アトピー性皮膚炎治療中の20代女性の医療保険



ごあいさつ

本日は、当ブログをご覧いただきありがとうございます。
皆様の貴重なお時間を頂戴し、心より感謝申し上げます。

私は保険代理店の店主として、多くのお客様と向き合い、保険を通じて皆様の人生に寄り添う仕事に携わっております。
このブログは、ご相談者様との日々のやりとりや保険というものの理解促進の場として開設しました。

近年、保険加入の方法は多様化しています。
従来の対面での営業員とのやり取りに加え、インターネットを通じて自身でお見積りや加入ができるようになりました。
この変化は、お客様にとって選択肢が広がる一方で、適切な判断をするための情報がより重要であることを意味します。

特に、Web上での保険加入をご検討の方々に、このブログを積極的にご活用いただければ幸いです。

オンラインでの加入は便利である反面、専門知識がないと判断に迷うこともあるでしょう。当ブログでは、そういった方々の不安や疑問に答え、皆さまをサポートする情報を提供してまいります。

保険は、私たちの人生に寄り添い、時に大きな支えとなるものです。
このブログが、皆様にとって有益な情報源となり、より良い選択の一助となれば幸いです。      

アトピー性皮膚炎治療中の方の医療保険のお引受け


今回は『アトピー性皮膚炎』を治療中の方の医療保険のお引受けについて取り上げます。

アトピー性皮膚炎の症状等や生活については末尾に記載してますので、詳しくご覧になりたい方はそちらをご参照ください。

まずは答えから・・・

アトピー性皮膚炎の方は医療保険にご加入いただけます

保険に加入する際に実施する告知の内容やアトピー性皮膚炎以外の持病の状況にもよりますが、健康な方と同様の医療保険にご加入いただけるケースがほとんどです。
以前は、少し厳しめの査定をする保険会社がありましたが、医療の進歩なのか、現在ではアトピー性皮膚炎の方に条件を付ける保険会社はほとんどありません。

一般的な告知の内容は・・・
・5年以内の入院や手術、治療の有無・内容
・2年以内の健康診断の結果
・3か月以内の医師よりの診療状況
・その他
*上記は一般的な内容ですので詳細は各保険会社へご確認ください。

早速、『お見積りを』と言われる方は
下の『おすすめ医療保険』へお進みください。


次項目は実際のご相談について書いていきます

アトピー性皮膚炎で治療中の20代女性よりご相談

ご相談者様は20代女性です。
小さいときからアトピー性皮膚炎の治療を継続しており、塗り薬を中心に治療をしているとのことです。

20代と若いこともあり現在まで医療保険に加入したことがありません

最近、友達が病気で入院してしまい、支払った医療費が高額であったことを聞き、将来の医療費の負担が心配となり医療保険に加入したいと考えたとのことです

アトピー性皮膚炎が保険に加入できない疾患と思っており、知人を通じて弊社へご相談にお越しになりました。
しっかり話を聞いて自分自身でよく考えて、納得して自分自身で選択して加入したいとのことでWebでの加入をお勧めしました。

手続の流れは
①弊社にて説明
②ご自身でしっかり検討
③Webにて納得いくまでご自身でお見積り
④Webにて加入お手続き

という流れでのお手続になります。

最近のWeb申込のサイトの内容は
ものすごくわかりやすいように作成されてます
Webだからわかりにくいとかはあまりないようです

具体的な話

今回のご相談者様に話した内容について
書いていきます。
少し砕いて書いてますのでわかりやすいかと思います

医療保険の保障内容について

医療保険とはどのようなものか?
20代女性向けに、医療保険の特徴を7つの項目にまとめてみました

1.医療保険の基本的な保障内容
皆様が気になる入院や手術の経済的なサポートが目的です。
保険って聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、基本的な役割はシンプルです。
もしも入院や手術が必要になったとき、その出費をサポートしてくれるのが医療保険の主な役割です。
例えば、入院したときには1日あたりいくら、という形で給付金が支払われます。
5,000円とか10,000円とか、保険の内容によって金額は変わりますが、入院費の自己負担を軽くしてくれます。
長期入院になったときは特に心強い味方になります。
手術をする場合も、手術の種類によって決まった金額がもらえます。
最近は日帰り手術も増えていますが、そういった手術にも対応している保険がほとんどです。
また、退院後の通院にも給付金が出る保険もあります。

2.女性特有の悩みにも対応
女性入院特約等、女性のカラダに寄り添う保障もあります。
女性には、男性とは違った健康の悩みがあります。
そんな女性特有の病気やトラブルにも対応した保障があります。
例えば、子宮関係疾患や、乳がんや子宮がん、卵巣がんといった女性特有のがんに対して、通常よりも多く給付金が出る保険があります。
20代でも油断はできないので、こういった保障があると安心です。
妊娠・出産に関連する合併症への保障もあります。
将来、赤ちゃんを授かったときのことを考えると、とても心強い保障です。

3.先進医療
未来の治療法に備える 医療技術はどんどん進歩していて、新しい治療法が次々と登場しています。
そのような最新の治療法を「先進医療」と呼ぶんですが、これが気になる人も多いのではないでしょうか。
先進医療は効果が期待できる反面、健康保険が適用されないことが多く、全額自己負担になります。
そのため、かなりの高額になることも…。
でも、医療保険に先進医療の保障を付けておけば、そんな未来の治療法も安心して受けられます。
特に若い方は、将来どんな治療法が登場するかわからないですよね。
そんな不安に備えるためにも、先進医療の保障は検討する価値があると思います。

4.保険料のこと
若いうちがお得? 保険料って年齢によって変わってくるんです。
基本的に、若いほど保険料は安くなります。
理由は、若いほど病気になるリスクが低いからなんです。
例えば、同じ保障内容でも、20代で加入する場合と40代で加入する場合では、月々の保険料に大きな差が出ることもあります。
若いうちに加入すれば、その分お得に保障を得られるわけです。
ただし、若いからといって今すぐ加入しなければいけないわけではありません。
自分の生活スタイルや収入、将来の計画なども考慮して、タイミングを見計らうことが大切です。
また、保険料の支払い方にも注目してみてください。
月払い、半年払い、年払いなどがあり、まとめて払うほどお得になることが多いんです。
また、後述しますが、払込期間自体を短くすると毎月の保険料は高くなりますが、総払込保険料はお得になるケースが多いです
いろいろな払方がありますが、大切なことは自分の家計に合わせて、無理のない支払い方を選ぶことです。

以上、4つの項目で医療保険の特徴をまとめてみました。保険って難しそうに思えるかもしれませんが、要は「もしも」のときの味方なんです。自分の生活スタイルや将来の夢、そして家計と相談しながら、自分に合った保険を探してみてくださいね。わからないことがあれば、信頼できる人に相談するのも良いでしょう。

医療保険の保険料について

医療保険の保険料について、見ていきましょう

とある保険会社のパンフレットを入手しましたのでそれに基づいて話していきます

まず、年齢を25歳としておきましょう
主たる入院特約を5,000円、手術特約、先進医療特約を等を付加したシンプルな内容で
終身払契約・・・月保険料 約1,900円
65歳払込契約・・・月保険料 約2,700円

終身払契約とは、その保険を継続している間は保険料の支払いが継続する契約です。
65歳払込契約とは、65歳まで保険料を支払うと、その後は保険料の支払い無しで保障が一生涯継続するという契約です。

加入時の保険料は65歳払込契約の方が高いですが、払込総額はどうなるか見ていきましょう
女性の平均年齢を87歳と仮定し、そこまで保険を継続するとします

まずは終身払込契約では
87歳(平均年齢)-25歳(現在の年齢)=62年
平均寿命までの62年間、保険料をお支払い続けるということです。
①1,900円×12か月×62年=141万3,600円となります

65歳払込契約も同様に計算すると
払込期間は65歳-25歳=40年
40年間の支払いになります
②2,700円×12か月×40年=129万6,000円

①と②の差額は約117,000円

その差は長生きすればするほど大きくなります

なぜならば、65歳払込契約は65歳で払込が終了しその後は保険料の払込無しで一生涯保障が継続します。
逆に終身払い契約は一生涯、保険料のお支払いが継続するからです。

払込期間は短くすればするほど、毎月の保険料は高くなりますが、総払込保険料額は少なくなります。
65歳払込契約は保険料的にメリット大かと思いますが、不謹慎ですが早死や途中解約をするとそのメリットがなくなってしまいます。

上記の、プランを基本形として様々な特約をご自身でチョイスしていくと、本当の意味でオリジナルの医療保険が完成します。

ご自身でご自身の保険を設計することに興味がある方は下の
『おすすめの医療保険』へお進みください

ご相談者様のお話

今回のご相談者さまより

「いまは保険は必要ないと思います。
でも先では必ず必要になります。
でしたら保険料が安い今、加入したほうがいいと思いました」
とのことでした

お嬢様があまり積極的に人にお会いする方では
ないそうですので、今回はWebでの申し込みで
お手続きを進めることになりました

まとめ

ご相談者様へ
興味を持ってお読みいただいた読者の皆様へ

アトピー性皮膚炎でお困りの方はたくさんいらっしゃいます。
多くの方が経験し、そしてお付き合いしている病気です。
医師等の専門家のサポートを受けることで、生活の質を上げていくことが出来るでしょう

そして、
治療にかかわる費用については健康保険制度ではアトピー性皮膚炎の治療も他の病気と同様、健康保険の対象になります

ただ、他の病気での入院や手術等の治療が必要になることもあるため、ご自身でご準備する保障があると安心です。
もし可能であれば、充実した内容を選択しても、保険料が安い若いうちに医療保険に加入することをおすすめします。
医療保険に加入しておくと、入院や手術が必要になった時の経済的なご負担を軽減できます。

周囲の方々へ。ご本人の健康と将来を守るために、医療保険の加入を検討してみてはいかがでしょうか。
若いうちに加入しておくことで、将来的な保障を確保できます。

現在は『自助努力』の世相が進展しています。ご自身の将来や生活はご自身で守る準備が必要になります
是非、この機会にご自身で医療保険をご検討ください



補足:アトピー性皮膚炎とは

最後になりますが
アトピー性皮膚炎について、症状・治療・生活の面から解説します

【症状】

  1. かゆみを伴う湿疹
    最も特徴的な症状です。乾燥してカサカサした肌や、赤くなって湿った状態の皮膚が見られます。特に、肘の内側や膝の裏側、首周り、目の周りなどに現れやすいです。夜間や入浴後にかゆみが強くなることが多く、睡眠の質に影響を与えることもあります。
  2. 乾燥肌(ドライスキン):
    アトピー性皮膚炎の方は、健康な肌の人と比べて皮膚のバリア機能が弱いため、肌が乾燥しやすい傾向にあります。乾燥によってかゆみが悪化し、さらに炎症を引き起こす可能性があります。特に、冬場や空調の効いた室内では注意が必要です。
  3. 皮膚の肥厚化(苔癬化)
    長期間にわたって炎症が続くと、皮膚が厚くなり、ごわごわした感じになることがあります。これを苔癬化と呼びます。主に首や関節の内側など、繰り返し掻いてしまう部位に起こりやすい症状です。
  4. 色素沈着
    炎症が治まった後、その部分が一時的に黒ずんだり、逆に白くなったりすることがあります。これは炎症による色素の変化で、時間とともに徐々に改善していきますが、完全に元の肌色に戻るまでには数ヶ月かかることもあります。
  5. 顔面の症状:
    20代女性にとって特に気になる症状の一つです。目の周りや頬、額などに湿疹ができると、メイクが難しくなったり、自信を失ったりすることがあります。また、まぶたの湿疹によって目が腫れぼったく見えることもあります。

【治療】

  1. ステロイド外用薬:
    アトピー性皮膚炎の炎症を抑える最も効果的な治療法の一つです。症状の程度に応じて、適切な強さの薬を選択します。顔や首など、デリケートな部位には弱めの薬を使用します。正しく使用すれば副作用のリスクは低いですが、長期使用による皮膚の萎縮などが心配な場合は、医師と相談しながら使用方法を調整しましょう。
  2. タクロリムス軟膏(プロトピック軟膏)
    ステロイド外用薬の代替として使用される免疫抑制剤です。特に、顔や首などの敏感な部位に適しています。ステロイドのような副作用がないため、長期使用も可能です。ただし、塗布直後にヒリヒリ感や灼熱感を感じることがあります。
  3. 保湿剤
    症状の有無にかかわらず、継続的な保湿ケアが重要です。ワセリンやヘパリン類似物質配合の保湿剤など、肌の状態に合わせて選びましょう。入浴後の湿った肌に塗ると、より効果的に水分を閉じ込められます。
  4. 抗ヒスタミン薬
    かゆみを軽減するために内服薬として使用します。眠気を伴う薬もあるので、仕事や運転への影響を考慮して選択しましょう。最近では眠気の少ない新世代の抗ヒスタミン薬も開発されています。
  5. 光線療法:
    紫外線を用いた治療法で、皮膚科クリニックで行われます。炎症を抑える効果がありますが、皮膚がんのリスクを考慮し、長期的な使用には注意が必要です。特に若い女性の場合、将来的な影響を考えて慎重に検討しましょう。

【生活】

  1. スキンケアルーチンの確立
    朝晩の洗顔と保湿を習慣化しましょう。洗顔料は刺激の少ない弱酸性のものを選び、ぬるま湯でやさしく洗います。その後、すぐに保湿剤を塗ることで肌の乾燥を防ぎます。メイクをする場合は、肌に優しい製品を選び、こまめにクレンジングすることが大切です。
  2. 食生活の改善
    バランスの良い食事を心がけましょう。特に、オメガ3脂肪酸(魚油やアマニ油に多く含まれる)や抗酸化物質(ビタミンCやE)を積極的に摂取すると良いでしょう。また、アルコールや辛い食べ物、加工食品の摂取を控えめにすることで、炎症を抑える効果が期待できます。
  3. ストレス管理
    ストレスはアトピー性皮膚炎の症状を悪化させる要因の一つです。瞑想やヨガ、軽い運動など、自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。十分な睡眠も大切です。眠る前にはリラックスできる環境を整え、規則正しい睡眠サイクルを維持するよう心がけましょう。
  4. 適切な衣類選び
    肌に直接触れる衣類は、綿や麻など通気性の良い天然素材を選びましょう。タイトな服よりもゆったりとしたものの方が、摩擦による刺激が少なくて済みます。また、洗濯の際は肌に優しい洗剤を使用し、十分にすすぐことを心がけましょう。
  5. 環境整備
    室内の温度と湿度管理が重要です。夏は26〜28度、冬は20〜22度程度、湿度は50〜60%を目安に保ちましょう。加湿器や除湿機を上手に活用し、快適な環境を整えます。また、こまめに掃除や換気を行い、ダニやホコリを減らすことも大切です。寝具類は定期的に洗濯や天日干しをしましょう。

以上の点に注意しながら、自分の肌と向き合っていくことが大切です。症状や悩みは一人で抱え込まず、皮膚科医や周囲の人に相談しながら、自分に合った対処法を見つけていきましょう。アトピー性皮膚炎は完治が難しい病気ですが、適切な管理によって症状をコントロールし、快適な日常生活を送ることができます。

国立研究開発法人 国立育成医療研究センター

アトピー性皮膚炎 | 国立成育医療研究センター (ncchd.go.jp)



執筆者プロフィール

ライフアート谷口
ライフアート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。