30代女性のご相談『私の保険』は『悪い保険』なの?
私が加入している保険だけど
知り合いに『その保険ダメよ』って言われたけど
実際どうなの。悪い保険なの?
そういうご相談が時々あります。
よく言う『悪い保険』『ダメな保険』って何ですか?
という話ですよね
私の保険って悪い保険・ダメな保険なの?
「私の加入している保険は悪い保険ではないか」
「ダメな保険ではないか」といったご相談を
いただくことがあります。
保険代理店とは、お客様相手のお仕事ですので、
言いづらい面はありますが、
まずは私の考えを率直にお話しさせていただきます。
あくまでも私の考えですが保険業界には、
いわゆる「悪い保険」や「ダメな保険」は存在しません。
それも当然のことです。
そもそも保険商品というものは、
保険会社の中でも特に優秀な社員が配属される
『商品部』なる部署で、膨大な時間とコストをかけて
丁寧に設計されています。
さらに
その商品を実際に販売するためには、
金融監督庁でからの厳格な審査を経て
認可を受ける必要があります。
つまり
保険商品は適切に設計され
規制当局の承認を得ていることから
「悪い」や「ダメ」な商品はないというわけです。
しかし一方
なぜ一部のお客様から
「悪い保険」「ダメな保険」といった言葉が
出てくるのでしょうか
その理由として考えられるのは
お客様個人の置かれた状況やニーズと
実際の保険商品の内容とのミスマッチに
よるものだと思われます
保険は基本的にお客様お一人ひとりの
ライフスタイルやライフプランに
合わせてカスタマイズされる商品です
しかし加入時の状況と
その後の環境の変化によって
ニーズが変わってしまうことで
不一致が生じてしまう場合があります
また
保険の仕組みや内容について
十分な理解ができていないこともあり
そういった認識の違いから「悪い」「ダメ」と
受け取られてしまうのかもしれません
保険は、お客様をお守りするという点において
重要な役割を担う商品です。
お客様一人ひとりのご事情やご要望に寄り添い
丁寧に保険のことをご説明することが
何よりも大切です。
保険の仕組み、商品の特徴
メリット・デメリットなどを
分かりやすくお話しすれば、
お客様にご理解・ご納得ただけるはずです
もちろん・・・
時には、お客様のニーズにマッチする
別の保険商品をご提案するなど、
柔軟な対応が必要な場合もあります。
また・・・
まれに保険会社や担当者との間で
トラブルが生じることもあります
そういった際は、第三者機関である生命保険協会に
ご相談いただくことをお勧めしています
生命保険協会では、苦情の受付
お客様の疑問や不安にお答え、
適切なアドバイスを行っています
保険は・・・
お客様の将来の安心と豊かな生活を守るための
セーフティーネットです
ちなみに、前述の内容を『ご自身』で検討できれば
どうでしょうか?
最後までお読みいただけると、そのコツを
ご理解いただけると思います
生命保険協会 ご相談フォームによる相談・苦情受付
ご相談フォームによる相談・苦情受付 | 生命保険協会 (seiho.or.jp)
契約後10年で保険料が倍になる。更新型は悪い保険
ご不満の相談の中でも多く寄せられる案件が
「更新型」と呼ばれる保険商品についてです
「更新型」には様々な種類の保険がありますが
その中でも特に国内の大手生命保険会社が取扱う
定期付終身保険の流れをくむ商品について
「悪い保険」「ダメな保険」なの?
というご相談を多くお聞きします
定期付終身保険という保険は終身保険など
死亡保障を基本契約(主契約)とし、
それに加えて死亡保障、入院保障、手術保障などの
各種特約をセットで付加した構造になっています
問題視されている点は、付加された特約部分について
一定期間ごとに「更新」が発生し、そのたびに保険料が
大幅に値上がりするという仕組みにあります
具体的には「更新」とは、通常10年または15年ごとに
特約部分の保険料が契約者の現在の年齢に応じて再計算され
保険料が大きく引き上げられることを指しています。
具体的には、例えば30歳の時に契約を結んだ場合、
10年後の40歳で特約部分が40歳加入時の保険料に
更新されてしまいます
つまり
大幅な保険料アップを余儀なくされる仕組みなのです
更新による保険料の上昇率をより分かりやすく例示すると
代表的な特約の一つである定期保険特約の一例で
30歳加入時の保険料を「1」とした場合、
40歳更新時には約1.6倍
50歳更新時には前回の40歳更新時から約1.9倍
60歳更新時には前回の50歳更新時から約2.1倍と
段々と高くなっていきます。
さらに
最初の30歳加入時と最後の60歳更新時の保険料を比べると
驚くべきことに約6.1倍もの差が生じてしまうのです。
保険料の推移を整理すると以下のようになります。
30歳加入時…1(基準)
40歳更新時…約1.6倍(30歳加入時比)
50歳更新時…約1.9倍(前回40歳更新時比)
60歳更新時…約2.1倍(前回50歳更新時比)
60歳更新時…約6.1倍(最初の30歳加入時比)
このように、おおよそ10年おきに倍増していくペースで
保険料が急上昇していく構造になっているのが分かります
若い頃に「若いうちからの加入なら保険料は安く済む」
といった魅力的な説明を受け、将来の保険料急騰を考慮せずに
無理な高額保険料の商品に加入してしまうと
10年後に倍、さらにその10年後にまた倍へと
中高年になるにつれて保険料が過度に上がり続けていくリスクがあるのです。
更に問題なのは、この保険料の大幅な値上げ時期が
加入者の人生の大切なライフイベントや
お金が必要になるタイミングと重なりやすいことです
具体的には
40代後半から50代にかけては、未だ住宅ローンの残債があり
さらにお子様の進学や結婚、教育資金などの出費が重なる
家計的に大変な時期となります
家計の支出が最も大きくなるこの時期に
まさに保険料が大きく上がってくるため、家計を圧迫し、
特に専業主婦の奥様から「いつの間にかあんなに高くなっていた」
と強い不満の声が上がるのも無理はありません。
若い頃に保険会社から「若い頃に加入すれば保険料は安い」
といった営業トークに惹かれ、将来の保険料の急騰リスクを
考慮せずに無理な契約をしてしまうと、加入者側に大きな
経済的・精神的負担が待っているのが実情です
中高年になって初めてその実態に気づき、「後悔」する
ケースが多いのです。
こうした「後悔」を防ぐためにも、こうした「更新型」保険の
メリット・デメリットを十分に理解しておく必要があります
保険選びは慎重に、加入時の「安さ」だけでなく
中長期的な保険料負担を確実に検討すべきなのです。
以上の事情等から、更新時の保険料の急騰が避けられない
「更新型」保険が「悪い保険」「ダメな保険」と批判されて
しまう背景にあるのです
一見、魅力的な若い頃の保険料に目が行きがちですが
将来を見据えた冷静な検討が不可欠です。
無理のない適切な保険設計を心がけ
中長期的な保険料負担を十分に吟味することが重要なのです
逆にいうと
今10年だけ〇〇の保障が欲しい!と考える方には
割安でご加入が検討出来る保険となりますので
悪い一択ではないのです。
ただ、多くの方からのご相談は
・・・加入時の「安さ」に惹かれるあまり、将来の大きな
経済的・精神的リスクを考えたなかったという加入状況
となってます
更新型保険のメリット・デメリットを十分に理解して
家計設計全体を見渡し、無理のない保険のご加入検討を
することが何より大切です
もちろん保険会社の営業トークだけに惑わされず、
冷静かつ計画的に保険を選ぶ姿勢が求められます。
「若い頃は安い」という言葉に惑わされることなく
中長期の保険料負担を綿密に検討し、将来を見据えた
賢明な保険選択を心がける必要があります。
更新型保険のメリット
更新型は『悪い保険』なのか
という疑問に答えていきます
前段でも述べていますが
「更新型」の保険は、「全期型(更新しない)」に
比べて、同内容の保険でしたら割安で加入出来ます
代表的な更新型の保険である定期保険で見てみます。
30歳男性で1,000万の保障額の保険を10年更新で
加入した時の保険料を『1』とします
60歳までの保険・・・約1.4倍
65歳までの保険・・・約1.6倍
90歳までの保険・・・約3.7倍
逆に言いますと
90歳までの保険と同じ保険料を支払うならば
30歳であれば3.7倍の保険金を持つことが出来ます
今、保障が必要なお父さんならば
90歳まで保険料が上がらない保険と
同じ保険料で3.7倍の大きさの保険
いずれを選択しますか?
答えは『更新型』一択ですよね
大切なことは
繰り返しになりますが「更新型」保険の
メリット・デメリットを十分に理解しておく必要があります
保険選びは慎重に、加入時の「安さ」だけでなく
中長期的な保険料負担を確実に検討すべきなのです。
思ってたのと違う保険内容の例
①10年ごとに保険料がアップした
②〇〇の病気で入院したけど入院給付金が出なかった
③その病気・そのケガはご加入の保険の対象外だった
④貯蓄と思っていたのに、掛け捨ての保険だった
⑤解約したいのに担当者が解約手続きを取ってくれない
⑥たくさん配当がつくと言ってたのについてない
⑦担当者から告知しなくてもいいと言われ告知せずに加入
その後、告知義務違反に問われた
⑧手術をしたが保険金が出なかった
⑨勧誘するときは「私がしっかりフォローします」という話
だったが契約したとたん来なくなる
上記はほんの一部です。
読者の皆様はご自身の保険が『関係ない』と
言い切れますか?
原因と対策、大切なのは納得
前述は『思ってたのと違う』というご相談の一例です
その他にも多種多様なご相談があります。
様々のご相談がありますが、原因は下の3つに集約されます
①担当者の提案内容の説明不足
②お客様の保険加入の真剣さの不足
③その両方
ではどうするか・・・
自分で自分の入る保険を考える
いわゆる通販型の保険です。
通販で加入したら・・・
言い訳できませんよ
自分で選んだんですから
苦情言えませんよ(言えるけど)
自分で選んだんですから
ご自身の保険を
ご自身で考え
ご自身で責任をもって
自分で手続きを行う
自己責任・自助努力の時代に
ふさわしい保険の入り方と思いませんか
この機会に
是非、満足な保険ライフへ一歩お進みください
保険のご検討は
下の
【おすすめの医療保険一覧】
【WEB取り扱い保険一覧】
からお進みください
執筆者プロフィール
-
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。
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