50代独身女性の不安を減らす医療保険の始め方

- 1. はじめに
- 2. 相談者Aさんの「なんとなく不安」が言葉になった日
- 2.1. 50代独身会社員Aさんの「保険はよく分からないから後回し」
- 2.2. 友人の入院や体調不良で一気に“自分ごと”になった瞬間
- 2.3. 「なんとなく不安」を3つのテーマに分けて整理する
- 3. 同世代の女性に多い病気とお金のリスクを数字で確認する
- 3.1. 50代女性に増え始めるがん・女性特有の病気と生活習慣病
- 3.2. 平均寿命87歳・健康寿命75歳前後が意味する“約12年の差”
- 3.3. 年金と生活費のギャップが示す、独身女性の老後リスク
- 4. Aさんに保険が必要だった理由と、Webで進めたほうが良かった理由
- 4.1. 独身のあなたにとっての保険は「誰かのため」ではなく「自分を守るため」
- 4.2. 営業されるのが苦手なAさんにフィットした、Webでの比較・申込
- 4.3. Aさんと一緒に決めた「ムリのない保険プラン」の目安
- 5. まとめ
はじめに
このブログを読んでいるあなたは、きっとこう感じていませんか。
「最近、同年代の友人が入院した」
「検査で引っかかったという話が増えてきた」
自分はまだ大きな病気もなく、仕事も忙しくこなしている。だからこれまでは、
「保険はよく分からないし、なんとなく後回しでいい」と感じていたかもしれません。
今回ご紹介するのは、まさにそんなあなたとよく似た、50代独身・会社員の女性Aさんからの相談事例です。
- 友人の入院や体調不良の話を聞くたびに、胸がザワザワする
- 老後資金も気になるのに、病気になったらお金が一気に減りそうで怖い
この記事では、そのリアルな不安に寄り添いながら、あなたが「まず何から考えればよいか」を、3つのステップで整理していきます。
読み終わるころには、「これなら自分にもできそう」と感じられることを目指しています。

相談者Aさんの「なんとなく不安」が言葉になった日
1つ目の大項目では・・・
実際に相談に来られた50代独身女性・会社員のAさんのケースを通じて、あなたと同じようなモヤモヤがどのように「具体的な不安」に変わっていったのかを整理します。
保険を後回しにしてきた理由、友人の入院や体調不良をきっかけに芽生えた不安、そして「医療費」「収入」「老後・介護」という3つのテーマに分けて見える化したプロセスをご紹介します。
自分の気持ちを客観的に整理するイメージで読んでみてください。
50代独身会社員Aさんの「保険はよく分からないから後回し」
Aさんは、50代前半の独身会社員。
正社員として長年働き、毎月少しずつ貯蓄もしてきました。
ただ、これまで保険について真剣に考えたことはなく、会社の団体保険に「なんとなく」加入しているだけ。
保障内容もきちんと読んだことがなく、「大きな病気もしていないし、まぁ何とかなるだろう」と感じていたそうです。
保険を後回しにしてきた理由を伺うと、いくつかの本音が見えてきました。
- パンフレットは文字が細かくて読む気にならない
- ネットで検索するとたくさんの保険商品が並び、途中で画面を閉じてしまう
- 保険ショップに行くと、すすめられたプランを断りにくそうで不安
これは決してAさんだけの話ではなく、同世代の独身女性の多くが共通して抱える感覚です。
もしあなたも、「よく分からないから後回しにしてきた」側だとしても、そのこと自体を責める必要はありません。
大切なのは、「不安を感じ始めた今」というタイミングで、一度立ち止まって考え直せるかどうかです。
友人の入院や体調不良で一気に“自分ごと”になった瞬間
状況が変わり始めたのは、ここ数年のことです。Aさんの周りで、同世代の友人が続けて体調を崩すようになりました。
- 子宮筋腫の手術で2週間入院した友人
- 乳がんの治療で、手術後も長期の通院を続けている友人
- 更年期症状がつらく、フルタイム勤務から週3勤務に切り替えた友人
40代までは「ちょっと血圧高めだった」「またダイエットしなきゃね」で済んでいた話が、50代になると現実的な病名や治療の話に変わっていきます。
Aさんは、「元気だったはずの友人が急に手術や入院の話をするようになって、あっという間に他人事じゃなくなった」と話していました。
同時に、実家のご両親も70代後半に差しかかり、「もし介護が必要になったら、自分が動くことになるかもしれない」というプレッシャーも重なっていました。自分の病気、仕事のこと、親のこと——それらが頭の中で一気に押し寄せ、「このまま何もしないでいて、本当に大丈夫なのかな」と、不安がはっきり形になってきたのです。
「なんとなく不安」を3つのテーマに分けて整理する
面談の中でまず行ったのは、Aさんの不安を紙に書き出すことでした。書き出してみると、多くの不安は次の3つに整理できることが分かりました。
- 医療費の不安
がんや心筋梗塞などで入院・手術になったとき、まとまった自己負担額を払えるのか。 - 収入の不安
治療や療養で数か月仕事を休んだ場合、生活費や住宅ローン、親への仕送りを維持できるのか。 - 老後・介護の不安
老後資金として貯めているお金が、病気や介護の費用で想定以上に減ってしまわないか。
Aさんの場合、特に大きかったのは「医療費」と「老後資金」の不安でした。
そこで・・・
「まずは医療保険・がん保険で医療費のリスクを抑えながら、老後資金を守る」という方針で、一緒に整理していきました
同じように不安を感じているあなたも、一度メモに書き出してみると、頭の中が少しスッキリしてきます。
「よく分からないけれど怖い」状態から、「私はこの3つが心配なんだ」と言葉にできたとき、次に何をすればいいかが見えやすくなります。

同世代の女性に多い病気とお金のリスクを数字で確認する
2つ目の大項目では、Aさんと一緒に確認した「病気」と「お金」のリスクを、統計データをもとに整理します。
日本人の2人に1人ががんになると言われている背景、女性の平均寿命と健康寿命の約12年の差が示す医療・介護の期間、そして単身女性の年金と生活費のギャップ。
少し厳しい数字も出てきますが、「どこまで保険に任せて、どこから貯蓄で備えるか」を決める大切な材料になります。
不安を煽るためではなく、あなたが納得して選ぶための“情報の土台”だと思って読んでみてください。
50代女性に増え始めるがん・女性特有の病気と生活習慣病
公的な統計では、日本人は一生のうち約2人に1人が何らかのがんと診断されるとされています。
特に女性では、乳がん・子宮がん・卵巣がんなど、女性特有のがんのリスクが40〜50代から高まり始めます。
乳がんについては、「生涯でおよそ9人に1人がかかる」とされており、決して珍しい病気ではありません。
また、50代は生活習慣病の指摘が増える年代です。
高血圧や脂質異常症、糖尿病などは、最初はほとんど自覚症状がない一方、放置すると脳卒中や心筋梗塞といった重い病気につながる可能性があります。
健康診断で「要再検査」「経過観察」と言われた経験があるなら、それは将来のリスクのサインだと考えておいた方が安心です。
1回の入院・手術で必要になる自己負担額は、公的医療保険があっても数万〜数十万円にのぼることがあります。
高額療養費制度を利用すれば自己負担額は一定程度抑えられますが、それでも1か月あたり8万〜10万円前後を負担するケースもあります。
こうした金額を、「老後資金から毎回取り崩すのか」「医療保険・がん保険である程度カバーしておくのか」が、保険を考えるうえでの重要な分かれ目になります。
平均寿命87歳・健康寿命75歳前後が意味する“約12年の差”
最新の公的データによると・・・
日本人女性の平均寿命はおよそ87歳、
健康寿命(大きな制限なく自立して生活できる期間)は約75歳と報告されています。
両者の差は約12年。
この約12年間が、そのまま「医療や介護が必要になる期間」というわけではありませんが、「何らかの不調や病気を抱えながら暮らす可能性が高くなる時間」と考えることができます。
仮に、75歳から87歳までの12年間、医療費や介護費として毎月1〜2万円余分にかかるとすれば・・・
トータルでは144万〜288万円。
さらに、要介護状態になった場合、公的介護保険を使っても自己負担として月数万円〜9万円前後かかるという調査もあります。
介護期間の平均は4年7か月(約55か月)というデータもあり、月9万円の自己負担が55か月続けば、およそ500万円前後の出費です。
「そのすべてを貯蓄だけでまかなうのか」「一部を保険でカバーして老後資金を守るのか」。この考え方は、50代の今から意識しておきたいポイントです。
年金と生活費のギャップが示す、独身女性の老後リスク
老後の生活の土台になるのは、公的年金です。
厚生年金を受け取る女性の場合、最新の統計では、平均年金月額が約10万7,000円前後とされています。
ただしこれは「平均」であり、パート勤務期間が長かったり、転職が多かったりすると、これより少ない金額になることもあります。
一方で、単身で暮らす高齢者の生活費を考えると、住居費・食費・光熱費・通信費・日用品などを合計して、月15万円前後を想定するケースが多くなります。
年金が月10万7,000円、生活費が15万円かかるとすると、毎月の赤字はおよそ4万3,000円。
年間約52万円、20年間で考えると約1,040万円を貯蓄や運用で補う必要が出てきます。
ここに、がん治療や長期入院、親や自分自身の介護費用が上乗せされると、老後資金の計画が大きく狂ってしまう可能性があります。
だからこそ、「生活費と老後資金」は貯蓄と年金で、「予測しづらい医療・介護の大きな出費」は保険も活用して分散する——という役割分担を意識しておくことが、将来のお金の不安を和らげるカギになります。
Aさんに保険が必要だった理由と、Webで進めたほうが良かった理由
3つ目の大項目では、「なぜAさんに保険が必要だったのか」「なぜWebを使った進め方が合っていたのか」を整理しながら、あなたにとっての具体的な行動ステップを示します。
独身女性にとっての保険の役割、店頭での営業が苦手な人でも進めやすいWeb比較・Web申込のメリット、そして毎月の保険料を決める考え方や、医療保険・がん保険の組み合わせ例をご紹介します。完璧を目指すのではなく、「これなら自分でも続けられそう」と感じられる現実的なラインを一緒に考えていきましょう。
独身のあなたにとっての保険は「誰かのため」ではなく「自分を守るため」
家族を養っている人にとって、保険は「残された家族の生活を守るため」という意味合いが強くなります。
一方で、独身で暮らすあなたの場合、保険の役割は少し違います。
Aさんのケースでは、次の2つが大きな不安でした。
- 自分に何かあったとき、治療費と生活費を両立できるか
- せっかく貯めた老後資金を、病気で一気に減らしたくない
そこで、死亡保険は最低限(葬儀費用程度)の準備にとどめ、医療保険とがん保険を中心に整える方針をとりました。
具体的には、
- 入院や手術に備える医療保険
- がんと診断されたときに一時金を受け取れるがん保険
この2つを組み合わせ、「万が一の医療費が増えたときにも、老後資金を守りやすくする」というイメージで検討しました。
あなたも、「誰かのためにお金を残す」というより、「自分の人生と老後を守る」視点で保険を考え直してみると、必要な保障が見えやすくなります。
営業されるのが苦手なAさんにフィットした、Webでの比較・申込
Aさんは、「保険ショップに行くと、すすめられたプランを断るのが苦手で…」と不安を話されていました。
そこで提案したのが、まずWebで複数の商品を比較してみる方法です。
Webであれば、夜の空いた時間や休日のすきま時間に、自分のペースで少しずつ情報を確認できます。
気になるプランだけをじっくり読み込んで、「月いくらなら払えそうか」「どの保障が自分に必要そうか」をメモしておけば、その後のオンライン相談でも話がスムーズになります。
対面での営業が苦手なあなたでも、Webをうまく使えば「必要な情報だけ取りに行き、自分のタイミングで決める」ことができます。
Aさんも、「先に自分で比較しておいたおかげで、相談のときに変な緊張をせずに済んだ」と話していました。
Aさんと一緒に決めた「ムリのない保険プラン」の目安
最後に、Aさんと実際に決めた保険プランのイメージをご紹介します。
ポイントは、「あれもこれも」ではなく、「優先度の高いリスクに絞る」ことでした。
まず、手取り収入と固定費、老後の積立額を確認し、「毎月の保険料は5,000〜8,000円程度まで」という上限を設定しました。そのうえで、
- 医療保険:入院日額5,000円、手術給付金付き
- がん保険:がんと診断されたときに一時金100万円
というベーシックな組み合わせを軸に検討しました。
商品や健康状態によって保険料は変わりますが・・・
50代前半の女性であれば、このようなプランを月4,000〜6,000円台で検討できるケースもあります。
Aさんは会社員で傷病手当金も見込めたため、就業不能保障は「どうしても不安なら追加で検討する」位置づけとし、まずは医療とがんに重点を置く形にしました。
その結果、「老後の積立をやめずに続けられる範囲で、治療費への不安をかなり減らせた」と納得していただけました。
あなたも、「毎月いくらなら無理なく払えるか」を最初に決めたうえで、医療・がん・必要に応じて就業不能という順番で優先順位をつけていくと、現実的なプランが見えやすくなります。

まとめ
50代・更年期の女性にとって、「自分の体」と「これからのお金」は切り離せないテーマです。体の変化を実感しながら、子どもの独立や親の介護、自分と夫の老後資金など、考えることが一気に増えていきます。
今回のAさんのご相談のように・・・
- 「今まで自分の保険は後回しだった」
- 「でも、更ここまで読み進めてくださったあなたは、きっと「怖いけれど、ちゃんと向き合ってみよう」と思っているはずです。
- 50代独身女性にとって、「病気になったときの医療費」「長く働けなくなったときの生活費」「老後と介護に必要なお金」は、どれも他人任せにはできないテーマです。ただ、すべてを完璧に準備しようとすると、かえって動けなくなってしまいます。
- 大切なのは、Aさんのように
- 自分の不安を言葉にして整理する
- 数字を使ってリスクの大きさを知る
- 保険と貯蓄の役割分担を決めて、今できる一歩を踏み出す
- という流れで、少しずつ整えていくことです。
- 「今日このページを読んだ自分」を、ぜひ褒めてあげてください。そして、「自分の場合を具体的に整理してほしい」と感じたら、下の【ここに申込】から、次の一歩につなげてみてください。
執筆者プロフィール

-
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。
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