医療保険に健康診断は必要?未受診・結果なしの告知5項目

目次

結論|健康診断がなくても、まず告知内容を確認する

医療保険へ申し込むために、すべてのケースで新たに健康診断を受けたり、健康診断結果票を提出したりする必要があるとは限りません。

大切なのは、

「健康診断を受けていないから申し込めない」

「結果票がないから医療保険に入れない」

と自分で決めないことです。

生命保険の契約時には、現在の健康状態や過去の傷病歴などについて、告知書や生命保険会社が指定した方法で事実を回答する告知義務があります。

そのため、健康診断の有無だけでなく、通院・検査・治療・服薬・入院・手術など、実際の告知項目を確認することから始めます。

はじめに|「健康診断がないと医療保険に入れない?」と迷ったら

医療保険を検討している方から、

「自営業になってから健康診断を受けていません」

「何年も健診を受けていないのですが申し込めますか?」

「健康診断結果をなくしてしまいました」

という相談があります。

ここで最初に分けたいのが、

健康診断を受けていないこと

と、

告知する健康情報がないこと

です。

健診を受けていなくても、その間に病院で診察や検査を受けた、薬を処方された、入院・手術をした、といった事実があれば、告知書の質問内容によって回答が必要になる場合があります。

反対に、健康診断を受けていないという一点だけで、加入できないと一律に決まるものでもありません。
健康状態や傷病歴などによって、取扱いは異なります。

すでに健康診断を受けて「要再検査」と指摘されている方は、状況が異なります。

健康診断で要再検査|医療保険は結果前・結果後どちらで申し込む?

で、結果前・結果後の考え方を確認してください。

個人情報保護のため、一部の情報を変更しています。

医療保険の申込みに健康診断は必要?

医療保険の申込みに健康診断は必要?

医療保険を検討するときは、健康診断を受けることと、保険申込み時の告知を分けて考えると整理しやすくなります。

1.健康診断と健康状態の告知は別

生命保険を契約するときには、現在の健康状態、過去の傷病歴、職業などについて、生命保険会社が申込みを引き受けるか判断するために告知を求められます。

そのため、

「健康診断結果がありません」

という一点だけを見るのではなく、実際の告知画面で、

健康診断について何を聞かれているか

通院や治療について何を聞かれているか

を確認します。

質問される内容や対象期間は契約によって異なるため、自己判断ではなく実際の質問文を基準にします。

2.保険に入るために新しく健康診断を受けるべき?

「医療保険へ申し込む前に、健康診断を受けておいたほうがいいですか?」

という疑問もあります。

申込みに必要な告知方法や確認方法は一律ではないため、保険へ入るためだけに、先に健康診断を受けなければならないとは限りません。

まず、検討している医療保険の申込みで、

  • どのような告知が必要か
  • 健診結果について質問があるか
  • 必要な資料があるか

を確認します。

ただし、医師や健診機関から検査・再検査を勧められている場合は、保険申込みのために必要な受診を後回しにしないようにしてください。

3.健康診断書・健診結果・告知書は同じではない

「健康診断書がないと申し込めない?」

という検索もありますが、

健康診断書の提出

健康診断結果についての回答

健康状態についての告知

は同じ意味ではありません。

申込画面に何を求められているのかを確認します。

「健診結果について回答してください」なのか、「結果票を提出してください」なのか、それとも別の健康状態について質問されているのかによって、準備するものは変わります。

健康診断が必要か迷っている方は、まず医療保険で実際に確認される告知項目を見てみましょう。何を準備すればよいか整理しやすくなります。

健康診断を受けていない・結果がない場合はどうする?

「健康診断結果がない」といっても、状況は同じではありません。

未受診なのか、受診したけれど結果票がないのかを最初に分けることがポイントです。

1.何年も健康診断を受けていない場合

「ここ5年ほど健康診断を受けていません」

「会社員ではないため定期健診を受けていません」

という方もいます。

この場合に確認したいのが、健診を受けていない期間の通院歴です。

たとえば、

  • 頭痛で病院へ行った
  • 胃痛で検査を受けた
  • 婦人科を受診した
  • 花粉症の薬を処方された
  • 腰痛で治療を受けた

といったことがあれば、告知書の質問内容によって確認が必要になる場合があります。

詳しい通院歴の整理方法は、

医療保険の告知はどこまで?通院歴の書き方を具体例で解説

で確認できます。

2.健康診断結果をなくした場合

健康診断を受けたけれど結果票がない場合は、

「健康診断を受けていない」のではなく、「受けたが結果票が手元にない」

という状態です。

結果について回答する必要がある場合は、

  1. 自宅に残っている書類
  2. 勤務先
  3. 受診した健診機関
  4. マイナポータルで確認できる健診情報

などを確認します。

マイナポータルでは、保険者や保険医療機関から過去5年以内に登録・更新された健診結果を確認できる場合があります。
ただし、健診の種類や年度によって表示されないものがあります。

3.「受けていない=異常なし」とは考えない

健康診断を受けていないことと、

健康診断を受けて「異常なし」だったことは別です。

たとえば告知画面が、

「健康診断を受けましたか」

と聞いているのか、

「健康診断で異常を指摘されましたか」

と聞いているのかでも意味が変わります。

質問文を自分なりに読み替えず、実際に表示されている内容と対象期間を確認します。

また、すでに「要再検査」「要精密検査」と指摘されている方は、本記事の未受診とは状況が異なります。

受診方法については、

健康診断で要再検査と言われたら?何科・費用・持ち物・受診の流れ

も参考にしてください。

健診未受診・結果なしの人が告知前に確認する5項目

健診結果がない方の場合、申込画面を開く前に次の5項目を整理しておくと確認しやすくなります。

確認項目確認する内容手元で見るもの
①健康診断最後に受けた時期、未受診か結果紛失か健診結果、勤務先の記録
②診察・検査いつ、何の症状で受診したか診療明細、予約履歴
③治療・服薬病名、治療、薬、現在の状態お薬手帳、薬袋
④入院・手術入院時期、手術内容、その後の状態退院時書類、診療明細
⑤告知画面質問内容、対象期間、注意事項実際の告知書・Web画面


1.お薬手帳・診療明細を先に用意する

健康診断結果がなくても、過去の受診状況を確認できる資料はあります。

用意しておきたいもの

  • お薬手帳
  • 診療明細
  • 医療費のお知らせ
  • 過去の検査結果
  • 退院時の書類
  • スマートフォンの受診予約履歴
  • カレンダーや手帳

「たしか2年前だった」

「薬の名前はこれだったと思う」

と記憶だけで入力するより、確認できる資料から整理します。

2.現在治療していなくても質問期間を確認する

「今は病院へ行っていません」

という場合でも、告知書が一定期間内の診察・検査・治療・投薬について質問していれば、その期間の受診について確認が必要になる場合があります。

一方で、これまでの受診歴を無期限にすべて記載するという意味でもありません。

大切なのは、

何を聞かれているか

いつからいつまでを聞かれているか

です。

3.分からない数値・病名・日付を作らない

告知すべき事実を告げなかったり、事実と異なる告知をしたりした場合には、契約や給付金の取扱いに影響することがあります。

そのため、

分からない情報を推測で埋めない

ことが重要です。

確認できない場合は、まず手元の資料や医療機関などで確認できないかを調べます。


健康診断の状況、通院、服薬、入院・手術歴を整理できたら、実際の告知質問と照らし合わせます。回答する内容を確認してから次へ進みましょう。

医療保険へ申し込む前はこの順番で確認する

ここまで整理できたら、最後は実際の申込みへ進む順番です。

「健康診断を受けていないから入れる保険を探す」ではなく、自分の状況を整理してから保障と加入条件を確認する流れにします。

1.まず通常型医療保険を含めて確認する

健康診断を受けていないという理由だけで、

「通常型医療保険は無理だろう」

「最初から引受基準緩和型を選ぼう」

と決める必要はありません。

引受基準緩和型医療保険は、通常の医療保険より健康状態に関する告知項目が限定されています。
一方、生命保険文化センターでは、通常の医療保険より保険料が割高になるため、まず通常の医療保険を契約できるか確認することを案内しています。

そのため、

健康情報を整理する

通常型を含め加入条件を確認する

必要に応じて別の選択肢も確認する

という順番で考えます。

2.Web申込み前の10項目チェック

申込み前は次の順番で確認します。

  1. 現在加入している医療保障を確認する
  2. 入院・手術への備えで不足している部分を整理する
  3. 医療保険の告知項目を確認する
  4. 健康診断の受診状況を整理する
  5. 結果票がない場合は確認できる場所を探す
  6. 通院・検査・治療・服薬を資料で確認する
  7. 入院・手術歴を確認する
  8. 分からない情報を推測しない
  9. 質問された内容に沿って回答する
  10. 保障内容と加入条件を確認して申込みを判断する

この順番なら、

「入れるかどうか」だけではなく、「自分に必要な保障かどうか」まで確認できます。

3.Web完結でも告知は丁寧に確認する

スマートフォンから申し込める場合でも、健康状態についての質問までなくなるとは限りません。

Web申込みでは途中で、

「この病院へ行ったのはいつだった?」

「薬の名前は何だった?」

となることがあります。

そのため、スマートフォンの横に、お薬手帳や診療明細などを置いて、確認できる事実を見ながら入力するのがおすすめです。

申込みを急ぐより、一つずつ確認するほうが結果的に進めやすくなります。

告知する情報を整理できたら、最後に保障内容と加入条件を確認します。
自分に必要な保障かどうかまで確認したうえで、申込みを判断してください。

よくある質問

Q1.医療保険に入るには健康診断が必要ですか?

一律ではありません。

申込方法や契約内容によって告知方法などが異なるため、実際の申込画面や告知書を確認してください。

Q2.何年も健康診断を受けていなくても申し込めますか?

健康診断を受けていないという一点だけで、加入可否を判断することはできません。

現在の健康状態や過去の傷病歴などを告知し、取扱いは個別に判断されます。

Q3.健康診断結果をなくした場合はどうすればよいですか?

勤務先や健診機関などへ結果を確認できるか問い合わせます。

登録状況などによっては、マイナポータルで健診結果を確認できる場合もあります。

Q4.健康診断結果は何年前まで必要ですか?

保険の告知について一律に「○年前」とは言えません。

実際の告知書やWeb画面で質問される対象期間を確認します。

Q5.一度だけ病院へ行った場合も告知しますか?

「一度だけだから不要」と回数だけで判断しません。

質問内容と対象期間を確認し、該当する場合は質問に沿って回答します。

まとめ|健康診断の有無だけで決めず、5項目を整理する

医療保険を検討するとき、健康診断を受けていない、健康診断結果がない、結果票をなくしたという理由だけで、最初から申込みを諦める必要はありません。

一方で、

「健康診断を受けていない=告知することがない」

という意味でもありません。

まず、

  • 健康診断
  • 診察・検査
  • 治療・服薬
  • 入院・手術
  • 実際の告知項目

の5つを確認します。

結果票がない場合は、勤務先や健診機関、確認できる場合はマイナポータルなども利用します。

そして、

自分の健康情報を整理する

告知項目を確認する

通常型医療保険を含め保障内容と加入条件を確認する

という順番で考えます。

「健康診断がないから入れる保険を探す」のではなく、まず自分の状況を整理する。

そこまでできれば、Web申込みでも次に何を確認すればよいか分かりやすくなります。

本記事は保険に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の保険会社や商品を推奨するものではありません。
具体的な商品内容、加入条件、保障・補償範囲は、契約概要、注意喚起情報、約款等をご確認ください。

参考資料・出典

執筆者プロフィール

(株)ライフ・アート谷口
(株)ライフ・アート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。