合もあります。

それぞれの診断時期、通院、治療内容を分けて整理しましょう。

お薬手帳を確認する

高血圧と糖尿病では、使用する薬や治療の目的が異なります。

現在の薬を確認し、何のための薬なのか整理しましょう。

糖尿病では内服薬や注射薬が用いられる場合もあります。

薬の使用方法を保険のために自己判断で変更してはいけません。

片方の数値が改善しても、他方の病歴は残る

高血圧の数値が改善しても、糖尿病の治療歴がなくなるわけではありません。

反対に、HbA1cが改善していても、高血圧の通院・服薬が続く場合があります。

告知では質問対象となる両方の事実を確認しましょう。

血圧・HbA1c・合併症をどう確認する?

血圧とHbA1cは別々の指標

HbA1cは、血糖管理の状態を確認するために用いる指標です。

血圧は家庭や診察室で測定します。

国立国際医療研究センター病院の糖尿病診療案内でも、血圧とHbA1cなどを確認する検査が紹介されています。

ただし、血圧やHbA1cの数値だけで、医療保険の引受可否を一律に決めることはできません。

医師から診断された合併症を確認する

糖尿病では、網膜症・腎症・神経障害などが問題となる場合があります。

高血圧や糖尿病は、心血管疾患のリスクとも関係します。

しかし、リスクがあることと、病気と診断されていることは別です。

検査で何を指摘され、実際に何と診断されたか確認しましょう。

確認項目整理する内容
高血圧診断時期・血圧
降圧薬薬の種類と服用状況
糖尿病診断時期
HbA1c検査値と検査日
血糖の治療内服・注射など
合併症医師から診断された病気
今後検査・通院・手術予定

この表は共通の告知書ではありません。

検査中の病気は確定診断と分ける

腎臓や目などについて追加検査を受けている場合があります。

検査中であることと、病気が確定していることは異なります。

告知書で現在の検査や医師からの指摘を質問される場合は、分かっている内容を回答します。

通常型と引受基準緩和型の選び方

まず通常型を確認する

高血圧と糖尿病を併発していても、通常型医療保険を検討できる可能性があります。

ただし、診断や治療の状況によっては難しい場合もあります。

保険会社や商品ごとの引受判断を確認しましょう。

緩和型の告知を確認する

引受基準緩和型医療保険は、告知項目を限定した保険です。

生命保険文化センターでは、3~5項目程度の告知がある商品例が紹介されています。

ただし、最近の入院・手術や指定された病歴などに該当する場合は、契約できないことがあります。

通常型より保険料が割高になる傾向や、契約当初の給付制限がある商品にも注意が必要です。

詳しくは、引受基準緩和型医療保険とは?通常型との違い・告知・選び方を解説で確認できます。

がん保険も別に考える

がん保険は医療保険と保障範囲が異なります。

高血圧・糖尿病があっても検討できる場合がありますが、加入は保証されません。

保障目的と告知項目を区別して考えましょう。

高血圧と糖尿病の通院・服薬・検査結果を整理できたら、引受基準緩和型医療保険の告知事項を確認しましょう。保険料と給付条件も比較してください。

申込み前の5つの確認

① 診断時期を分ける

二つの病気の診断・治療開始時期を確認します。

② お薬手帳を確認する

現在の薬と服用状況を整理します。

③ 検査結果を確認する

血圧・HbA1c・そのほかの検査結果を確認しましょう。

④ 合併症の診断を確認する

確定診断と検査中の状態を分けます。

⑤ 保障と保険料を比較する

現在の保険がある場合は、新規契約の成立前に解約しないようにしてください。

よくある質問

Q1.二つの病気で服薬中なら通常型は無理ですか?

一律には決まりません。

現在の健康状態などをもとに個別に判断されます。

Q2.数値が安定していれば緩和型へ入れますか?

数値だけでは決まりません。

実際の告知事項と申込条件を確認してください。

Q3.緩和型なら二つの病名を告知しなくてよいですか?

そのようには判断できません。

質問された事実について正確に回答する必要があります。

まとめ|二つの病歴を一つにまとめない

高血圧と糖尿病を併発しても、医療保険を検討できる可能性があります。

ただし、両方の病気がある場合は、診断・治療経過の確認が重要です。

血圧とHbA1c、薬と通院、ほかの病気の診断を分けて整理しましょう。

通常型を検討できるか確認し、難しい場合は引受基準緩和型医療保険も比較します。

緩和型でも誰でも加入できるわけではなく、保険料や給付条件の確認が必要です。

二つの持病の治療状況を整理したら、引受基準緩和型医療保険の質問を確認しましょう。必要な入院・手術保障と継続できる保険料を比較してください。


個人情報について

本記事は一般的な状況を想定しており、特定の相談者の病歴や契約結果ではありません。

情報基準日:2026年10月25日

本記事は一般的な保険情報です。加入・保障・給付の可否を保証しません。
最新の告知書・契約概要・注意喚起情報・約款をご確認ください。
高血圧・糖尿病の診断と治療は主治医の指示に従ってください。

参考資料・出典

  1. 日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」
  2. 国立国際医療研究センター病院「診療のご案内」
  3. 公益財団法人 生命保険文化センター「健康上の不安があると、生命保険は契約できないの?」
  4. 公益財団法人 生命保険文化センター「健康状態に不安がある人でも、契約できる医療保険とは?」
  5. 公益財団法人 生命保険文化センター「契約申込みから契約成立までの流れと重要事項」

執筆者プロフィール

(株)ライフ・アート谷口
(株)ライフ・アート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。