40代女性のうつ病と医療保険加入で損しない選び方ガイド完全入門編

はじめに

「数年前からうつ病と言われて、今も心療内科に通っています。
こんな状態でも、医療保険って入れるんでしょうか?」

今回ご紹介するのは、仮名・Aさん(45歳・独身・会社員・一人暮らし)の相談記録です。
Aさんは5年前にうつ病と診断され、当時は数か月の休職を経験。
その後なんとか復職し、今はフルタイムで働きながら、月1回の通院と、お薬を続けています。

表面上は普通に仕事をこなし、同僚とも笑って話していますが、家に帰るとぐったり。
休みの日はほとんどベッドから出られないこともあり、「またあの頃みたいに動けなくなったらどうしよう」と、いつも不安が頭から離れません。

そんな中で、ふとネット記事で「うつ病でも入れる医療保険」という文字を見つけ、「もし自分にも入れるものがあるなら、今のうちに少しでも備えておきたい」と思ったAさん。

とはいえ・・・

  • うつ病歴があると、そもそも保険に入れない気がする
  • 休職したこともあるし、告知で全部マイナス評価されそう
  • 営業の人に過去のことを詳しく話すのはしんどい

こういった不安から、何年も“検索しては閉じる”をくり返していました

このブログは、Aさんのように「数年前からうつ病と付き合いながら働いている40代女性」が、

  • どんな不安を抱えやすいのか
  • 同世代に多い心と体の不調
  • うつ病があっても保険を考える意味と、Webで進めるメリット

を整理し、「自分の状態でもできる準備」を見つけていくためのガイドです。
全ての方に当てはまるわけではありませんが、「一人でモヤモヤしていた不安を、少し整理するきっかけ」になればうれしく思います。

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Aさん(45歳・うつ病歴5年)の相談内容

ここでは、Aさんの相談内容を通して、「数年前からうつ病と診断されている40代女性」がどんな状況・気持ちで保険のことを考えているのかを整理していきます。

Aさんは、5年前に強い倦怠感と不眠が続き、心療内科を受診してうつ病と診断されました。
3か月の休職ののち復職し、今はフルタイムで事務職として勤務中。

月1回の通院と、抗うつ薬・睡眠薬を継続しています。
見た目には普通に働いていますが、実際は「なんとか回している」状態。
帰宅後はほとんど横になって過ごし、休日はベッドとソファの往復で終わってしまうこともあります。

そんな中で、ふと頭に浮かぶのが
「また長く休むことになったら、家賃や生活費はどうしよう」
「入院したり、別の病気になったりしたら…」
という現実的な不安でした。


今の症状と暮らしのリアル

「以前みたいに“何もできない”ほどではないんです。
ただ、常に体力が3〜4割くらい削られている感覚で…」

Aさんは、こう表現してくれました。
朝はアラームが鳴ってもすぐに起き上がれず、ギリギリの時間まで布団の中で粘ってしまいます。
仕事中は集中しようと頑張りますが、夕方になると頭が働かなくなり、単純なミスも増えがち。
周りには迷惑をかけたくないので、笑顔で「大丈夫です」と振る舞いますが、内心はいつもヒヤヒヤしています。

帰宅すると、簡単な夕食と最低限の家事を済ませるだけで限界。
休日も、「本当は掃除もしたいし、美容院にも行きたいし、友だちにも会いたい」と思いながら、ほとんどを寝て過ごしてしまいます。

Aさんは、「こんな生活をしている自分が情けない」と自分を責めていましたが、医師からは「うつ病の回復期にはよくある状態で、決してサボりでも性格の問題でもない」と説明を受けています。
「頑張れているように見えて、実はギリギリ」というのが、今のAさんの日常でした。


仕事と収入に対する不安

Aさんには、5年前の休職の記憶が強く残っています
当時は3か月間ほとんど外出もできず、ベッドとトイレの往復だけで一日が終わる日も多くありました。

「またあの状態になったら、今度は3か月じゃ済まないかもしれない。
そうなったら、会社に戻れないのでは…」

休職中は、健康保険の傷病手当金に支えられましたが、手取りは普段の給料より減り、貯金も大きく目減りしました。
なんとか復職できたものの、「次に長く休んだら、家賃も払えないかも」と考えると、怖くて眠れない夜もあります。

さらに、Aさんは独身で、一人暮らし。もし自分が働けなくなったら、生活を支えてくれる家族はいません
「元気なときは、将来のことを考えないようにしていればなんとかやっていける。
でも、調子が落ちてくると、“次に崩れたら終わりかもしれない”って、頭から離れないんです」

この“もし次が来たら”という不安が、「保険で少しでも支えを増やしたい」という気持ちにつながっていました。

「Aさんと同じように、うつ病で通院中だけれど“次に長く休むのが怖い”と感じている方は、こちらから現在の状況に合わせた保険の選択肢をWebでご相談いただけます。」

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「うつ病だと保険は無理ですよね?」という思い込み

Aさんが一番気にしていたのは、「うつ病歴がある自分は、もう保険は無理なのでは?」という思い込みでした。

「ネットで少し調べると“精神疾患は加入できない場合があります”って書いてあって・・・
それを見た瞬間、“あ、やっぱりダメなんだ”って諦めモードになってしまって…」

実際、多くの医療保険・生命保険では、申し込み時に健康状態を告知する必要があり、うつ病で現在も通院・服薬中の場合、一般的な基準では加入できないことがあります。

ただし、「うつ病=すべての保険がダメ」というわけではありません。

  • 症状が安定している期間が長い
  • 一定期間、休職や入院がない
  • 投薬が終了して数年以上経過している

といった条件を満たせば、通常の医療保険に入れるケースもあります
また、持病・既往症がある方向けの「引受基準緩和型保険」や、うつ病の影響を受けにくい「がん保険」など、複数の選択肢が存在します。

Aさんの場合も、「絶対に全部ダメ」ではなく、「今の状態で検討できる範囲」を一緒に探していくことからスタートしました。

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Aさんと同世代・40代女性に多い心と体の不調

Aさんのように、40代でうつ病や心の不調を抱える女性は、決して少数派ではありません。

ホルモンバランスの変化、仕事の責任、子どもの教育費、親の介護、将来のお金の不安・・・

40代は、心と体にかかる負担が一気に増える年代です。

特に女性は、月経不順や更年期の入り口に差しかかる頃でもあり、「イライラする」「眠れない」「理由もなく不安でたまらない」といった症状が出る方も増えてきます。
こうした変化は、うつ病の症状と重なって見えることがあり、「単なる更年期だと思っていたら、うつ病も背景にあった」「うつ病のつもりでいたら、更年期の影響も大きかった」というケースも珍しくありません。

「自分だけが弱い」「怠けている」と自分を責めてしまいがちですが、実は“40代女性だからこそ起こりやすい変化”も、大きく関わっていることが多いのです。

体の不調として出てくる心のサイン

Aさんが最初に「おかしいな」と感じたのは、心の変化ではなく、体の不調でした。

・頭痛が続いて、市販薬を飲んでもすっきりしない
・めまいやふらつきがあり、階段がおっくうになる
・おなかの調子が悪く、検査をしても原因がはっきりしない

最初は内科を受診し、血液検査や胃カメラまで行いましたが、重大な異常は見つかりませんでした。
「とりあえず様子を見ましょう」と言われるものの、体のしんどさは続き、仕事に行くのがだんだん苦痛になっていきました。

そこに、「最近笑っていない」「好きだった音楽さえ聞く気になれない」「休みの日も何もしたくない」という心の変化が重なり、ようやく心療内科を受診して、うつ病と診断されました。

うつ病は、最初から“こころのSOS”として出るとは限りません。
体の不調が長引くとき、「もしかしたら心の疲れも関係しているかもしれない」と考えてみることが、自分を守る第一歩になります。

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更年期・ホルモンバランスと睡眠の問題

40代後半に入ると、多くの女性が更年期の影響を少しずつ感じ始めます。Aさんも、

「急に顔がほてる」
「寝汗をかいて夜中に目が覚める」
「理由もなくイライラする、涙が出る」

といった症状を、うつ病の診断前から感じていました。

更年期症状とうつ病の一部は似ているため、「自分は更年期だ」と思いこんで放置してしまったり、逆に「全部うつ病のせい」と決めつけてしまったりして、適切なケアのタイミングを逃してしまうこともあります。

また、40代女性は家事・育児・仕事・介護などで睡眠時間が削られがちで、「ちゃんと眠れていない」状態が長く続くと、それだけで心の不調を悪化させる要因になります。

Aさんも、「慢性的な寝不足」と「更年期の入り口」と「仕事のストレス」が重なり、気づいたときには、心身ともにかなり疲れ切っていました。「年齢のせい」「自分の甘え」と片付ける前に、早めに専門家に相談することが大切です。

休職・収入減と公的制度だけでは足りない現実

Aさんは過去の休職時、「傷病手当金」に支えられました。これは、会社員や公務員として健康保険に加入している人が、病気やケガで働けなくなったときに、条件を満たせば受け取れるお金です。

手取りがゼロにならなかったことは大きな安心でしたが、それでも普段の給料よりは減ります。
家賃・光熱費・食費・通信費などの固定費を払うと、貯金は目に見えて減っていきました。

「傷病手当金がなかったら、あの時点で生活が詰んでいたと思います。
でも、あれがずっと続くわけじゃないですよね…」

実際、傷病手当金には支給期間の上限があり、退職後の取り扱いも変わります。
障害年金が受けられるケースもありますが、誰でも必ずというわけではなく、いくつかの条件を満たす必要があります。

公的制度は心強い味方ですが、それだけでは「住宅ローン」「老後資金」「将来の医療費」までカバーしきれないことも多く、「どの部分を民間保険で補うか」を考えておくことが、40代以降の現実的なテーマになってきます。

うつ病があっても保険が必要な理由とWebで進めるメリット

ここまで読んで、「うつ病で通院もしているのに、今さら保険に入る意味あるの?」と感じた方もいるかもしれません。

結論から言うと、「すでにうつ病の診断歴がある方にとっても、保険は“まだ検討する価値がある選択肢”」です。
もちろん、健康なときと比べれば選べる商品は限られますし、保険料が高くなることもあります。

それでも・・・

  • 再発による休職で収入が減ったとき
  • 別の病気で入院・手術が必要になったとき
  • 将来のがんや脳・心臓の病気に備えたいとき

に、「公的制度+少しの保険」で支えられる範囲を広げておけるのは、心の安心感に直結します。

さらに、うつ病歴があるからこそ、「営業に会うのがつらい」「断るのが苦手」という気持ちを尊重しながら、自分のペースで進められる“Webで完結する保険選び”には、大きなメリットがあります。

Aさんに提案した「検討しやすい保険」の考え方

Aさんの場合、「全部に完璧には備えられない」という前提を共有したうえで、次の順番で検討しました。

  1. うつ病の影響を受けやすい保険
     → 通常の医療保険は加入が難しい可能性が高いため、「今の通院状況や過去の休職歴を前提に、引受基準緩和型でどこまでカバーできるか」を確認。
  2. うつ病の影響を受けにくい保険
     → がん保険や、三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)に備える保険は、精神疾患の有無よりも他の条件で判断されることが多いため、「将来の大きな治療費リスクにだけポイントを絞る案」も候補に。

このように、「通常の医療保険」「引受基準緩和型」「がん保険など」の位置づけを整理してから、自分の予算と不安の強さに合わせて選んでいくのが現実的です。

「通常の医療保険・引受基準緩和型・がん保険など、Aさんと同じように“今の状態でどこまで備えられるか”を整理したい方は、こちらからWebでご相談いただけます。」

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営業に会わずに相談できるWeb申込のメリット

Aさんが特に負担に感じていたのは、「初対面の営業担当に、うつ病のことや休職歴を一から話さないといけないのがつらい」という点でした。

そこで選んだのが、“Webで完結できる保険相談・申込”です。

  • 夜の落ち着いた時間に、自宅でゆっくり保険の説明ページを読む
  • しんどい日は、途中でやめて翌日に再開できる
  • 告知項目がフォームで整理されているので、「どこまで話せばいいのか」が明確

というメリットがありました。

また、最近はチャットやメールで質問できるサービスも増えており、「画面越しなら、自分のペースで言葉を選びながら相談できる」という安心感もあります。
「断るのが苦手」「長時間の対面がしんどい」と感じる方にとって、Web完結型は心の負担をかなり減らしてくれる選択肢です。


うつ病と付き合いながら保険を整える具体的ステップ

最後に、Aさんと一緒に実際に行った「整理ステップ」をご紹介します。

現状の整理
診断名(うつ病)、診断された時期、通院している病院名、通院頻度、服薬内容、過去の入院・休職歴を、紙1枚にまとめました。

家計の確認
毎月の固定費(家賃・光熱費・通信費・保険料・食費など)と、貯蓄額、今後の大きな支出(親の介護の可能性など)を書き出し、「何かあって収入が減ったとき、何か月なら耐えられるか」をイメージしました。

不安の優先順位づけ
「いちばん怖いのは、次の長期休職で家賃が払えなくなることです」とAさんが言語化できたことで、まずは“長期の収入減”に備える保障を優先し、次に入院・がんのリスクをどうカバーするかを検討していきました。

ここまで整理したうえで、うつ病歴の相談経験がある窓口にWebで申し込み、Aさんの状態に合うプランを一緒に選んでいった、という流れです。

まとめ

Aさん(45歳・うつ病歴5年)の相談記録を通して、「うつ病と付き合いながら働く40代女性」がどんな不安を抱え、どのように保険を考えていけるかを整理してきました。

うつ病は、こころと体の両方に影響し、再発や長期の休職につながることもある病気です。その一方で、「うつ病歴がある自分は、もう保険に入れない」とあきらめてしまう方も少なくありません。

たしかに、健康なときと同じようにはいきませんが、引受基準緩和型保険やがん保険など、「今の状態でも検討できる選択肢」はゼロではありません。大切なのは、

  • 今の自分の状態(診断・通院・休職歴)を整理すること
  • 公的制度と家計のバランスを踏まえて、「どこまで備えたいか」を決めること
  • 対面がつらいなら、Webで完結できる相談窓口を上手に使うこと

です。

このブログが、「うつ病だから何もできない」とあきらめるのではなく、「うつ病と付き合いながら、今の自分にできる備えを少しずつ整えていく」ための一歩になれば幸いです。

執筆者プロフィール

ライフアート谷口
ライフアート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。