子宮内膜症治療中でも医療保険に入れる?告知と加入条件を解説

30代女性

子宮内膜症の治療中です。
医療保険に加入したいのですが加入できますか?

社長さん

大丈夫ですよ
保険会社によって違いはありますが、子宮内膜症を治療中の方も
医療保険へはご加入いただけます。

目次

結論|子宮内膜症の治療中でも、医療保険は病名だけで判断しない

子宮内膜症の治療中でも、医療保険を検討できる可能性はあります。
ただし、「治療中でも入れる」と一律には言えません。

申込時は、現在の通院・服薬、入院や手術歴、今後の検査・手術予定などを整理し、保険会社の告知項目に正確に回答したうえで、個別の診査結果を確認します。
子宮内膜症の治療歴があっても通常契約、緩和型の医療保険、特別条件付き契約など複数の選択が可能です。

はじめに|「治療中ですが入れますか?」の次に確認したいこと

たとえば30代女性から、

「子宮内膜症の治療中です。医療保険を考えていますが、申し込めますか?」

という相談があったとします。

このとき、保険代理店が最初に確認するのは「子宮内膜症という病名」だけではありません。
最終受診日、治療内容、薬、検査結果、手術歴、今後の治療予定などを順番に整理します。

この記事では、治療中の方が告知前に何を確認し、加入条件をどう見ればよいかを整理します。

この記事では一般化した相談例を用いています。
個人情報保護のため、一部の情報を変更しています。

子宮内膜症で医療保険を考えるとき、最初に確認すること

子宮内膜症は、同じ病名でも治療や経過が同じとは限りません。

日本産科婦人科学会では、子宮内膜症の治療には薬によるホルモン治療や手術があり、重症度、症状、年齢、妊娠希望などを総合して治療法を選ぶと説明しています。

そのため保険の相談でも、「子宮内膜症です」という一言で加入可否を決めるのではなく、現在どのような状態なのかを確認するところから始めます。

最終受診日・通院頻度・治療内容を整理する

相談でまず確認したいのは、いつ診断され、現在どのくらいの頻度で婦人科を受診しているかです。

次に、

  • 最終受診日
  • 現在の通院頻度
  • 服薬の有無
  • 薬の名称
  • 治療を始めた時期
  • 現在の症状
  • 検査内容と結果
  • 次回受診予定

を確認します。

手元には、お薬手帳、診療明細、検査結果、次回受診日が分かる予約票やスマートフォンの履歴などを置いておくと整理しやすくなります。

日付や薬名を覚えていない場合は、記憶だけで埋めず、確認できる資料から事実を拾ってください。

告知全体の整理方法は、医療保険の告知はどこまで?通院歴の書き方を具体例で解説でも詳しく整理しています。

入院・手術歴と、これからの治療予定を分ける

過去に入院や手術を受けたことがある場合は、その時期、手術名、治療後の通院、現在の状態を確認します。

同時に、

  • 今後の追加検査が予定されているか
  • 医師から入院を勧められているか
  • 手術予定があるか
  • 現在は経過観察なのか
  • 治療を継続しているのか

も分けて考えます。

「以前手術をしたが現在は通院していない方」と、「現在投薬中で次回検査が決まっている方」では、同じ子宮内膜症でも申込時に伝える内容が異なります。

だからこそ、病名だけを見て「入れる」「入れない」を先回りして決めないことが重要です。

現在の治療状況を整理できたら、まず通常型医療保険でどのような告知項目を確認されるかを見てみましょう。

告知は「子宮内膜症があります」だけで終わらせない

生命保険の申込みでは、現在の健康状態や過去の治療歴などについて、保険会社から質問された事項を事実どおりに告知する必要があります。

治療歴があっても、通常どおり契約できる場合、特別条件が付く場合、引受基準緩和型などを検討できる場合があり、結果は個別に異なります。

つまり、告知の目的は**「入れるように書くこと」ではなく、診査に必要な事実を正確に伝えること**です。

告知前に確認したい7項目

子宮内膜症の治療中なら、少なくとも次の情報を手元で整理しておくと申込画面で迷いにくくなります。

  1. 正式な診断名と診断された時期
  2. 最終受診日と現在の通院頻度
  3. 現在の症状と検査結果
  4. 薬の名称、服用目的、服用期間
  5. 入院・手術の有無と時期
  6. 現在の経過観察の内容
  7. 今後の検査、入院、手術などの予定

ただし、実際に何をどの期間について尋ねるかは、保険会社や商品、告知書の質問によって異なります。

「医療保険なら必ず○年前まで」のように決めつけず、表示された質問文と対象期間を一つずつ確認することが基本です。

代理店へ口頭で伝えただけでは告知にならない

「担当者には子宮内膜症のことを話したから大丈夫」と考えるのも注意が必要です。

生命保険文化センターは、生命保険会社の営業職員や保険代理店の担当者には告知受領権がなく、口頭だけで伝えても告知したことにはならないと説明しています。

Web申込みでも、申込画面の告知欄を読み、質問された事項へ正確に回答することが基本です。

入力内容に迷う場合は、自己判断で省略せず、申込先が案内する方法で確認しましょう。

診査結果は「入れた・入れない」だけで見ない

医療保険を検討するときは、申込みができるかだけでなく、成立した場合にどの範囲まで保障されるのかを確認します。

傷病歴がある場合でも、通常どおり契約できる場合や、特定部位不担保などの特別条件が付く場合があります。
また、引受基準緩和型の保険を検討する選択肢もあります。

条件が提示されたときは、加入できたという結果だけで終わらせず、その条件の意味を確認します。

条件付きの場合は保障されない範囲と期間を見る

特別条件が付いた場合は、少なくとも次の内容を確認します。

  • どの部位・疾病が条件の対象になるか
  • 条件が続く期間
  • 入院・手術保障の取扱い
  • 女性疾病に関する特約の取扱い
  • 条件対象外の病気・けがの保障
  • 毎月の保険料

「加入できたから十分」でも、「条件が付いたから意味がない」でもありません。

自分が備えたいリスクと、実際に保障される範囲が合っているかを確認してください。

婦人科系疾患における条件の確認方法は、卵巣嚢腫でも医療保険に入れる?経過観察・治療中・手術後の条件でも整理しています。

通常型が難しいときに引受基準緩和型も確認する

持病や治療歴がある方では、引受基準緩和型医療保険が選択肢になる場合があります。

ただし、子宮内膜症だからといって、最初から引受基準緩和型だけに絞る必要があるとは限りません。

生命保険文化センターも、健康状態に不安がある場合でも、まず通常の保険を契約できるか確認することが大切だと説明しています。

まず現在の状態を整理して通常型を検討できるか確認し、その結果や告知内容に応じて、引受基準緩和型も含めて保障範囲と保険料を見る順番が分かりやすいでしょう。

通常型だけに決めつけず、現在の通院・服薬状況で検討できる選択肢と、条件が付く場合の保障範囲を確認してください。

30代女性なら「今すぐ入る」より、現在の状態と必要保障を整理する

日本産科婦人科学会によると、子宮内膜症は20~30代で発症することが多く、治療は症状や年齢、妊娠希望なども踏まえて選択されます。

だからといって、「若いうちに急いで保険へ入るべき」とは一律に言えません。

保険についても、年齢だけではなく、

  • 現在の治療状況
  • すでに加入している保障
  • 貯蓄
  • 毎月無理なく払える保険料
  • 入院・手術時に不足すると考える金額

を整理して考えます。

すでに医療保険があるなら、解約前に保障を確認する

現在すでに医療保険へ加入している方は、新しい保険を探す前に今の契約内容を確認してください。

新しい契約では改めて告知や診査があり、以前と同じ条件で加入できるとは限りません。

保険証券や契約内容のお知らせを確認し、

  • 入院保障
  • 手術保障
  • 女性疾病に関する保障
  • 特定部位不担保などの条件
  • 保険料
  • 保障期間

を整理します。

婦人科疾患の診断後に医療保険を見直す順番は、子宮筋腫と診断された30代女性|医療保険は見直す?解約前の5確認でも詳しく整理しています。

医療保険で何を補いたいかを決める

子宮内膜症の治療中だからといって、保障を増やせばよいわけではありません。

公的医療保険、勤務先の制度、貯蓄、現在持っている医療保険を確認し、そのうえで入院や手術時に不足すると考える部分を整理します。

また、加入時だけ払える保険料ではなく、今後も無理なく続けられるかを見ることも重要です。

「加入できる保険を探す」だけでなく、その保障が自分に必要なのかまで確認してください。

告知内容と必要保障を整理できた方は、加入可否だけでなく、成立後にどこまで保障されるかまで確認してから次へ進みましょう。

よくある質問

子宮内膜症の治療中でも医療保険へ申し込めますか?

申込みを検討できる場合はありますが、加入できるか、どのような条件になるかは個別の診査によって異なります。

現在の通院、服薬、検査、入院・手術歴、今後の治療予定を整理して告知項目を確認してください。

薬を飲んでいると医療保険に入れませんか?

服薬中という事実だけで一律に加入不可とは決まりません。

薬の名称、服用目的、治療期間、症状、通院状況などを質問内容に沿って告知し、診査結果を確認します。

子宮内膜症を告知すると女性疾病特約は付けられませんか?

必ず付けられないとは限りません。

主契約の加入条件と特約の取扱いは、商品や診査結果によって異なります。
特約の可否だけでなく、医療保険本体でどこまで保障されるかも確認してください。

完治したら無条件で加入できますか?

「完治」という言葉だけで無条件加入が決まるわけではありません。

現在の健康状態や過去の傷病歴などをもとに個別に判断され、無条件契約、特別条件付き契約など結果は異なります。

保険代理店へ病気のことを話せば告知は済みますか?

口頭で担当者へ話しただけでは正式な告知にはなりません。

保険会社が指定する告知書やWeb申込画面などで、質問された内容へ正確に回答してください。

まとめ|病名ではなく「現在の治療状況」を整理してから確認する

子宮内膜症の治療中に医療保険を検討する場合、「治療中だから入れない」「30代だから今すぐ入る」と先に結論を出す必要はありません。

まず、最終受診日、通院頻度、薬、検査結果、入院・手術歴、今後の治療予定を整理します。そのうえで告知項目へ正確に回答し、通常型で検討できるか、条件が付く場合には何が保障されるか、必要に応じて引受基準緩和型も含めて確認します。

大切なのは、加入できること自体をゴールにしないことです。

自分が備えたい入院・手術などに対して、成立後の保障内容が合っているかまで確認してから判断しましょう。

本記事は保険に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の保険会社や商品を推奨するものではありません。
具体的な商品内容、加入条件、保障・補償範囲は、契約概要、注意喚起情報、約款等をご確認ください。

参考資料・出典

執筆者プロフィール

(株)ライフ・アート谷口
(株)ライフ・アート谷口
三重県鈴鹿市の保険代理店(株)ライフ・アート 代表取締役。
大学卒業後、国内大手生命保険会社へ総合職として入社し主に教育関連職や拠点管理職を歴任。その後、独立し(株)ライフ・アートを設立。