血圧180以上でも医療保険に入れる?告知と緩和型の確認点

結論|血圧180以上でも加入可否は一律に決まらない

血圧180以上を指摘された場合でも、その数値だけで医療保険の加入可否は決まりません。

ただし、高い血圧が続いている場合は、健康状態や治療内容について慎重な確認が必要です。

まず医師の診断と治療を優先し、最近の血圧、通院・服薬、検査結果を整理しましょう。

通常型医療保険が難しい場合には、引受基準緩和型医療保険も検討できますが、加入が保証されるものではありません。

はじめに|血圧が180を超えたら保険に入れない?

入れるほけんの白石です。

「健康診断で上の血圧が180を超えました」

「高血圧の薬を飲んでいますが、まだ数値が高いです」

「普通の医療保険が難しいなら、緩和型に入れますか?」

このような場合、まず確認したいのは保険の種類だけではありません。

いつ測った数値なのか、再測定後も高いのか、医師の診察を受けたかを確認します。

高い血圧が続く場合は、健康管理を優先することが大切です。

この記事では、血圧180以上を指摘された方が、医療保険を検討する前に確認したい順番を説明します。

血圧180以上は医療上どう考える?

一度の測定値と継続する高血圧を区別する

日本高血圧学会の「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、診察室血圧の収縮期180mmHg以上または拡張期110mmHg以上を、Ⅲ度高血圧の区分としています。

ただし、一度だけ高い数値が出たことと、高い血圧が継続していることは区別が必要です。

測定環境や姿勢、直前の活動によっても血圧は変動します。

家庭血圧と診察室血圧では評価に用いる基準も異なります。

測定日と場所を記録し、医師の診察を受けましょう。

症状がある場合は医療対応を優先する

血圧が著しく高く、胸の痛み、強い息苦しさ、突然の激しい頭痛、手足の麻痺などがある場合は、救急対応が必要なことがあります。

高血圧緊急症は、単に数値が高い状態ではなく、臓器への急性の障害を伴う状態です。

保険の申込みを優先して受診を遅らせないでください。

治療によって数値が改善している場合

服薬などの治療によって血圧が改善する場合があります。

それでも、高血圧の診断歴や治療歴がなくなるわけではありません。

現在の数値だけでなく、診断時期と治療経過も整理しましょう。

すでに医療保険の申込みを断られた経験がある方は、高血圧で医療保険に断られたら?次の申込み前に確認する5項目も参考にしてください。

血圧180以上で医療保険の告知はどう整理する?

高かった数値だけでなく経過を確認する

医療保険の告知で確認される内容は、商品によって異なります。

最近の血圧、診断された時期、通院状況、投薬、検査結果などが質問対象になる場合があります。

次の資料を確認すると整理しやすくなります。

資料確認すること
健康診断結果測定日・血圧・判定
家庭血圧の記録朝晩の測定値と経過
お薬手帳薬の名称と服用開始時期
診療資料医師の診断と検査結果
受診予定再診・追加検査の予定

これは告知書の共通項目ではありません。

実際の質問に回答するための整理表です。

通院・服薬・合併症を確認する

保険会社は、血圧の数値以外の健康状態を確認する場合があります。

例えば、通院・服薬の有無や、心臓・腎臓などの病気が診断されているかという点です。

「合併症が心配」という気持ちと、「合併症と診断された」という事実は異なります。

医師から説明された病名を確認し、自己判断で病名を増やしたり省いたりしないようにしましょう。

再検査前ならどうする?

健康診断で180以上を指摘され、再検査を勧められている場合もあるでしょう。

医師が必要と判断した受診を優先してください。

告知書で健康診断の異常指摘や検査予定を尋ねられている場合は、質問内容に沿って回答します。

再検査前と結果が出た後では、手元で確認できる情報が変わります。

一般的な申込時期の考え方は、健康診断で要再検査|医療保険は結果前・結果後どちらで申し込む?で確認できます。

通常型医療保険と引受基準緩和型はどう選ぶ?

通常型医療保険を検討する

血圧180以上という数値だけで、すべての通常型医療保険に申し込めないとは決まりません。

ただし、血圧が高い状態やほかの健康問題によって、診査が難しくなる場合があります。

加入可否を数値だけで自己判断せず、現在の診断と治療を整理しましょう。

緩和型にも告知と申込条件がある

引受基準緩和型医療保険は、通常型より健康状態に関する告知項目を限定した商品です。

生命保険文化センターでは、告知項目を3~5項目程度に限定した商品例が紹介されています。

ただし、告知が少ないことと、必ず加入できることは違います。

最近の入院・手術の勧めや過去の入院歴が質問される商品もあります。

また、一般に通常型より保険料が割高になる傾向があります。

契約当初の給付条件が異なる場合もあるため、保障内容まで確認しましょう。

詳しくは、高血圧でも緩和型医療保険に入れる?告知項目と確認点をご覧ください。

血圧が高く通常型医療保険の診査が難しい場合は、引受基準緩和型も選択肢です。現在の治療状況を整理したうえで、告知項目と保障条件を確認しましょう。


がん保険は保障目的を分けて考える

高血圧の治療中でも、がん保険を検討できる場合があります。

医療保険とは告知項目や保障対象が異なるためです。

ただし、がん保険は高血圧による一般的な入院・治療を幅広く保障するものではありません。

加入条件と保障の目的を区別して考えましょう。

申込み前に確認したい5つの順番

① 医師の診断を受ける

高い血圧が続いている場合は、医師の診察を優先します。

再検査や薬の調整を指示された場合は、その指示に従いましょう。

② 血圧の経過を記録する

家庭と病院の測定値を分け、測定日も記録します。

一番低い数値だけを選ばず、実際の経過を確認することが大切です。

③ 薬と通院を整理する

現在の薬、処方変更、通院頻度を確認します。

保険のために自己判断で薬を中止しないようにしましょう。

④ 告知書の質問を確認する

質問対象の期間、検査結果、入院・手術歴などを確認します。

分からない点を推測して回答しないようにしましょう。

⑤ 保険料と保障を比較する

緩和型を検討する場合は、告知項目だけでなく保障内容と保険料を比較します。

現在加入している医療保険がある方は、新しい契約が成立する前に解約しないよう慎重に判断してください。

診断・通院・服薬の状況を確認したら、緩和型医療保険の告知項目を比較しましょう。入院・手術保障や契約当初の給付条件、保険料も併せて確認できます。

よくある質問

Q1.血圧180以上なら緩和型しか選べませんか?

必ずしもそうではありません。

通常型の加入可否も商品ごとの診査によって異なります。

ただし、健康状態によって通常型の契約が難しい場合は、緩和型も検討できます。

Q2.薬を飲んで血圧が下がったら告知は不要ですか?

告知が不要になるとは限りません。

現在の服薬や過去の治療について質問される場合は、正確な回答が必要です。

Q3.血圧が高いとがん保険にも入れませんか?

がん保険では医療保険とは異なる告知項目が用いられます。

検討できる場合はありますが、加入可否は商品の条件によって異なります。

まとめ|血圧の数値だけで保険を決めない

血圧180以上という数値だけで、医療保険に入れるかどうかは決まりません。

まず、血圧が高くなった状況と、医師の診断・治療方針を確認しましょう。

家庭血圧、健康診断結果、お薬手帳などを使うと、経過を整理しやすくなります。

通常型医療保険を検討できるか確認したうえで、難しい場合は引受基準緩和型も比較しましょう。

ただし、緩和型でも所定の告知項目があります。

加入しやすさだけでなく、入院・手術保障、保険料、給付条件を確認することが大切です。

現在の血圧と治療状況を整理したら、引受基準緩和型医療保険の申込条件を確認しましょう。ご自身に必要な保障と保険料を比較し、納得できる選択につなげてください。


個人情報について

本記事は一般的な状況を想定した説明であり、特定の相談者の病歴や契約結果を紹介するものではありません。

情報基準日:2026年10月25日

本記事は保険に関する一般情報です。特定商品の加入、引受条件、保障、給付を保証しません。
告知事項・診査・保障内容・保険料は商品によって異なります。
契約前に最新の契約概要・注意喚起情報・約款・告知書をご確認ください。診断・治療は主治医の指示に従ってください。

参考資料・出典

  1. 日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」
  2. 公益財団法人 生命保険文化センター「健康上の不安があると、生命保険は契約できないの?」
  3. 公益財団法人 生命保険文化センター「健康状態に不安がある人でも、契約できる医療保険とは?」
  4. 公益財団法人 生命保険文化センター「契約申込みから契約成立までの流れと重要事項」

執筆者プロフィール

(株)ライフ・アート谷口
(株)ライフ・アート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。