小児喘息の子どもに医療保険は必要?医療費助成と加入前の確認順

ママ

うちの6歳の息子、喘息なんです。先日、友達のお子さんが喘息で入院したお話をお聞ききして、ウチも、もしもの時に医療保険にはいっていた方がいいんですかね?相談に乗ってください。

ぐっさん

承知いたしました。まずはお子様の医療の必要性の話をさせていただき、もしもかご加入を検討するならどのような内容での検討がお子様にとってより良い保険になるかをかをご説明させていただきますね。

目次

結論|小児喘息の子どもの医療保険は「助成後に残る負担」から判断

喘息のある6歳のお子さんでも、「子どもだから医療保険が必要」「喘息があるから今のうちに入った方がよい」と一律には決められません。

最初に確認したいのは、自治体のこども医療費助成、公的医療保険、助成対象外となる費用、家計の貯蓄です。

それでも入院などで家計に負担が残りそうなら、民間の医療保険を検討します。

そして「医療保険が必要か」と「喘息があって医療保険へ申し込めるか」は別の問題です。
加入可否や契約条件は、実際の告知内容をもとに保険会社が個別に診査します。

はじめに|「喘息がある6歳の子に医療保険は必要?」

「6歳の息子が喘息です。友達のお子さんが喘息で入院したと聞いて、うちも医療保険に入っておいた方がいいのか気になりました」

修正前の記事は、このような相談から始まっていました。
現在の記事では、その後「必要です」「将来は必ず必要になります」と結論づけ、具体的な保険料を示して加入を勧める内容になっています。

しかし、子どもの医療保険を考えるときは、保険料の安さから始めるよりも、実際に公的制度でどこまで守られ、入院したとき家計に何が残るのかを先に整理する方が判断しやすくなります。

この相談で最初に確認したいのは
「お住まいの自治体」
「現在利用できる医療費助成」
「喘息の通院・服薬状況」
「急な支出に使える貯蓄」の4点です。この記事では、その確認順に沿って整理します。

個人情報保護のため、一部の情報を変更しています。

子どもの医療保険を考える前に確認する3つのこと

1.まず自治体のこども医療費助成を確認する

子どもの医療費には、公的医療保険に加えて自治体独自の助成制度が設けられている場合があります。
対象年齢や自己負担、申請方法、助成対象となる費用は自治体によって異なるため、住んでいる自治体の現在の制度を確認することが出発点です。

たとえば鈴鹿市のこども医療費助成では、原則として保険診療分が助成対象となる一方、健康診断、差額ベッド代など保険診療で認められない費用は助成対象外とされています。

また、公的医療保険の窓口負担は、義務教育就学前と就学後で扱いが変わります。
6歳は就学時期によって確認が必要になるため、単に「6歳なら医療費はほとんどかからない」と決めつけず、現在の負担割合と自治体助成をセットで確認します。

2.医療費以外に家計から出るお金を分けて考える

自治体の助成が手厚くても、「入院したら家計負担が完全にゼロになる」とは限りません。

たとえば差額ベッド代のような保険診療外の費用のほか、病院までの交通費、付き添う家族の食事や日用品、仕事を休むことで生じる家計への影響など、医療費とは別のお金が発生することがあります。

ここで確認したいのは「入院するといくらかかるか」という平均値ではありません。
自分の家庭では、制度で出ない費用が発生したとき、貯蓄から無理なく支払えるかです。

公的制度から確認し、その後に貯蓄、それでも不足する部分を民間保険で考える流れは、限度額適用認定証は必要?マイナ保険証・高額療養費との違いでも整理しています。

3.喘息は「保険のため」ではなく現在の治療状況を把握する

小児喘息は、症状が現れる頻度や強さによって重症度が分けられ、治療では症状をコントロールし、日常生活を普通に送れる状態を目指します。

そのため保険を検討する前にも、病名だけを見るのではなく、現在の通院状況、服薬、発作の状況、入院・手術歴など、手元で確認できる治療情報を整理しておくことが大切です。

ここでの目的は「この状態なら入れる」と自分で診査結果を予想することではありません。
まずお子さんの現在の状態を正しく把握し、その後、実際の告知書で質問される内容を確認します。

自治体の助成と家計で備えられる範囲を確認し、それでも不足が気になる場合は、医療保険の保障内容と現在の取扱いを確認してみましょう。

医療保険の必要性が上がる家庭・下がる家庭

助成と貯蓄で対応できるなら、急いで加入しない選択もある

こども医療費助成の対象範囲を確認し、助成されない費用も十分な貯蓄で対応できる家庭では、民間の医療保険を大きく持つ必要性が低い場合があります。

反対に、急な入院で数日間の付き添いが必要になったとき、医療費以外の支出や保護者の仕事への影響が家計を圧迫する家庭では、その不足を補う方法の一つとして医療保険を検討できます。

つまり「喘息だから必要」ではなく、公的制度で守られる部分と、自分の家庭で負担する部分との差を見ることが重要です。

保障内容は「入院したら出る」だけで決めない

民間の医療保険を検討する場合も、「入院給付金があるから安心」で終わらせないようにします。

確認したいのは、どのような入院・手術等が保障対象になるのか、給付条件はどうなっているのか、保険料を家計の中で無理なく継続できるか、といった契約内容です。

子どものときの保険料が低いという一点だけで、長期間の契約が有利とは決められません。
保障内容、払込期間、保険料負担、将来見直す可能性などを合わせて判断します。

喘息がある子の加入可否は「必要性」と分けて考える

喘息があるだけで「入れる・入れない」は決まらない

「医療保険が必要か」と「喘息があって医療保険へ申し込めるか」は別々に考えます。

現在の健康状態や過去の傷病歴などによっては、申込みを引き受けない場合や、条件付きで契約できる場合などがあります。
したがって、病名だけから加入可否を断定することはできません。

当サイトには、加入可否を中心に整理したぜんそくでも医療保険に入れる?安心のポイントと賢い選び方を徹底解説があります。
こちらは「喘息があって申し込めるのか」を担当する記事です。

本記事はそこへ寄せず、6歳前後の小児喘息のお子さんについて、そもそも医療保険が必要なのかを判断する記事として役割を分けています。

告知では「覚えている範囲」ではなく質問に沿って確認する

保険の申込みでは、過去の傷病歴や現在の健康状態などについて、告知書等で質問された重要な事項へ事実をありのまま回答する必要があります。
代理店担当者へ口頭で病歴を話しただけでは、正式な告知にはなりません。

喘息のお子さんであれば、お薬手帳、診療明細、受診記録などを手元に置き、質問されている期間に合わせて通院や治療の状況を整理すると確認しやすくなります。

告知の考え方そのものは、医療保険の告知はどこまで?通院歴の書き方を具体例で解説で詳しく整理しています。
質問に該当する事実を確認し、加入可否や契約条件は保険会社の診査に委ねる、という順番が基本です。

必要性を整理したうえで申込みを検討する場合は、喘息という病名だけで判断せず、実際の告知項目と保障条件を確認してください。

6歳の子どもの医療保険は3ステップで判断する

ステップ1|自治体の助成を確認する

最初に、お住まいの自治体のこども医療費助成ページを開きます。

「何歳まで対象か」「保険診療の自己負担はどうなるか」「入院時に対象外となる費用は何か」を確認してください。
転居した場合は制度が変わる可能性もあるため、過去に調べた内容ではなく現在の自治体情報を確認します。

ステップ2|助成後に家計へ残る負担を確認する

次に、助成対象外の支出や付き添いに伴う費用を、現在の貯蓄で対応できるか確認します。

ここで「貯蓄で十分対応できる」と判断できれば、民間保険を急いで増やさない選択もあります。
逆に、急な支出によって毎月の生活費や教育費に影響が出るなら、備え方を検討する理由になります。

公的制度だけでなく「制度で出ないお金」まで家計で見る考え方は、限度額適用認定証は必要?マイナ保険証・高額療養費との違いでも確認できます。

ステップ3|不足がある場合だけ保障と加入条件を確認する

最後に、家計で吸収しにくい不足が残った場合、その部分を補う手段として医療保険を検討します。

この段階で初めて、必要な保障、保険料負担、払込期間などを比較します。
同時に、喘息の現在の治療状況を整理し、実際の告知項目を確認します。

「子どものうちに入った方が安いから」ではなく、何に備えるための契約なのかを説明できる状態にしてから申込みを考えることが大切です。

公的制度、貯蓄、喘息の治療状況を整理しても不足が残る方は、必要な保障だけに絞って現在の医療保険の取扱いを確認できます。

よくある質問

Q1.こども医療費助成があれば、医療保険はいらないですか?

一律には決められません。助成される範囲、助成対象外の費用、付き添い等による家計負担、貯蓄によって必要性は変わります。

まず自治体の助成内容を確認し、その後に家庭で負担する部分を整理してください。

Q2.6歳で喘息の治療中でも医療保険へ申し込めますか?

喘息という病名だけでは判断できません。

現在の治療状況や過去の傷病歴などを告知し、その内容をもとに保険会社が個別に診査します。
契約できない場合だけでなく、条件付きで契約できる場合もあるため、自己判断で通常型を最初から除外しないことも大切です。

Q3.今治療している喘息で、これから入る医療保険の給付を受けられますか?

契約前からの病気についてどのように扱われるかは、契約内容や条件によって異なります。

「加入できた=現在の喘息に関する入院等がすべて給付対象」とは決めつけず、契約概要、注意喚起情報、約款等で保障範囲を確認してください。

Q4.子どものうちに終身医療保険へ入れば、大人になってもそのままでいいですか?

将来まで同じ契約を継続することが常に適しているとは限りません。

保障内容、保険料、医療環境、家計や生活状況は長い期間の中で変わる可能性があります。
「子どものときに入ったから一生見直さなくてよい」と固定せず、必要に応じて保障内容を確認します。

まとめ|「喘息だから入る」ではなく、助成後の不足を確認する

6歳前後の小児喘息のお子さんの医療保険は、「喘息があるから必要」「子どものうちは保険料が低いから入っておく」と一律に判断するものではありません。

自治体のこども医療費助成を確認する→助成されない費用を確認する→貯蓄で対応できるかを見る→不足が残る場合に医療保険を検討するという順番なら、家庭ごとの必要性を整理しやすくなります。

そのうえで申込みを検討するときは、お薬手帳や診療明細などから喘息の治療状況を整理し、実際の告知項目へ事実を正確に回答します。
加入可否や契約条件は保険会社の個別の診査によって決まるため、病名だけで判断しません。

「医療保険に入るかどうか」を先に決めるのではなく、わが家では何が不足するのかを確認するところから始めてください。

本記事は保険に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の保険会社や商品を推奨するものではありません。
具体的な商品内容、加入条件、保障・補償範囲は、契約概要、注意喚起情報、約款等をご確認ください。

参考資料・出典

執筆者プロフィール

(株)ライフ・アート谷口
(株)ライフ・アート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。