30代女性のご相談、バゼドウ病を治療中でも医療保険に入れますか?
今、バゼドウ病の治療中ですが、医療保険に加入したいと思っています。
現在、治療中の私でも医療保険に加入出来ますか?
ご加入出来ますよ。
現在の治療の状況と、これまでの手術や入院の回数、保険会社・保険商品によっての取扱いの違いはありますが、バゼドウ病で治療中の方でも選択できる医療保険も数多くあります。
バセドウ病治療中でも医療保険に加入できる可能性
まずは答えから・・・
バゼドウ病の治療中でも、医療保険加入の可能性は
十分にあります
保険会社が重視する主な点は
①過去の入院歴(回数と期間)
②手術歴(回数)です
これらの経歴がない方は、加入の可能性が高くなります。
しかし、判断基準は保険会社によって異なり、
個々の健康状態や治療状況も考慮されます
上記①②が『ないです』という方は
早速『おすすめ医療保険一覧』から
お見積りに移ってください
上記2点が「あります」という方の中でも
・入院・手術の回数が少ない
・今後の入院の見通しがない
方も、上の『おすすめ医療保険一覧』より
お見積りご検討が可能と思われます。
私は入院回数・手術回数も結構ありますよ~
今後、入院・手術の予定あり~
という方や
もっと詳しく知りたい皆さまは
最後までおつきあいください
30代女性のご相談、バゼドウ病を治療中でも医療保険に入れますか?
ご相談者さま情報
今回ご相談いただいたのは、以下のような状況の30代女性です
- 年齢:30代後半
- 職業:一般企業の事務員
- 現在の医療保険:20代前半で加入した医療保険
(入院日額5,000円程度) - 健康状態:バゼドウ病の治療以外は健康診断でも特に異常なし
- 2年前にバセドウ病と診断され、現在も治療中
- 投薬治療のみで、手術や入院の経験なし
- 最近の血液検査では甲状腺ホルモン値が正常範囲内で安定している
- 年1回の健康診断では他に特筆すべき異常なし
- 家族構成:独身
- 加入希望の保険:より充実した保障内容の医療保険
(入院日額10,000円以上、先進医療特約付きなど)
相談者様は、現在加入している医療保険では
保障額が小さく、バセドウ病の治療や将来的な健康リスクに対して
不安を感じています。
そのため、より充実した内容の医療保険に加入したいと
考えていますが、現在治療中であることから、
新たな保険に加入できるかどうか心配されています。
バゼドウ病とは
バゼドウ病について詳しく説明しておきましょう。
バセドウ病の概要
バセドウ病は、甲状腺機能亢進症の一種で、
自己免疫疾患に分類されます。
この病気では、甲状腺が過剰に刺激され、必要以上の甲状腺ホルモンが分泌されることで、
様々な症状が引き起こされます。
主な症状
- 動悸や頻脈
- 体重減少(食欲亢進にもかかわらず)
- 発汗過多
- 手指の震え
- 神経過敏や不安感
- 眼球突出(重症の場合)
- 甲状腺腫(首の腫れ)
- 疲れやすさ
- 不眠
- 月経不順(女性の場合)
診断方法
バセドウ病の診断は、主に以下の方法で行われます:
- 血液検査:甲状腺ホルモン(T3、T4)と甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値を測定
- 抗体検査:TSH受容体抗体(TRAb)の有無を確認
- 甲状腺超音波検査:甲状腺の大きさや状態を確認
- 放射性ヨウ素摂取率検査:甲状腺の機能を評価
治療法
バセドウ病の主な治療法には以下があります:
a) 抗甲状腺薬による薬物療法
- メチマゾールやプロピルチオウラシルなどの薬を使用
- 甲状腺ホルモンの過剰産生を抑制する
- 通常1〜2年程度の継続治療が必要
b) 放射性ヨウ素療法
- 放射性ヨウ素を内服し、甲状腺機能を低下させる
- 一回の治療で効果が得られることが多い
- 副作用として永続的な甲状腺機能低下症になる可能性がある
c) 手術療法(甲状腺亜全摘出術)
- 甲状腺の大部分を外科的に切除する
- 即効性があるが、全身麻酔による手術リスクがある
- 術後に甲状腺機能低下症になる可能性がある
予後と経過
バセドウ病は、適切な治療を受ければ
コントロール可能な疾患です。
多くの場合、薬物療法で症状が改善し、
数年で寛解に至ることもあります。ただし、
再発の可能性もあるため、定期的な検査と
経過観察が重要です。
参考【一般社団法人 日本内分泌】
バセドウ病|一般の皆様へ|日本内分泌学会 (j-endo.jp)
治療の状況
診断当初は毎月1回程度の通院でしたが
現在では3か月に1回の通院と投薬。
半年に1回の血液検査
医療保険に入れるの?
冒頭に記載の通り
バゼドウ病の治療中でも、医療保険加入の可能性は
十分にあります
保険会社が重視する主な点は
①過去の入院歴(回数と期間)
②手術歴(回数)です
これらの経歴がない方、あっても回数が少ない方は、
ご加入出来る可能性が高くなります。
逆に、入院回数や、手術の回数が多い方は
もう加入できないのですか?
というご質問をいただきますが
そのような方も、医療保険によっては
ご加入しやすい医療保険もございます
しかし、判断基準は保険会社によって異なり、
個々の健康状態や治療状況も考慮されます
詳細は次項にてご説明いたします
バゼドウ病の治療中の方が加入しやすい医療保険
入院(予定)・手術歴(予定)がない方
まずは、バゼドウ病治療中の方であっても
入院歴や手術歴がない方や、あるいは
入院・手術があっても回数がすくなく
また、数年経過している方は通常の医療保険に
加入いただける可能性が高いです。
ここでいう通常の医療保険とは
よくテレビのCMやインターネット等
様々なメディアで見る機会が多い医療保険が
通常の医療保険になります
内容は、各社とも大同小異ですので
どこの保険会社でもいいのですが
ご自身で内容をしっかりと検討することが大切です。
また、ご加入の際にはバゼドウ病の治療中であることを
正直に告知することが大切です。
告知をしても前述の状況ですと普通にご加入いただける
可能性が大きいです。
告知義務を守ることで、将来トラブルを避けることができます
通常の医療保険お見積りを御希望の方は
下の【おすすめ医療保険一覧】へ
お進みください
今回は30代の方からのご相談ですので上記の
話になりますが、若い方のご加入における査定は
厳しくなる可能性が大きいです。
そのような方は、後述の【緩和型医療保険』を
ご検討ください
不担保条件・削減条件
バゼドウ病が甲状腺関連の疾患であるため
甲状腺関連の疾患が不担保(保障対象外)となる
可能性があるため、条件をよく確認しましょう。
不担保となる場合、その範囲と年数を確認してください。
不担保の年数は2年から3年が多いようです。
確認すべきポイント
- 不担保の範囲(甲状腺疾患全般か、バセドウ病のみか)
- 不担保期間(終身か、一定期間経過後に解除される可能性があるか)
- 不担保の対象となる給付(入院給付金、手術給付金など)
検討すべき特約
- 先進医療特約:バセドウ病の新しい治療法が開発された場合に備える
- がん特約:甲状腺がんのリスクに備える
- 三大疾病特約:心疾患や脳血管疾患のリスクにも備える
- 通院特約:定期的な通院や検査をカバーする
不担保条件や削減条件が付帯されることを
凄くマイナスに考える方も多いですが
逆に考えたていただくと
〇年経過したら、健康体の方と同じ内容になる
と考えていただくことが大切と考えます。
緩和型の医療保険
現在のバゼドウ病の治療について
・直近で入院・手術の経験がある
・入院・手術の回数が多回数
・その他の持病もある
といった状況の方々には『医療保険(緩和型)』を
おすすめします
緩和型の医療保険の内容につきましては
以下をご参照ください。
a) 特徴
- 持病がある方でも加入しやすいように設計された医療保険
- 通常の医療保険に比べて加入時の診査基準が緩和されている
- 近年、商品内容が充実してきている
b) 主な保障内容
- 入院給付金:通常の医療保険とほぼ同等の保障内容
- 手術給付金:手術の等の特約も付加可能
- 先進医療特約:付加可能
- その他の特約:商品によって異なるが、通常の医療保険に近い特約を付けられるものも増加
- がん特約、三大疾病特約、通院特約などの詳細内容は各保険会社HP等にてご確認ください
c) メリット
- 持病がある方でも比較的加入しやすい
- 通常の医療保険で断られた場合の選択肢となる
- 近年は保障内容が充実してきており、通常の医療保険に近い保障を得られる場合もある
- 加入時の告知項目が少なく、簡単な手続きで加入できることが多い
d) デメリット
- 通常の医療保険より保険料が高くなる(1.5〜2倍程度)
- 保険金の支払いに制限がある場合がある(例:契約後2年間は給付金額が50%になるなど)
- 保障内容が通常の医療保険よりも限定的な場合がある
ざっくりとお伝えしますが、緩和型の医療保険とは
保険料は少し高くなりますが、通常の医療保険と
遜色ない内容の医療保険にご加入いただけます
お見積りを御希望の方は
下記の『おすすめ医療保険(緩和型)一覧』
からお進みください
ご自身でお見積りをする際のご注意
- 毎月の保険料
毎月の保険料が家計の圧迫になるようでしたら
せっかく加入した医療保険も解約することになります
そうならないように、ご加入の際の毎月の保険料は
無理なくお支払いが継続できる保険内容・保険料を
ご検討ください - 保障内容と保険料のバランス
上記とは矛盾しますが、保険料を低く抑えることだけに
重点を置くと、保障内容が小さく、または偏る内容に
なってしまいます。そうすると万が一の時に、期待した
保障効果が得られないことになってしまいます
そうならないように保障内容と保険料のバランスを
しっかりと見極めてください - その他の病気のことも考慮する
今回はバゼドウ病の方のことを中心に書いていますが、
多くの方々が心配されるのはやはり『がん』です。
せっかく医療保険のことを考える機会をもったのならば、
がんに備える『がん保険』も検討してみるのも大切かと思います。
まとめ
長い説明を読んでいただき、ありがとうございます
バゼドウ病の治療中でも、状況に応じて適切な医療保険に
ご加入できることがおわかりいただけたでしょうか?
実は、悩んでいる間に別の病気になってしまい、
結局保険に入れなくなってしまった方もいらっしゃいます
そう考えると、「今」が大切なタイミングかもしれません。
「でも、本当に必要?」って思う方もいるかもしれません。
確かに、解約はいつでもできます。
けれど、加入できるのは健康なときだけ。
だからこそ、必要性を感じたら、
まずは検討してみるのはいかがでしょうか?
特に女性の皆様は、家族のことや将来のことを考えがち。
だからこそ、自分自身のケアも大切にしたいですよね。
自分に合った保険を選ぶことで、きっと安心感が得られるはず。
あなたらしい保険選びで、毎日を安心してお過ごしいただける
素敵な未来が待っていますように!
執筆者プロフィール
-
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。
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